時間の制約のある移動の最中、北海道松前半島の日本海側で発見した廃橋をレポート。




渓流橋1

雪が解けたので、早朝のフェリーに乗って道南ツーリングに出かけた。函館港を出発し、国道227号で江差へと抜ける。北海道の太平洋やオホーツク海、根室海峡は見たことがあるが、日本海岸は初めてだ。それにしても、中央分水嶺越えの主要路線とは言えたかだか3桁の国道227号が、盛岡・秋田間の国道46号より立派なので驚く。これに函館江差自動車道なる高速道路まで造るというからたまげる。


渓流橋2

江差に着いてみるが、支庁所在地とは思えないほどの寂れ方で、檜山支庁が廃止になったら完全に逝ってしまいそうな雰囲気で気の毒になる。北海道の過疎地は東北の比じゃないと痛感する。
函館と、この江差を結ぶための高速道路って、下北縦貫道より無駄じゃないか(実際、国道227号は100km/hで走れるのに、ずいぶん遠回りで函館江差道を建設するらしい)と思いつつ、江差から松前へと国道228号を南下し始めると、ずいぶん廃道があるじゃないの。


渓流橋3

227号同様に国道228号もまたリッチで、日本海に流れ落ちる谷をこれでもかという勢いで高架で跨ぎまくっており、谷ごとに廃道が観察されたのだが、どうしても夕方のフェリーに乗りたい為、一つ一つを探索するわけにはいかなかった(大げさではなく、228の廃道を全てトレースしたら1日では済まん)。そんな中、渓流橋を渡っている際、ひときわ目立つ廃橋が目にとまり、これだけは見逃すまいと廃車が眠る藪に突入した。


渓流橋4

廃橋を晒す前に、これが廃橋から眺める現道の渓流橋である。
こんな感じで、現在の国道228号は深かろうが広かろうが、日本海に注ぐ谷という谷を直線で越えており、もうほとんど高速道路に近い線形である。場所によってはマニアが泣いて喜びそうな大規模な石垣や橋台が残っている谷もあったが、橋が現存しているのはここの他に発見できなかった。


渓流橋5


松前方より江差側へ戻る形で、Dr.ヤビーのベストテンほっかいどう公認の藪ゾーンをかき分けて進み、ここだけが現役で浮いているかの如く現れるのが、この渓流橋の旧線の橋である(松前方、江差方ともに現道からのアプローチ箇所は掲載しない)。道幅は一車線分で、標柱などは無く、ガードレールのみの簡素なコンクリート橋のようだ。


渓流橋6

というわけで江差方へ渡ってみるが、人が歩く分にはまるで問題がなく、その気になれば現役復帰も可能なように思える。しかし、秋田や山形あたりでは国道7号の橋が日本海の塩分による腐食を受けて掛け替えが必要になったりしているので、この旧渓流橋は当然ながら現・渓流橋も本当はかなり危険なのかも知れない。


渓流橋7

橋を越えると、旧228号はS字コーナーにて江差方へ続いていた。現道との接続点を見届けるが、正直、藪しかないので辞めておく。それにしてもチシマザサが生えまくりだ。竜飛とか小泊の山の笹藪もすごいが、海をちょっと越えただけで青森では見られないくらいの群落があるのがすごい。ヒグマが怖いが、これってネマガリ取り放題なんじゃ……??


渓流橋8
最後に江差方から松前方を向いて1枚。
国道228号は、隧道こそ無い(あるかも)ものの、廃橋マニアにはたまらない大量廃道路線な気がする。
もっとも、時期が遅ければ藪に阻まれて突入が難しく、早くても雪があったり寒すぎるという、探索を困難にさせる条件下ではあるが。


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