2001年に廃止されてしまった制度だが、北東北3県には『八戸地域』と、『秋田湾地域』の2つの新産業都市があった。
平成24年の工業生産額で、八戸市は5120億円に達し、秋田市は2647億円である。

北東北5大都市で比較すると、人口が最少の弘前市で1800億円超という健闘を見せる一方で、青森市は990億円、盛岡市は1000億円程度しかない。
誤解を恐れずに極端なことを言えば、青森と盛岡というのは県庁と市役所の職員による公務員経済都市である。

そんな中で、公務員経済にのみ依存せず、他にも有力な産業を持つ都市として発展してきた秋田市八戸市だが、やはりここも自動車での移動には不便な位置関係にある。

今回は北東北最大の人口を擁する都市・秋田市と、北東北最大の工業都市・八戸市を、自動車で移動するルートの検討を行った。


秋田市と、八戸市を連絡するためには、奥羽山脈の突破が不可欠だ。

いくつか峠越えの道はあるが有力になるのは北から順に、鹿角⇔田子の国道104号白萩平越え、鹿角八幡平⇔安代の東北道梨木トンネル田沢湖⇔雫石の国道46号仙岩トンネル、の3ルートだろう。

別に今回の記事の伏線にするつもりはなかったのだが、過去に秋田と大館・弘前・青森を最短で結ぶルートを検討した際に計算した昭和⇔鷹巣のルートと、秋田と盛岡を最短で結ぶルートを検討した計算結果もあるので、それを援用する。

鹿角へは、国道285号で秋田県北を斜めに突っ切るものとし、盛岡へは国道46号 仙岩道路で向かうことを前提に計算したルート図が下記である。


秋田八戸ルート図
【画像はクリックで拡大します】

デフォルメしているが、それぞれの位置関係はほぼ実際と同じである。

秋田市の基点は、国道7号国道13号が接続する、臨海交差点とした。
八戸市の基点は、八戸道 八戸I.Cが接続する青森県道29号八戸環状線国道104号に接続する松園町交差点とした。


ルート図から見える通り、距離では鹿角市十和田から国道104号で白萩平を越え田子、三戸を経由するルートが201.6kmで最短となった。
だが、所要時間では3時間54分と、4時間近くもかかってしまう。
少しでも所要時間短縮しようと、秋田道 昭和男鹿半島⇔五城目八郎潟の1区間だけ走るのも検討したが、3分程度の短縮にしかならない。
が、臨海交差点ではなく、秋田中央I.Cとか秋田北I.Cが近い場所からであれば、短縮効果もでるだろう。



所要時間ではどうか。
これは、国道46号盛岡I.Cに出て、北上するルートに軍配が上がった。
秋田道 秋田南⇔協和の1区間だけ走れば、最速で3時間23分となる。
とはいえ、距離面では最長の230km超となってしまう。


秋田八戸ルート比較表

こうした結果を踏まえると、個人的には、国道285号東北道 十和田I.Cまで行き、花輪経由で安代から八戸道に乗り継ぐルートが最もおススメなのかと思う。

距離面で、盛岡I.C経由に対し10kmの短絡効果があり、所要時間で見ても4分以内の差に収まるからだ。
頻繁に行き来するドライバーであれば往復で20kmの節約になり、平日の毎日、秋田と八戸を往復する運送業の方などであれば、1週間で100km、年間約5000kmの走行距離節約だ。

当ブログが導き出した秋田市八戸市の自動車での推奨ルートは、

秋田国道7号>潟上<国道285号>米内沢<国道105号>小森<国道285号>比内<国道103号十和田I.C東北道八戸道八戸

である。(下に追記有)



世紀越えトンネル【画像はクリックで拡大します】
2014/2/11付 デーリー東北より画像引用

さて、過去に鹿角と田子の間の世紀越えトンネルの建設促進運動の話題に触れたが、世紀越えトンネルが実現すれば、20分程度の短縮の可能性がある、と当ブログで算出した。

もし、世紀越えトンネルがあれば、最短で秋田市八戸市を結ぶルートである国道104号経由ルート距離は185km前後、所要時間は3時間35分程度まで縮まることになる。

田子で、世紀越えトンネルの推進に携わっている方がいれば、僭越であるけれど、以前指摘した弘大病院への短絡効果とともに、秋田八戸の最短ルートでもあるという計算結果も参考にしていただければ嬉しく思う。

青森県にとっても秋田県にとっても、人口減少の影響を最小限にするには交流人口の拡大が有効な策なのだから、秋田八戸の交流拡大に資する役目を果たす道にもなり得る世紀越えトンネルの実現に、当ブログは賛成したい。



2015/4/14 追記

ぽいふるさんから、コメント欄にて、秋田県道128号国道454号のリレーの方が、国道104号より速いのではないかという指摘があったので、計算しました。
八戸鹿角
【画像はクリックで拡大します】

国道104号が白萩平で中央分水嶺を越えるのに対し、秋田県道128号国道454号のルートは迷ヶ平経由で中央分水嶺を越えるルートです。
こちらの方が、所要時間で6分弱短縮できますので、一般道のみでも3時間50分切りが可能なようです。

ぽいふるさん、ありがとうございます。

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