城ヶ倉大橋の開通で廃止された国道394号旧道.
徒歩散策路として転用が図られるも,落石や斜面崩壊などの危険のため現在は封鎖され,事実上の廃道となっている旧道に潜入.

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ORRの道路調査報告書が最近全く更新されていないので(へなりさーん,どうしたんですか?),間隙を縫って日曜日に臨時更新してみる.
再び城ヶ倉大橋を背にし最後のコーナーへ下る.と倒木が道を半分塞いでいるここをターンすれば,いよいよ荒川上流部・城ヶ倉渓流の谷底だ.現道分岐部から一気に120m下ってきた計算になる.


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旧橋ktkr!!
ようやく城ヶ倉大橋の先代である旧道の,谷底に架かる橋がお目見えである.目指してきた荒川のゴーゴーと流れる音も大きくなっている.
だが!実はこれは,橋台など一部を除いて,古くからの旧橋ではなく,同じ場所に実は架け替えられたものである.本当の意味での旧橋はもはや,ない.


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「竣工 平成8年11月」………現道の城ヶ倉大橋の開通が平成7年10月だから,旧道の橋の方が1年以上若いぞwwwしかも11月竣工ってことは,すぐに雪に閉ざされ,平成8年中に渡った人間はほとんどいないだろう.青森市の場合,平野でも11月には初雪が観測されて,年によっては30cmくらい積雪することもある(10月中に初雪があることもある).ここは7月でも残雪が光る八甲田山中.すぐ近くの酸ヶ湯では厳冬期には450cmもの積雪を観測するのだから,竣工直後に雪に埋もれたのは想像に難くない.


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橋台と橋桁が補強され,そのまま欄干を付け替えたものなので,場所自体は昔からと同じのようだ.幅員も現役当時と同じく自動車の離合が不可能な完全1車線だ.城ヶ倉大橋を核に,徒歩道として交通の難所から観光名所に生まれ変わるはずだった旧道.そのために改修された橋もまた,今は廃道のオブジェに過ぎない.どうせだったら,昔の橋のまま補強しなければ良かったのに.なお,対岸の右側袂に見えるのが,城ヶ倉渓流の散策路の立入禁止ゲートである.


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橋梁名「荒川2号橋」………
って1号橋ドコ^^;?架け替えたから2号?上流や下流に1号橋は無いような気がする.ググってみても,我らがウォッちずで確認しても「荒川1号橋」は見つからない(我らがウォッちずのすごい実力はコチラ).実在する(した)かどうかは,現地調査で確かめてみるほか無い.隣接橋梁に1号の名があるとすれば,酸ヶ湯にある国道103号の橋梁か,下湯ダム付近の作業道の橋梁のどちらかだ.


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いよいよ右岸側に突入である.すなわち,ここからは標高差122m分を一気に登る区間だ.峠越えの廃道の場合,ピーク以後は快適な下りで気分爽快なのだが,谷越えの場合は後半が地獄だ.谷底付近では,右岸の方が幅員が狭く路面も荒れている.ガードレールも既に撤去されている.将来,徒歩道として復活される気があるのなら,ガードレールは保存されるはず.復活するかどうか未定の場合も,予算を理由に撤去せず放置するはず.予算を使ってまで撤去したということは,積極的にこの道が廃止に向かっていることを意味するのではないかと思う.


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実は右岸の方が,数年しかなかった徒歩道時代の休憩所跡など遺構が多い.これは右岸側の現道接続点に駐車場が整備されていて,青森市内や八甲田・十和田湖方面からのアクセスもいいことからだろう.右岸側に入って最初の休憩所−石で作られたベンチ跡は籔に埋もれている.石英安山岩の多く崩壊しやすいこの地に,再び多くの観光客が訪れてこのベンチを使うことはないだろう.


 「国道394号」レポは写真ノーカット版のため,標準の5コマ編成ではなく,8コマ前後の変則編成で投稿しております

5へ続く

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