今でこそ青森市と十和田湖を結ぶメインルートたる八甲田十和田ゴールドラインは国道103号に指定されているが、そもそもは青森県道1号であった当路線青森・十和田湖間唯一のトンネルである蔦トンネルの旧ルートを報告する。




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更新年月日が12月24日であることはあまり気にしてはならない。
小生は青森・南部(八戸や十和田、二戸など旧南部藩地域全般)間の移動にはみちのく有料道路は全くと言っていいほど使わず、八甲田越えの県道40号を使っている。クルマならそれなりのリスク承知でみちのくを3桁台の速度で駆け抜けることも不可能ではないが、自専道であるみちのくを通れない原付の場合、特に八甲田越えルートは重宝される。


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この日、何をトチ狂ったか岩手の洋野町まで原付で出かけた小生は、たまには別ルートも良かろうと帰路に国道103号を選択し、そればかりか湯ノ台にエスケープせず紆余曲折大会の国道103号をトレースするという異常行動を取った。国道103号を正確にトレースする者など、道を知らない観光客か蔦温泉に用がある者か、よほどのマニアに限られる。八甲田を横断するだけの青森県ドライバーの大抵は、県道40号1本で越えるか、国道103号を使っても湯の台を経由するのが定石である。


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湯の台とは旧十和田湖町に位置する開拓地で平坦な高原が広がっており、なぜか県道青森十和田湖自転車道路も湯ノ台区間と青森市街地のみ供用されている。湯の台地区を通らない国道103号は蔦川の谷沿いを進む急勾配とヘアピンカーブ・センターラインの消えた区間の連続で、酷道とまでは言えないが、よくもまあ国内有数の観光地である十和田湖と青森市を結ぶメインルートになっていられるものだ。


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蔦トンネルの十和田側坑口から蔦川の崖側に進路を取り、廃道と化した旧ルートに挑む。意外かも知れないが、八甲田越えのルートにトンネルは少なく、国道394号や県道40号にスノーシェルターは存在するものの、純粋に地中を掘り進むトンネルは蔦トンネルしか存在しない(厳密にいえば浅瀬石ダム沿いのトンネルも含まれるかも知れないが)。この廃道は国道103号の旧道のようで、実はその前身の青森県道1号の旧道であり、開通してからしばらく経った1993年に蔦トンネルは国道103号に指定されている。


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本当は青森側から突入した方が展開的にオイシイというのは、この時まだわからなかったが、純正部品標準装備のスクーターで廃道に踏み込む。本当は青森側から再チャレンジしようかとも思ったが、早く家に帰りたかったので十和田側からのトライのみとしておく。路面はアスファルトが生きている区間も残っているが、崩壊や草木の浸食で4輪車が走行するのは困難といえる。状態のいい区間ですら、廃道前後の国道103号同様に幅員は狭く、観光道路としては失格であったといわざるを得ない。

2へ続く

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