函館新道 函館ICから大間への直線距離が最短なんじゃないかという話ではなく。



観光パンフレットを見ていたら、自家用車での下北半島への交通アクセスに青森東ICを挙げている例が結構あることに気が付いた。

いつのまにかホームページが消えてしまった“北東北三県観光立県推進協議会”のパンフレットを例にすると、仏ヶ浦が「東北自動車道青森東ICから4時間」(原文ママ)とか、恐山が「青森自動車道青森東ICから車2時間」(原文ママ)となっている。

来さまい下北共和国のパンフレットや、下北の各市町村の観光協会のサイトなんかをみてみると、青森東ICとともに、八戸ICだったり八戸北ICを載せてるところもあったり、いったい、下北半島へ最寄りの高速インターはどこなんだ!?

八戸道や、東北縦貫自動車道八戸線を構成する道路自体が北へと延伸しているのに、手前の八戸ICにしておくのは論外として、道路センサスからむつ市への最速インターを算出した。

青森東ICじゃねーだろと思っていたら、案の定であった。



まず、基点は、東北道八戸道が分岐する、岩手県の安代JCTとする。

前回の記事でも書いた通り、六ヶ所村内の国道338号尾駮バイパスではなく旧道を利用するのが短絡路なので、それを採用する。

下北道は、青森・平内方面から最短距離で野辺地ハーフICにアクセスする野辺地町道がセンサスの対象外なので、今回は除外する。

青森東ICからは、青森県道47号青森東インター線青森県道44号青森環状野内線で小笹交差点より国道4号青森東バイパスに出て、夏泊半島を横断し、野辺地町馬門から青森県243号野辺地馬門線に入り、国道279号にぶつかる地点を『野辺地』とした。

『横浜』国道279号青森県道179号泊陸奥横浜停車場線と交差する、道の駅よこはまの交差点とした。

『六ヶ所』国道338号青森県道24号横浜六ヶ所線と交差する、六ヶ所村家ノ前の交差点とした。

『東通』国道338号青森県道248号尻労小田野沢線と分岐する地点とした。

『むつ』は、国道279号むつバイパスが、国道338号と交差する地点とした。

下北へ (1)
【画像はクリックで拡大します】
やはり、2010年の道路センサスでは、百石道路 下田百石ICを利用して太平洋側を北上した場合が、最も早くむつ市に至るという結果に出た。

昭文社の「ツーリングマップル」では、取材ライダーの賀曽利隆さんのメモで下田百石IC「下北半島への玄関口」と書かれており、地元の観光協会とかより的確なコメントを付けているのはさすが道路地図のプロだ。


国道338号で東通を経由してむつ市に入るのが観光客には一番わかりやすい一本道と思われるが、安代JCTから距離179.9km、平均旅行速度62.6km/hで、所要2時間52分21秒という結果。


これより更なる短絡路となる計算が出たのは、六ヶ所から青森県道24号で山越えし、陸奥湾側の国道279号に出て北上するコース。

安代JCTから距離176.5km、平均旅行速度62.3km/hで、所要2時間50分1秒でむつ市に至る。



といった塩梅で、下田百石ICを利用すれば、安代JCTから2時間50分前後でむつ市に到達できるのである。

これに対し、青森東ICを利用する場合は、安代JCTから距離220.7km、平均旅行速度67.5km/hで、所要3時間16分16秒もかかる。
青森東IC経由では、下田百石IC利用より20〜25分もロスとなるのだ。


首都圏・仙台方面から東北道でお越しの皆様は、下北半島へは八戸道→百石道 下田百石ICへどうぞ。



『2015年現在の下北への最速ルートは三沢・野辺地経由ルートか!?』


さて、計算してみたら、『野辺地』に行くにも、東北道より八戸道の方が速いという結果が出てしまった。


八戸道を北上し、百石道路から第二みちのく有料道路を三沢の終点まで走る(現在は六戸JCTで、三沢駅方面に出る)。

第二みちのくの終点からは、青森県道10号で三沢駅前を通過して市街地に入り、青森県道8号を北上し、千曳で国道4号に出るコースだ。

三沢市街地を通過するコースであるにも関わらず、安代JCTから距離125.4km、平均旅行速度65.6km/hで、所要1時間57分29秒で野辺地に着いてしまう。
青森東IC経由だと、安代JCTから野辺地まで2時間19分はかかる計算なので、21分以上の短絡効果が出る。

野辺地まで21分短絡しても、六ヶ所経由を逆転はできないが、今回、対象から除外した下北道を利用すれば、この三沢・野辺地経由ルートが最速ルートになる可能性が高い。



前回の道路交通センサスから5年が経過し、国土交通省はこの2015年に最新の道路交通センサスの調査を行うのだそうだ。

前回調査後に、上北自動車道が延伸しており、三沢市街地を経由せずとも、小川原湖岸の上北町に抜けることが出来るようになったし、下北縦貫道も六ヶ所まで延伸している。

よって、2015年現在は、本記事で紹介したルートより早く下北半島に到達する別ルートがあると考えるべきである。

津軽・平内方面に高速道やバイパスの進展がない以上、少なくとも安代JCTから青森東IC経由が最速ルートであるというのはあり得ないだろうが、あくまで本記事は2010年の道路交通センサスにデータが記載されている高速道路国道主要地方道一般県道のデータのみで算出した結果であると付け加えておきたい。

2010年時点でも、本当は国道338号をえんえんと走るより、下田⇔仏沼を東部上北広域農道(三沢の人はジャスコ通りと言った方が伝わりやすいかな)で突っ走る方が速いのは、地元の人間なら知っているように、センサスに載っていない抜け道や近道はいくらでもあるのだから。

blog_rankingクリックでブログランキングに投票!