1988年に北陸自動車道が全線開通し、滋賀県の米原JCTを介して関西から新潟までの日本海側は高速道路で繋がった。

ところが、新潟以北の山形県庄内や秋田県沿岸には遅々として日本海東北自動車道が延伸しなかった。
新潟から先は、日本海側より太平洋側へ向かう磐越自動車道の方が先に整備され、1997年には東北自動車道や、遠く常磐自動車道まで繋がった。

北陸道全通から27年経った2015年現在、日本海東北道は未だにミッシングリンク状態にあり、米原から北上してきた高速道路は新潟・山形県境を越えていない。
それでも従来の国道7号では通過に時間を費やしていた鶴岡市や酒田市、秋田市などの主要都市をバイパスする区間が開通しており、そこそこ使える道路になりつつある。

行楽シーズンの到来を前に、関西・北陸方面から東北日本海側各地へのルートとして、日本海東北道磐越道のどちらに速達性があるか、新潟中央IC青森ICの間で比較することにした。

使用したのはいつもの平成22年版道路交通センサスだが、2010(平成22)年以降に開通した区間には最寄りの区間の平均値を代入する方法で独自に計算を行った。
新潟⇔秋田は日本海東北道国道7号で移動し、秋田⇔青森は以前に導き出した最速ルートである国道285・105号を利用しつつ碇ヶ関ICから東北道に上がるルートとした。

結果は下記の通り。

■ 新潟中央⇔青森 ルート比較図

新潟中央⇔青森 ルート比較図
【画像はクリックで拡大します】

高速道路は青線(二重線は4車線区間、実線のものは暫定2車線対面通行)一般国道は赤線で描いた。
図中では国道7号のおにぎりで隠れてしまってるが、秋田県大館も大館西道路でパスして計算した。

まあ、ご覧のとおり青線が結構長くあるように日本海東北道も半分以上は開通しているんである。
ほとんど暫定2車線だけど。

一応、図だけでなく比較表も作ってみた。

新潟中央⇔青森 ルート比較表
【画像はクリックで拡大します】

新潟中央IC青森ICで、
日本海東北道ルートは距離458.4km、所要時間約6時間35分。
磐越道ルートは距離600.5km、所要時間約7時間30分。

普通車の平日通行料金で比較しても、日本海東北道ルートは磐越経由の半額以下の5,320円になる。

やはり、弧状列島の日本で、北日本から関西へ向かって日本海側を回るのは速いのだ。
磐越道でも、青森から関西へは東京の首都高経由より50kmの短縮になったと言われていたが、日本海東北道ならさらに140kmも短縮できることになる。

まだ名称が日本海東北道じゃなく山形道だった庄内の鶴岡⇔酒田ぐらいしか開通していなかった頃に、免許取り立てでほぼ国道7号だけで走った時は狂気の沙汰だと思ったが、だいぶマシになったのだ。



最後に、日本海東北道の注意点を。
過去に何回か書いてるけど、初めて当ブログに来る方もいらっしゃるだろうから。



平成22年版道路交通センサスの結果で見ると、暫定2車線でも割と速く流れてることになってるが、これは平日の日中12時間の平均値だ。

何回か走っている自分の経験上で言うと、土日祝日はサンデードライバー様主催の大名行列が多発するので、速度が出ない。
新潟県・村上の手前から60km/h巡航車に先頭を塞がれて延々と大名行列に強制参加させられ、そいつを追い抜けたのは高速を降りて蒲萄峠に差し掛かる国道7号の登坂車線だったりした。
国道7号追越禁止になってるが、制限速度未満でブレーキをむやみに踏む大名様に、なにわナンバーとか札幌ナンバーのトレーラー様がブチ切れて、大名行列を強引に追い抜いていくという当然の恐ろしい光景もみた。
カーブ手前で秋田ナンバーのトレーラーが無理に追越かまして、「やべえんじゃね?」と思ったら対向車線からトレーラーが出現し、路肩ギリギリに逃げて砂煙が上がった時は事故を覚悟した。


もう一つ、夜中に北上する場合は、高速に上がる前か、北陸道 黒埼PA給油を。

日本海東北道にはガソリンスタンドのあるSAやPAが一つもないからだ。

夜間は、朝日まほろばIC国道7号に降りても、新潟・山形県境の人口希薄地帯を往く道であり、営業中のスタンドが皆無のまま、山形県のあつみ温泉ICにたどり着いてしまう。
で、日本海東北道で庄内の鶴岡・酒田市街をパスし酒田みなとIC国道7号に降りると、ちらほらとスタンドはあるが夜間は営業時間が終了している。
不安になって、酒田市街方面へスタンドを探しに戻りたくなるかもしれないが、秋田方面へ数km北上すれば、スタンドがようやく見えてくる。
山形県遊佐コーナンフリート
【画像はGoogleストリートビューより引用】
夜間に走行すると、新潟市以来のガソリンスタンドは、山形県遊佐町比子白木のENEOSコーナンフリート(24時間営業)だ。
このとおり、夜間は新潟市から遊佐町まで約180kmに渡って給油所がないことにご注意を。
しかもセルフ式なので、セルフで給油経験がない人は余計に神経を使いそうだ。
(自分は遊佐の雰囲気が幼少期にすごした西津軽の海岸に似ていることもあり、結構遊佐のENEOSが好きで休憩するんだけれど)

新潟を過ぎてからガス欠のピンチに気が付いた場合は、遊佐まで走れそうか検討のうえ、ヤバそうだったら面倒でも高速から降りて、新発田や村上、鶴岡などの市街地へガソリンスタンドを探しに行くのが賢明だ。


ゴールデンウィーク、東北日本海側や、そこを経由して北海道や北陸、関西方面へお出かけの皆様は、くれぐれもお気をつけて。

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