視聴者の皆様,最近の更新状況の悪さ,どうもすみませんでした.青森226は青森支局から東京に戻って参りました.2006年の第1号は階段国道339号です.階段国道は有名スポットであり,当物件を紹介するのは「つまらん,お前の話はつまらん」(大滝秀治氏談)になると思われたものの,厳冬期に来訪したサイトやブログが少ないことと,ある巨大メディアのサイトの階段国道紹介の仕方に触発されたことから青森226が予定を変更してお伝えすることとした!
なお,今日は国道339まで到達しないので,写真7枚編成です.

今回はチャリではなく自動車でのレポートである.ここ,青森県は津軽半島の北端・外ヶ浜町三厩にあるJR津軽線の三厩駅に到達したのは1月2日の午後であった.当初は輪行でのチャリ強行突入も考えたが,大雪によるダイヤご乱行や,そもそも階段国道はチャリじゃ走れないということで,クルマで行って階段を歩いてこようということにした.無論,雪道をチャリで走るのは危険すぎる.チャリ用のスタッドレスもあるのだが,経験上,使えない度がかなり高い.横滑りによる転倒は必至で,荒川静香大好き青森226の五輪代表落ちも確定である.

せっかくなので,国道339に向かう前に三厩駅の様子をお伝えしよう.赤字確実な路線であるが,将来,北海道新幹線が開業しても中小国(あるいは津軽二股・津軽今別?)以北は並行在来線とはならないためJRとして存続するそうだ.きっぷは自動券売機がないので窓口から買うようだ.しかし人がいない上に改札もないので入場券がなくてもホームに入れてしまう.津軽線の起点である青森方面を向くと,1面2線のホームが見えてきた.ホームの除雪状況を見ると向かって右側しか機能していないようだ.さて,津軽半島の対岸・松前半島にはかつて国鉄松前線(木古内〜松前,1988年の廃止時にはJR北海道)があり,対岸の福島町には渡島福島駅があった.

松前線は江差線から分かれるということで,ある意味では江差線の枝線であるのだが,松前線の輸送実績は木古内−江差間の江差線はもとよりこの津軽線をも上回っていた.最も優等生であった松前線が廃止されたのは,線路名称の設定が路線の運命を分けたとされる国鉄民営化時の廃止・存続基準によるものだ.津軽線や江差線は津軽海峡線に接続する区間(青森−蟹田,木古内−五稜郭)を有する路線であるため全区間が存続したが,あくまで枝線である松前線は廃止されてしまった.他サイトでも指摘されていることだが,逆に松前線の起点が五稜郭で,木古内からの江差線が松前線の枝線であれば廃止されたのは松前線の木古内−松前間ではなく江差線の木古内−江差間であったことだろう.

津軽線の終焉部は車庫である.実に最果ての駅感を醸し出している.話はそれまくっているが,もっとそれまくろう.鉄道に明るい人や鈍行で北海道方面をめざした経験のある方なら知っているだろうが,現在青春18きっぷでは青函トンネルをくぐることはできない.いや,正確には特例で特急に乗車できるのだが,快速「海峡」の廃止によって非常に不便になった.以前は海峡と函館−札幌間の夜行快速を使えば,東京都内発で北海道に渡れたのだが,今はムーンライトえちごを駆使しようが東北線を根性で乗り継ごうが1日では青森までしか行けない.翌日までに北海道に上陸する為にはフェリーの深夜便で函館に渡るか,特急に乗らなくてはならないのだ.

三厩駅前はご覧の通り,閑散としている.さて,かつて三厩と福島の間には三福航路というフェリー航路があった.今でも港には休航中と大きな看板が出ているが,経営再建中の東日本フェリーの現状をみると復活の可能性は低いだろう.しかしだよ.もし松前線が生きていたらと考えてみよう.季節運航でいいのだよ.青春18きっぷの使える時期だけでいいのだ.津軽線と三福航路と松前線とを駆使して北海道に渡ることができればと勝手に妄想してみよう.三厩で降りた北へ向かう人は誰も無口で(参考文献「津軽海峡冬景色」)一路,この道を三厩港へ向かって歩いていく.通りは賑わい,写真に映る食堂は酒田駅前のそば屋のような乗り換え待ち客の有名スポットになるやもしれない.

三福航路で福島に渡ると,歩いてすぐの渡島福島駅にて函館行きディーゼルカー1両編成がやってくる.北海道上陸成功である.なんて妄想を膨らませてくれる景色だと僕は思ふ.実際,あまり天候はよくないが北海道が霞んで見えてくる.写真をクリックすると最大サイズの写真もご覧いただけるのでおためしあれ.中国の大気汚染や黄砂の影響を直に受ける沖縄なんかだと,10kmも離れていない隣の島が見えないこともしばしばあるが,30km近く離れた北海道がここからでは冬の曇天下でも望むことができる.

クルマのテレビは感度がよくないのだが北海道の某局(27ch)が映っていた.そのくらい北海道が間近な場所であり,画面は正月特番の「電車男」で劇団ひとり氏がコミケ会場に向け走っているシーンである.僕もひとり竜飛に向かって走ることにした.本当は伊藤美咲ことエルメスと伊藤淳史こと電車男がはっきりと映った写真もあるのだが,あまりにはっきりしすぎていて画像の使用許可が下りないであろうから,本当に劇団ひとり氏なんだかどうだかわからない受信状況の写真を悪用することにした.
階段国道339号その2へ続く
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