ここのところ、国土交通省の道路交通センサス(平成22年版)で遊びながら記事を書き連ねているが、今回もセンサスから。

青森県の道路地図を眺めてみるとき、下北半島太平洋側を走る国道338号で、六ヶ所村にて内陸側に大きく迂回するバイパスがあることに気付く人もいるのではないだろうか。

これは尾駮バイパスという国道338号の新道であるのだが、従来の六ヶ所村中心部を通り抜ける方も国道338号に指定されたままになっている。

地図を一見すると、『バイパスより旧道の方が短絡路なのではないか?』と思えるし、実際、その通りなのだ。

そもそも、この尾駮バイパスは距離が14.3kmもある。
青森県内の他の主なバイパスと、その距離を比べてみよう。

国道280号バイパス(青森−蟹田):23.7km
国道339号バイパス(藤崎−五所川原):17.3km
国道7号青森環状道路:16.6km
国道338号尾駮バイパス:14.3km
国道45号八戸バイパス:13.5km
国道4号十和田バイパス:12.3km
国道102号弘前黒石I.C.連絡道路:11.0km
国道7号弘前バイパス:10.2km
国道4号青森東バイパス:9.5km
国道7号青森西バイパス:7.8km

複数の市町村を一気に抜ける国道280号バイパス(青森市・蓬田村・外ヶ浜町蟹田)国道339号バイパス(藤崎町・板柳町・鶴田町・五所川原市)の距離が長くなるのは当然ながら、単独の市町村の市街地を避けるバイパスとしては国道7号青森環状道路に次ぐ距離である。

尾駮バイパスが他のバイパスと異なるのは、市街地の混雑を避けるというより、原子力関連産業の大型車両や特殊車両を円滑に六ヶ所再処理工場へ通す、という点だろうか。

そんなわけで、乗用車でただ六ヶ所を通過するだけなら、尾駮バイパスより旧道を抜けた方が速達性に優れるといえる。
下図は、センサスから算出し作成した、六ヶ所村棚沢⇔六ヶ所村市柳までのバイパスと旧道の距離・所要時間比較図である。
六ヶ所尾駮バイパス
【画像はクリックで拡大します】

ご覧のとおり、尾駮バイパス経由では所要15分程度かかる。
一方で、平均旅行速度では10km/h近く遅くなるが、旧道をまっすぐに抜けるルートでは所要約11分で4分程度の短絡効果があるのだ。

旧道も、片側1車線ずつが確保されていて、決して走りにくい道ではない。
国道338号で六ヶ所村を通過する場合、尾駮バイパスではなく、旧道に速達性があるといえよう。

もっとも、旧道は六ヶ所村役場周辺などの住宅地を通って行く路線であるため、ぶっ飛ばして行くのは厳に慎まなくてはならないけれど。

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