数年前、青森で飲んでる時に“自分が乗った車で最高速度は何kmまで出たことがあるか”という話題になったことがあった。
その時、180と回答したある人物が下北縦貫道「サーキット」と呼んだのであるが、それに対し、隣で飲んでいた見知らぬ下北出身のオヤンズが「下北にF1が出来るサーキット場があったの知ってるか?中嶋悟って知ってるか?」と絡んできたのであった。
鈴鹿のスプーンで山本左近がスピンしたのを生で見た佐藤琢磨世代の俺でも、中嶋悟は知ってるさ。
でも下北にサーキット場があったって何???
2012年春、ブロ玉取材班が下北半島に飛んだ。



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事前調査で“下北サーキット”とも“むつ湾サーキット”とも呼ばれる現地の航空写真を見ていたブロ玉取材班は、むつ湾沿岸の3桁国道から怪しげな場所をリストアップし、某所であることを突き止めた。
3桁国道から松林の中を伸びる小道を徒歩で進むと、程なく陸奥湾と、対岸の夏泊半島が見えてくる。海辺には、50年以上は放棄されてるんじゃないかと思うような、非常に大きな廃漁船が朽ち果てている。


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歩いているうちに、サーキットコース跡らしき、バンクしたコーナー状の地形に遭遇する。
確証はないが、航空写真を手掛かりに進めば、ここがコーナー跡の位置であってもおかしくないはずなのだ。
とはいえ、あまりの荒廃ぶりに、今一つ実感できない。廃道歩きは平均的な一般男性よりしているはずだが、低い松が繁茂している現場をかつてのサーキットの路上とは思えない。


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海岸沿いに踏み跡があるので辿って行くと、浅い切り通しに見える地形。今となってはサーキット跡とわかるが、この時点ではただの藪や水溜りに見えていた。
本当にここで良いんだべか?
そう思った時に、アスファルトの残骸が地面に転がっているのを見つけた。やはり、ここで間違いないのだろう!


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踏み跡は唐突にゴルフ場のカート道のようにも見えるアスファルトの道に変わった。
これはかつての営業当時の通路と考えてよいのだろうか。
遠くに見える風力発電用の風車を見ながら進むと間もなく、ピット跡だと言われている、コンクリート製の柱が何本も立っているのが見えてきた。
確かに、下北にサーキット場はあったのだ。

この後、取材班はサーキット場の往年の面影を色濃く残す現地を目の当たりにするとともに、かつて青森ローカルニュースを騒がせた、とある動物が人間に振り回された話にたどり着くことになる。

後篇へ続く


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