ダムに沈んで使命を終えた旧廃道はもはやダムサイトに接近するだけの盲腸線かと思われたが、なんとその先には廃隧道が……。



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道の駅スタンプラリーを行っていた2008年夏、とあるダムを目前にして、谷底を這う旧道の先から何か違和感があるものが視界に入ってきた。間違いない、トンネルだ。だが、その坑口はダムサイトに突っ込むような位置関係にあり、どこへ抜けているのか見当もつかない。というか旧道自体が今はダムで終わりの道なのだから、おそらくダム工事の際に掘った工事用通路だろう。


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で、ダムサイトの脇にあった看板を見ると、やはり点線が「管理用通路」としてダムに直結しているように描かれている。ダム管理用通路としてのトンネルならば用はないわい。あくまで人が通った交通網としてのトンネルが調査対象であるので、交通とは関係のないトンネルなら放っておこう。


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帰りに念のため廃道のゲートを確認しておくが、どうせダムで行き止まりだとわかっている3桁県道の旧道で、真夏の炎天下に激藪突撃というのも気がひけた。これが旧国道だとか、今もどこかへ抜けているとわかっていれば突っ込んだかもしれないが、このときはまだこの廃道に眠っている廃隧道の存在に気が付いていなかったのである。


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とは言え、ダムに沈んだ路線自体に興味がないわけではなかったので、帰宅後にダム完成前の航空写真を見ていると、なんかダムサイトの下流側に県道が埋まってる区間が少なくとも2箇所見えるんだが。これはトンネルじゃねーか?すぐさまウォッちずで現地を確認すると、トンネルが2本描かれている!全国隧道リストにも載ってないし、位置的にもダムに突っ込むトンネルとも違うようだ。


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となれば調査決行である。が、藪漕ぎはあまり好きではないし、路線自体を見失いがちになるので植物が繁茂する時期は避けた。しかも今年はやたらとスズメバチを目撃する機会が多かったので、一度雪が降って解け、根雪になる前の晴天と休日が重なる日を待った。そして、絶好の探索日和は訪れた。廃道の見通しも藪に覆われた8月に比べるとだいぶ良好だ。

1へつづく

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