国道4号は日本で最も距離が長い国道である。

そして、埼玉県から栃木県にかけての新4号国道は、全長80kmを超える日本最長の国道バイパスでもある。
(越谷春日部、春日部古河、古河小山、小山石橋、石橋宇都宮の各バイパスの連合だから日本最長じゃない、という異論は認める)

「ツーリングマップル」などの昭文社の道路地図だと新4号バイパスなんて表記にもなってたりするこのバイパスだが、実は東京から青森に至る国道4号の中で平均旅行速度の最速区間が出る路線である。

その高速ぶりを表すように、chakuwikiなんかだと、こんな記述も。

東北道(川口〜宇都宮)の最大のライバルは新幹線でも宇都宮線でもましてや東武でもない。新4である。
追い越し車線を走る場合、100キロを超えるスピードでも煽られることがある。特に夜。マジで。
免許講習で70kmは出せと言われるらしい(笑)

(以上 引用)

とまあ、凄まじい一般道である。



今回は、どのぐらい速いのか、道路交通センサスで、東北道と比較してみた。



対象としたのは、東京・宇都宮間の移動である。

東京側は、国道4号首都高速と接続する千住新橋とした。
宇都宮側は、国道4号北関東道と接続する宇都宮上三川とした。

千住新橋から、首都高速⇔東北道⇔北関東道と走る高速道路ルートと、国道4号をそのまま北上する新4号ルートの比較だ。

千住新橋・宇都宮上三川間 ルート比較図

新4号VS東北道
【画像はクリックで拡大します】

さすがに、千住と宇都宮の間の所要時間で、国道4号高速道路に勝つということはなかった。
なんぼ100キロを超えるスピードでも煽られるというほど平均旅行速度が速い新4号を走るとは言え、東京23区内も走るし、立体交差が皆無に近い草加バイパスも控えており、東京側で流れが非常に悪くなってしまうのだ。

が、距離では国道4号に25kmの短縮効果があるだけに、あながち「新4号はダメだ」とも言い難い情勢に。


特に宇都宮→東京の上りの場合、混雑時間帯高速道路ルートは1時間37分に対し、非混雑時間帯なら国道4号ルートは1時間42分と、約5分差まで迫る。
混雑時間帯非混雑時間帯を比較するというのはフェアではないが、「どちらでも1時間40分前後」という経験をしてしまうと、一般道である国道4号のインパクトはデカくなるのではなかろうか。

ちなみに、混雑時間帯どうし/非混雑時間帯どうしの比較でも、おおむねその差は15分前後というところ。



上りに対し、千住から宇都宮に向かう下りの場合は、高速道路ルートが25分前後も速くなり、国道4号ルートは分が悪い。

『本線料金所の数が上下線の差を分けたか』

おそらく、高速道路では下りの方が上りより速いというのは、本線料金所の数の差に依るのではないかと思う。

下りの場合、ドライバーは各自の出発地点の最寄りのランプで通行料金を先払い精算してから首都高速に上がってくる分散型になる。
その上で、通過する本線料金所は東北道 浦和料金所の1か所だけとなる。

一方で上りの場合、東北道 浦和料金所で東北道の料金を精算した後で、さらに首都高速 川口料金所で首都高速の料金を払うという集中型になっていて、本線料金所の通過回数が2回になるのだ。

ETCが普及しても、本線料金所の渋滞は避けられないのであろう。



東北道より東側の諸都市の場合、迂回しなくて済む分、新4号の方が速いというのは普通にあるだろう。

東北道が事故渋滞、なんて場合も、宇都宮市街からなら新4号の方が速いことが普通にあるだろう。
ただ、宇都宮以北の東北各地から東北道で来た場合は、新4号への接続がイマイチ良くないのがネックである。

今回は、あくまで千住新橋と宇都宮上三川の間の比較として、参考程度にしてもらえればと思う。

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