北海道に引き続き、今回は青森県の路線ごとの平均旅行速度を算出していくことにした。
対象とするのは国道と、個人的に気になる青森県道である。



■青森県 主要路線別 昼間12時間平均旅行速度

青森 路線別平均旅行速度


◆ 青森県内の一般国道では279号が最速

函館市を起点とし、青森側は大間から野辺地までを結ぶ下北半島の幹線・国道279号52.4km/hが、青森県の一般国道で最高の平均旅行速度を記録した。
北海道側では函館市街地のごく僅かな区間で、道内最低速度の国道になってしまった国道279号も、青森県では最速国道だ。

少し意外なことに、下北半島北部の大間−むつ間(51.2km/h)より、南部のむつ−野辺地間の方が53.3km/hと高速であった。
確かにむつ以北は、風間浦−大畑間の木野部峠を抱えるだけでなく、津軽海峡沿岸部の急崖下の漁村を抜ける区間もあったり、線形的に難があるし、大畑−むつには信号機も少なくない。
一方でむつ以南は、原野を貫く直線主体の線形で、ゆずり車線も数か所あり、信号も少なく飛ばせる区間が長いこともあるだろう(Googleのストリートビューで野辺地から北上していくのを見ると、ストリートビューカーがタンクローリーなど大型貨物にすら抜かれている様子が見える)。

追越できない下北縦貫道より、国道279号現道の野辺地−むつを全線4車線化して、歩道と車道をガードレールで分離して、集落内以外は80km/h規制に緩和してしまった方が安上がりで高速なんじゃないんだろうかとは、前々から思っていたことである。



◆ 直轄国道では7号・45号の低速ぶりが数値に現れる

国道4号50.2km/hと快速なのに対し、他の1桁・2桁国道はなんとも鈍足っぷりが出てしまった。


それでも、青森県内延長が46.5kmしかなく、八戸都市圏の通過距離が相対的に大きくなってしまう国道45号41.1km/hしか出ないのは、仕方がなかろう。
むしろ国道45号は、八戸市街地で6車線を確保し(6車線というのは東北他県の県庁所在地である盛岡の国道4号や、山形の国道13号でも実現していない)、4車線化された距離も長く、八戸北・六戸などのバイパス整備が進んでいるからこそ、40km/hを突破できたとみるべきだろう。


一方で困ったのが国道7号
なんと県内平均で41.4km/hにとどまってしまった。
確かに、こちらも県内延長が約84km(青森環状道路を含む)という比較的短い中に、青森都市圏と弘前都市圏という人口30万を超越する都市圏を2つも抱えてはいるが、弘前以南は人口も少なく、東北道も並行するのだからもう、少し流れてもよさそうなはずである。

弘前市内には立体交差も多く、弘前−青森間も常盤・十川・浪岡・大釈迦・鶴ヶ坂・青森西などのバイパスがあるにも関わらず、流れが悪いのは走行経験のある人ならわかると思う。
青森環状道路に至っては、33.2km/hしかない。
そりゃあ、青森県警が筒井の赤信号時間をやたら長いものに変更して渋滞を作ってみたり、イトーヨーカドー青森店やドリームタウンAliなどがある浜田地区へ向かう主婦や高齢ドライバーが、西行き車線の第2走行車線を戸山のあたりから延々とノロノロ運転しているのを見ると、渋滞やむなしという気はする。


自分もそうだったが、青森市民はいかに環状線を避けて走るかが青森市を素早く抜けるカギになるであろう。

青森市東部や、戸山、幸畑、横内、筒井、浜館、荒川、高田などの青森市郊外から、弘前方面を短絡したい場合は国道7号を走るより、県道27号で浪岡に出てしまうのが速いのは元青森県民の自分の経験から明らかである。



◆ 青森〜十和田間の一般道移動最速は?

青森県民の関心が大きいのは、県都・青森市⇔新産都市・八戸の最短移動であろう。
人口30万規模の首位都市と25万規模の2位都市が都市が同一県内にありながら、高速道路で直結されていない県は青森県だけだ。
厳密には東北道八戸道は岩手県の安代で接続しているので、大回りで青森⇔八戸の高速道路は繋がっているが、そうやって津軽と南部を移動するのは、碇ヶ関⇔八戸・三戸とかの限られた場合だけだろう。

今回は、青森⇔天間林のみちのく有料道路を軸に、青森市⇔十和田市の最短移動を分析したい。

青森十和田
まず注意事項から。

国土交通省の道路センサスで青森市道の調査は対象外なので、国道4号青森東バイパス県道44号を短絡する区間の計算ができず、やむを得ず、馬屋尻から県道47号経由でみちのく有料道路に入ることにした。
距離差は大したものではないので、誤差の範囲とさせていただきたい。

