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こちらの函館・札幌⇔稚内 一般道(下道、無料高速)最速ルートの計算をしたのリンクをクリックしてください。



本記事下部に、訂正の追記がありますので、そちらもお読みください。

高速利用での函館⇔札幌最短ルートの分析結果はコチラ

函館札幌
この図は、前回の記事函館⇔札幌の一般道最速ルートを検討した時にも出したものである。

前回の記事で、函館⇔札幌の一般道最速ルートは、国道5号国道37号国道230号の中山峠経由ということは論じたが、一方で次のようなことも書いた。


ただし、函館から道北へ向かうことを考えると、中山峠経由だと札幌都心部を通過しないといけない。オロロンライン経由で道北へ向かう場合は、倶知安・小樽経由なら札幌都心を避けて石狩に抜けることも出来るので、そこは考えようだろう。


ということで、オロロンラインで道北へ向かう場合を想定して考えてみよう。
今回は函館市から、道北日本海側の中心都市・留萌市までで考えた。

■函館⇔留萌 一般道最速ルートの検討

函館留萌

この図で、黄色のルート≪寿都・銭函ルート≫と、水色のルート≪中山峠・札幌ルート≫の2択になるが、非常に面白い結果がでた。

まず、寿都・銭函ルートは、長万部から国道5号道道9号寿都黒松内線で寿都に抜け、日本海沿いの国道229号で岩内に北上、国道276号で共和にて国道5号に再合流、札幌手前の銭函で国道337号に乗り継ぎ、石狩で国道231号(オロロンライン)に入って留萌まで北上するルートだ。

もう一方の、中山峠・札幌ルートは、函館⇔札幌の一般道最速ルートである、国道5号国道37号国道230号で札幌に入り、そのまま札幌都心を抜け、国道231号(オロロンライン)で留萌まで北上するルートだ。

この2ルート、甲乙つけがたい、かなりの僅差であった。



◆ 距離差は僅か2.4km 寿都・銭函ルートに軍配

寿都・銭函ルートでは、函館⇔留萌の距離は384.0kmだった。

対する、中山峠・札幌ルートでは、函館⇔留萌の距離は386.4kmだった。

辛うじて、寿都・銭函ルートの短絡性が証明されたが、長万部から国道5号1本とか、倶知安からの国道393号だと、完全に負けていた。



◆ 平均旅行速度の差も僅か0.3km/h 中山峠・札幌ルートに軍配

平均旅行速度では、中山峠・札幌ルート49.6km/hとなり、逆転した。

対する寿都・銭函ルートの平均旅行速度は49.3km/hで、僅か0.3km/hの差であった。

実際に走行してみれば、ほとんど差を感じることもないのではないだろうか。

距離の差と平均旅行速度の差がこれほど拮抗するのであれば、なかなか甲乙つけがたい。
すごいぞ!この2路線の対決。
かくなる上は是非もなし、秒単位での所要時間を算出することにした。



◆ 所要時間の差も僅か14秒 寿都・銭函ルートに軍配

普通に小数点1位までの計算で算出したら同じ時間になってしまったので、EXCELにて小数点10位まで精密に計算した。

勝ったのは寿都・銭函ルートで、7時間46分54秒。
敗れた中山峠・札幌ルートは、7時間47分08秒。

日中12時間平均での差は、僅か14秒。

本当の僅差であるが、函館⇔留萌(稚内方面)の最速ルートは寿都・銭函ルートだ。



◆ 札幌が混雑時間帯だとどうなるか

実は調査前は、札幌都心部を通過しないといけない中山峠・札幌ルートは不利で、もっと差がつくと思っていた。
あまり差がつかない好勝負であったが、札幌圏の混雑時間帯でどの程度の差になるかの計算もした。

中山峠・札幌ルートで、混雑時間帯の平均旅行速度は、留寿都⇔札幌で50.2km/h(−0.3km/h)、札幌⇔石狩で34.5km/h(−1.2km/h)であるので、これを計算に使用する。

寿都・銭函ルートでは、混雑時間帯の平均旅行速度は、小樽⇔銭函で50.2km/h(−0.2km/h)、銭函⇔石狩で39.2km/h(−0.7km/h)となる。

これらの数値から算出すると、以下の通りとなった。

<札幌圏が混雑時間帯の函館⇔留萌の平均旅行速度>
寿都・銭函ルート49.3km/h(−0.04km/h)
中山峠・札幌ルート49.5km/h(−0.1km/h)

