ダムに沈んで使命を終えた旧廃道はもはやダムサイトに接近するだけの盲腸線かと思われたが、なんとその先には廃隧道が……。

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253-41【写真はクリックで拡大します】
落石を除去して進むと第二の隧道坑口が見えてきた。扁額が残されていなかった最初の隧道の名称を知ることができる、第二の隧道に向けてススキの茂るフラットダートを走る。この廃道内ではもっとも路盤の保存状況が良好な部分といえ、未舗装ながら非常によく締まっておりオン車でも走りやすい。


253-4-2【写真はクリックで拡大します】
下流側の坑口に到達すると、扁額も残されているが、それ以上に目についたのは坑口上部に残されたキイロスズメバチの巣である。2008年の巣かそれ以前からあるものか定かではないが、キイロはスズメバチの中でも凶暴な方なので、巣の最盛期を避けて初冬に訪れたのは正解であったようだ。夏には現道側でオオスズメバチも見ているし、この廃道周辺にはハチの餌になる昆虫がかなりいたのだろうと思う。


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親不知第二号隧道という名称らしく、青森営林局長 中村健次の記銘入りだ。最初、営林局の文字を見たときは森林鉄道の隧道を車道に転用したのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。青森県土木五十年史(青森県土木部)によれば、地区開拓道路(町道林道併用)として県が代行工事したということで、林道管理者として青森営林局長の名が記されたのだろう。


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同資料によれば1966(昭和41)年の供用開始らしい。そして本隧道名が親不知第二号隧道であったことから、最初にくぐった隧道の名称は親不知第一号隧道と推測された。
ということで、本頁の公開を以てタイトル名を「***隧道群」から「親不知隧道群」に変更した。
隧道距離等は記載がなくはっきりとしないが、第二号隧道は第一号隧道より若干長さがあるようで、内部は光が届きにくい分、暗い印象だ。


253-45【写真はクリックで拡大します】
第一号隧道と同様に第二号も入口付近のみコンクリ施工で、内部は素掘りでご覧のとおり崩落がいたるところで見受けられた。隧道手前で崩れていた石と同じような色合いで、石にはあまり詳しくないが、崩れた石の角や表面の質感から同じ種類のような気がする。川床や河川敷の狭さや、深く抉られた渓谷であることからも、崩れやすい地質なのだろうと思われる。

5へつづく

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