また、みちのく有料道路は接続する県道123号県道242号をも含んだ数値とした。

図上の「十和田」は、旧国道4号国道102号がぶつかっていた地点である。

「野辺地北I.C」の地点は、下北道の野辺地北I.Cが接続する県道180号が、国道279号現道とぶつかる地点とした。

以上が注意事項
では結果をみていきたい。



国道4号野辺地廻りより『みちのく有料』は確かに速い。普通車850円也

青森県庁前を起点に出発する場合、みちのく有料道路経由の場合、十和田まで距離59.2km、平均旅行速度52.5km/hで所要1時間7分というところ。
十和田バイパスが国道45号に接続する野崎交差点までは距離63.1km、平均旅行速度53.3km/hで所要1時間11分だ。

これが国道4号で野辺地経由の場合だと、青森県庁から十和田まで距離73.1km、平均旅行速度48.1km/hで所要1時間31分だ。
同じく野崎交差点まででみると距離77.0km、平均旅行速度49.0km/hで所要1時間34分だ。

青森⇔十和田は、みちのく有料道路経由の場合、国道4号で野辺地経由より24分前後の短縮になるのである。

半時間弱の短縮のためなら、850円は決して高いとは思えない気がするのではなかろうか。
でも次は、強力なライバルの紹介だ。


山道だけど、県道40号田代平経由もやっぱり速かった

以前と比較して遅い車が最近増えてきているので、あんまり紹介したくないんだが、田代平を越えて青森と十和田を結ぶ県道40号も速いのである。

青森県庁を起点に、県道40号の場合、十和田まで距離62.5km、平均旅行速度47.5km/hで所要1時間18分だ。
野崎交差点までだと距離66.3km、平均旅行速度46.4km/hで所要1時間25分だ。

県道40号みちのく有料道路には及ばないが、やっぱり国道4号で野辺地経由よりは断然、短絡路と言える。

まあ、知ってる人も少なくないと思うが、県道40号から農道とか市道とか別の県道を乗り継げば、青森高校からJR八戸駅まで約80kmで行ける超短絡コースもある。
こういう道を開拓できていれば、みちのく有料道路県道40号より遠回りになるので、とても使おうという気にはならんのである。
でもこれは紹介しない。

県道40号弱点といえば、冬に使えないことだろう。
それと、最初に遅い車の話を書いたが、追越禁止区間は短いのだけれど、いかんせん山道なので直線の追越ポイントが少ないのが痛い。
東京に移住してからも幾度となく通過しているが、延々と30〜40km/hで走る高齢者が本当に多くなった。
それも、制限速度を10〜20km以上も下回る低速でいながら、絶対に譲ろうとしない高齢者が多くなったと感じる。
八甲田の山中で枯葉マークが先頭にいて、数台が連なっている場面に追いついてしまったら、追越は絶望的だ。枯葉が駐車帯に入るのを願うしかない。



青森から『みちのく有料』経由で国道279号下北道で下北に向かう荒業は有効か?

下北半島縦貫道(下北道)は、東北縦貫自動車道八戸線の天間林から分岐して、むつへと北上する計画で建設が進んでいる。

みちのく有料道路は自動車専用道路ではないが、東北縦貫自動車道八戸線を構成する八戸自動車道(八戸JCT-八戸北)百石道路第二みちのく有料道路上北自動車道青森自動車道と一体になって、青森と八戸を結ぶ青森八戸みちのくラインになってはいる。

ということで、あまり使う人はいないと思うが、みちのく有料道路が青森⇔下北の移動手段として有効かを検証してみたい。


青森県庁前から国道4号で平内を経由し、県道243号で野辺地の町内を抜けて、国道279号で下北半島を北上する従来からのルートでは、野辺地北IC接続部まで距離52.8km、平均旅行速度48.3km/hで所要1時間5分だ。

一方、みちのく有料道路国道279号下北道をリレーすると、野辺地北IC接続部まで距離は60.5km、平均旅行速度59.8km/hで所要1時間0分だ。


なんと、青森からむつ方面において、みちのく有料道路国道279号下北道では距離では10km以上も従来ルートより大回りだが、所要時間では5分弱の短絡効果があったのである。

現在では下北道も北へ延伸しているので、より短絡効果が出ている箇所もあるだろう。
5分くらいの短絡のためなら、850円は高いと思うから国道4号で平内を廻るけど。


なんて、平内の国道4号の話をしていたら、ボンネットに行きたくなってきた。
素早く、短絡路で目的地に行くのが良いけれど、時々、美味いもんを食べに寄り道するのも良いわけで。



あと、最後に今回も一応書いておきますが、この記事は速度超過・違反を推奨する意図で書いたものはありませんので。

引き続き、シリーズ化しようと思いますので次回もお楽しみに。

つづく。

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