双方とも、平均旅行速度を落としているが、やはり、札幌都心部を通過する中山峠・札幌ルートの方が、下げ幅が大きい。


<札幌圏が混雑時間帯の函館⇔留萌の所要時間>
寿都・銭函ルート7時間47分14秒(+20秒)
中山峠・札幌ルート7時間48分8秒(+1分)

札幌都心を避け、速度低下を緩和させることができた寿都・銭函ルートが、54秒差で勝利した。

ラッシュ時でも、所要時間での差は1分以内で収まった。
軍配は寿都・銭函ルート
本当に、素晴らしい名勝負であった。





さて、このくらいの差であれば、好きな方を走れば良いと思う。

個人的には、札幌都心部を通過するよりも、銭函から石狩に回避してしまう寿都・銭函ルートの方が良いけれど。



◆ 多分、本当に早いのは寿都・銭函経由

ここで、国土交通省の平均旅行速度の算出方法について、道路センサスから引用する。

(ここから引用)
計測時の走行方法は、車群の流れに沿った走行とした。
具体的には、車群のうち、平均的な速度で走行している車両に追従して走行した。
ただし、信号停止や踏切の一旦停止は必ず実施し、安全を確認して走行した。
停止により前車との間隔が開いても、無理に追いつこうとせず、前車の走行スタイルと同様な走り方で安全走行を行うものとした。
大型貨物車やバス等が前方を低速度で走行している場合は適宜、追越してもよいものとした。
4車線以上の道路も同様であり、常に走行車線を通行する必要はないものとした。

(ここまで引用)

つまり、平均的な速度で走行している車両に追従して走行し、追越は、大型貨物車やバス等が前方を低速度で走行している場合のみ限られる走行方法で、算出された速度である。

ということは、「ちょっと遅いなあ」くらいのクルマは追越せず、追従して走行しているのである。
例えば、最初は飛ばしている車列に入って計測していたが、車列が少し遅めのクルマに追いつき、車列の他のクルマが先頭を追越して高速度を維持しながら進んで行っても、国土交通省のクルマは無理に追い越さず安全運転に徹しているということである。


もし、あなたが速い前車には常に追従するようにし、遅いクルマはバンバン追越して運転する(いわゆる「飛ばす」)スタイルなのであれば、交通量の少ない方が対向車も少なく、追越がしやすくなり速い結果になるだろう。
ということは、札幌都心を抜け、全線にわたって交通量も多い中山峠・札幌ルートより、長万部から余市まではガラッガラの寿都・銭函ルートの方が速いだろう。

もちろん、速度違反で警察に捕まるリスクはあるけれど、中山峠ルートでイライラして無理な追越かまして事故起こすよりは全然マシだ。

まあ、前回も書いた通り、この記事は速度超過・違反を推奨する意図で書いたものはありませんので、あしからあず。

そろそろ、北海道から本州に移ろうと思いますので次回もお楽しみに。

つづく。


2015/4/28 追記

2014年9月に本記事を書いた際に「個人的には、札幌都心部を通過するよりも、銭函から石狩に回避してしまう寿都・銭函ルートの方が良い」なんて書きましたが、ふと、有珠山噴火の時に国道230号に代替ルートがあったことを思い出しました。

現在、道道97号道道285号の一部として、豊浦の東雲町交差点から香川交差点まで結んでいた区間です。

こちらの方が、道南対札幌で、現行の国道37・230号リレーより短絡可能ではないかと考え、洞爺湖周辺を計算してみました。
洞爺湖周辺
【画像はクリックで拡大します】


案の定。

道道97号道道285号で、東雲町交差点から香川交差点まで走る方が7分程度の速達性があることが判明しました。
これなら、寿都経由より断然、中山峠経由の方が速いということになります。

国道230号中山峠道央道を乗り継ぐ場合も、国道230号洞爺湖虻田ICを利用するより、道道97号道道285号豊浦ICを利用する方が、距離で約5km、所要時間で2分以上の短絡効果がありました。

函館から札幌都心部および、オロロンライン経由で道北方面へ向かう場合も国道230号中山峠経由の方が良さそうです。
訂正し、追記と致します。

2015.4.28 aomori226


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