今でこそ青森市と十和田湖を結ぶメインルートたる八甲田十和田ゴールドラインは国道103号に指定されているが、そもそもは青森県道1号であった当路線青森・十和田湖間唯一のトンネルである蔦トンネルの旧ルートを報告する。




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十和田湖焼山〜青森間の旧青森県道1号が国道103号に指定されて以降、現在の青森県道1号は八戸階上線に変更されている。旧青森県道1号の区間において最も危険な区間といえるのが、蔦川の谷沿いの急崖にへばりつくように伸びるこの区間で、路盤と蔦川の谷底との落差は約70mにも達している。早速、路盤の崩落が出現しており、下を覗き込んでみるが谷底は見えない。かなり深く崩壊しているのは間違いなさそうだ。


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ガードレールは残っていないようで、道路遺構としては山側のコンクリート壁と防護ネットのみ全線に渡り続いている。路面は土砂と草木に覆われており、先ほどまで見えていたアスファルトは見えない。路面を多う土砂は廃道化工事ではなく自然によるものらしく、場所によって激しい起伏があるが路面は堅く安定しているので、慎重にコース取りすれば原付でも進むことは可能だ。


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強敵である笹藪が出現。笹藪の左側に人が歩けるくらいの幅の通路があるのだが、実は50cmほどの段差があり原付では登ることができないorz 
ので、笹藪を強行突破する。笹が車体に絡み付かないか心配だったが、50ccとはいえエンジン付きの乗り物だけあって、車重と推進力を武器に笹をなぎ倒しながら抜ける。


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通路と笹藪の段差がなくなったところで、土砂に覆われた路盤に復帰する。蔦トンネルが完成しても電線はトンネル内を通過することがなく、旧線沿いに電柱が並んでいる。この付近ではコンクリート壁から1mほど路盤中央寄りに電柱が立っている。現役当時からこの位置に電柱が立っていたとは考えにくく、廃道化を機に安定した路上に移設したのではないかと推測される。


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崖沿いを直線に進む。対岸は平坦な湯の台の高原となっており、前回述べた通り、県道256号青森十和田湖自転車道路線(別名・田代平高原自転車道)もそちらを通っている。この田代平高原自転車道は全長43.5kmで1974年に着工し、1987年に21.4kmのみ供用し工事完了となっている。サイクリングブームに乗って建設したのだろうが、その半分以上は完成せず、青森市にあったサイクリングセンターも廃墟となって久しい。湯の台地区からは終点の十和田湖方面へ延長されることも基点の青森側とも結ばれることもなく、山中に取り残されている。

3へ続く

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