一緒に昼食をとった友人から「道路は見ねーよ」と言われたが,道路レポートは着実に新規閲覧者を獲得しており,やめるわけにはいかないのだ.というわけでblog発展のためにも道路レポの新規着工は止まらないのだ.
このレポートを見る前にこれまでのレポートを見てくださいませ.
階段国道339号その1

同じ写真の使い回し疑惑が出そうな北海道の写真だが,昨日のやつとは違い,北海道がもうちょいよく見える写真だ.竜飛へは北海道を右手に見ながら津軽海峡沿いの道を進むこの国道ルートと,青函トンネル建設時に物流の動脈として国道以上に活躍した山側を並行する県道281号・通称あじさいロードがある.太宰治は小説「津軽」で海側のルートをとるが,海岸の波打際の心細い路を歩いて本州の北端,竜飛岬まで行つたとあり,とんでもない道路だったようだ.そんな道を拡幅してダンプが走れる道にするよりも,山側のあじさいロードを整備する方がまだ楽だったようだ.

程なくして漁港地帯を抜けると国道280号と339号の接続点が現れる.ここは弘前市を起点とする国道339号の正真正銘の終点であるが,ここを国道280号の終点とする人もいる.ただし280号の実際の終点は函館市であるので概念的には国道280号はここから津軽海峡に転げ落ちていくとみてよい.一方で太宰治があとは海にころげ落ちるばかりだ.路が全く絶えてゐるのである.と著した竜飛は国道339号である.また義経ことタッキーが北海道に渡ったという伝説のある義経寺もこの辺りである.さすがのタッキーも当時は道が悪くてこれ以上は進めなかったようだ.

道路の反対側にも280号と339号の接続点であることを示す青看やおにぎりなどの標識群が設置されている.青森市内にも県庁前に天下の国道4号と7号の終点接続点があるが,そこにはこれほどまでに標識が設置されていない.青森にも4号と7号の石碑はあるのだが,横断地下道が完成し歩道橋が廃止されたのを機に4号・7号のおにぎりは消滅した.写真は青森側を振り返ったものであり,280号が伸びていく.さて,わからない人のために一応書いておくと,おにぎりとは,国道を示す標識の形状・逆三角形に由来している標識のことである.

鐇泊トンネルである.読み方は不明だ.実は海峡側に古いトンネルがあるのが見える.この旧隧道は内部が手掘り物件であるのでぜひ一度現地にてご覧あれ.さて,三厩から来るとこれが最初のトンネルなのだが,実は昔はこの手前にも2本の隧道(鬼泊,1号)があったのだ.海側の旧隧道は2号洞門といい,昭和34年に完成(昭和33年の暫定完成時には完全手掘り)している.鐇泊トンネルというのは新トンネルの名前であり,それ以前に鐇泊と名のつく隧道というのは存在しなかったのである.

さて,太宰治によると彼が訪れる6,7年前には波のひくのを待つて素早く通り抜けなければならぬところが幾箇処もあつたという.道なき地に道を通したこの三厩の隧道群はその数から十三洞門と呼ばれているが,3号洞門は存在しない.歴史を紐解いても,1,2,4〜13号洞門は存在しても3はない.鬼泊洞門を加えた13の隧道を十三洞門というのである.これはどうやら梨の木間にある4,5号洞門の連続箇所のようだ.今なお現役の手掘り隧道である.それにしてもなぜ3という数字だけが排除されたのか?この地には稲荷神社が多数存在するが,お稲荷さんは3を忌むのだろうか?全く謎の多い13の洞門である.
その3へ続く
コメント
コメント一覧
コメントありがとうございます!
開削されて消滅ですか。初めて知りました!
ということは、旧3号洞門までが最初にできて、旧3号が開削された後で、本来なら4号となるべき洞門が4号になったってことなんですかね??
鬼泊隧道は拡幅され新しいトンネルに生まれ変わっています。また、13号も3号と同様です。
なるほど!
3が開削され、2と4の間に鬼泊ができたわけですね。
今度3があった場所を探してみようと思います。
情報ありがとうございました!