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当ブログではこれまでに平成22年度版道路交通センサスを用い、一般道利用での函館⇔札幌・留萌の所要時間を算出してきた。

洞爺湖周辺【画像はクリックで拡大します】
函館から国道5号で長万部まで行き、
長万部から国道37号で豊浦まで行き、
豊浦からは2000年頃の有珠山噴火時に整備された国道230号の代替路であった道道97号道道285号で虻田市街をショートカットし、
あとは国道230号で中山峠・定山渓経由で札幌に入るのが、一般道での函館⇔札幌の最速ルートという計算結果が出ている。

今回は高速道路を利用した場合の、函館⇔札幌間の最速ルートを算出しようと思う。


函館・札幌間には現在、2つの高速道路の整備が進められている。

北海道縦貫道 横断道
【画像はクリックで拡大します(未開通区間も含む)】


1つは、北海道縦貫自動車道
いわゆる道央自動車道のことであり、函館新道もこれに含まれている。
噴火湾と太平洋沿いに室蘭・苫小牧を経て札幌に至るルートだあり、函館と札幌を結ぶJR北海道の特急列車が走る室蘭本線・千歳線に、おおむね並行するルートである。

2つ目は、北海道横断自動車道だ。
有名どころは道東自動車道だが、函館と札幌の間の移動で利用することは無かろう。
黒松内JCTから倶知安、余市、小樽を経て札幌に向かうルートが北海道横断道の一部であり、札樽自動車道はこれにあたる。
黒松内と小樽の間は後志自動車道として建設中で、2009年に黒松内新道が開通している。

今回は、高速道路を使うこともあり、中山峠ルートに敗れた寿都・小樽経由ルートも再計算を行うことにする。
雪辱なるか。


長万部⇔小樽の広域移動で、黒松内新道の短絡効果は得られず。

長万部 共和
【画像はクリックで拡大します】

いきなり結論から入ったが、現時点では黒松内新道の短絡効果は出ていない。
函館方面から蘭越やニセコ、倶知安へ行くなら短絡効果は出るが、対小樽・札幌となると、もう少し、黒松内以北まで開通しないと効果は出ないだろう。

黒松内新道終点から、ニセコや倶知安を経由して共和まで行く国道5号ルートは、日本海側を行く国道229号ルートより遠回りになるため、道道267号道道752号で日本海側へ抜けるルートも計算した。

しかし、道道267号国道229号と接続する尻別川の河口までで計算しても、黒松内新道ルートでは長万部から距離51km、所要47分程度であった。
これに対し、国道5号道道9号のルートは長万部から距離44km、所要時間も44分程度で行くことが出来た。

長万部⇔尻別川の河口では、従来の国道5号道道9号に軍配が上がるのだ。


一応、黒松内新道とともに倶知安から赤井川経由の国道393号を走る場合も計算したが、長万部⇔小樽間は132.5km、所要2時間23分という結果に終わった。
国道5号道道9号ルートで日本海側の国道229号を使うルートなら長万部⇔小樽は距離105km、所要時間約1時間55分だから、黒松内新道は函館⇔小樽・札幌間の移動では短絡路にならないのである。


小樽⇔札幌の移動で、札樽道の短絡は有効である。

「当然だろ」というツッコミはご勘弁を。

国道5号で小樽から銭函を経ていよいよ札幌市内に入るわけだが、宮の沢で国道5号は札幌市街地を北に迂回する札幌新道となり、旧道である道道124号(北1条宮の沢通)と分岐する。
そして、ここに札樽道 札幌西ICも接続している。

札幌の基準点を北1条西1として、国道5号の新旧2ルートと、札樽道経由を比較したのが下図だ。

札幌市街西部主要道路平均旅行速度図
【画像はクリックで拡大します】

どうしても一般道だけで行きたい場合は、旧道の道道124号(北1条宮の沢通)が良いだろう。
国道5号札幌新道は名前の響きは速そうだが、函館新道や釧路新道のような高速道路ではない一般道であり、東京以北最大の都市の宿命か、平均旅行速度は20km/h台まで落ちてしまい、北に迂回する遠回り分もあって道道124号(北1条宮の沢通)にまるで及ばない。


これに対し、札樽道はさすが。
豪雪地帯である札幌には都市高速の建設がされなかったが、みごとに札樽道が都市高速の役目を果たしている。

札幌西ICは小樽方面への出入りしかできないハーフ構造であるので、札幌西⇔札幌北だけの利用はできないのだが、並行する国道5号札幌新道10分程度短縮可能だ。
札幌西ICで降りて道道124号(北1条宮の沢通)に乗り継ぐ場合と比べても、札幌北ICを利用する方が5分程度の短縮効果を得られるのである。

札樽道という強い味方が出て来た寿都・小樽経由ルート、雪辱を果たせそうか!?!?!?



長万部以北は道央道国道230号中山峠経由が熾烈な接戦に!

多くの人が、一番関心があるのが道央道国道230号中山峠のどちらが速いか、というテーマだと思う。

当ブログは先述のとおり、札幌の基準点を北1条西1にした。
北1条西1から、道南方面へ向かうとすれば北郷ICもあるのだが、道路交通センサスの対象外の道路を駆使しないと行けないので、わかりやすく国道12号国道274号で、札幌南ICを使うことにした。
(余談ながら、南平岸にあるHTBの「水曜どうでしょう」のクルーが海外ロケで千歳に行く際、北広島ICを使う様子が映ったことがある。どのシリーズだったか忘れたが・・・)

道央道 札幌南IC利用と、国道230号道道97号道道285号の比較結果は下図である。

長万部 札幌
【画像はクリックで拡大します】

勢い余って、寿都・小樽経由ルートも載せてしまったが、結論から言えばそちらに勝ち目はない。

長万部⇔札幌(北1条西1)の場合、1分程度しか違わないだろうが、道央道で室蘭を経由して札幌南ICを利用するのが所要時間で最短となるだろう。

登別室蘭以北は4車線なので、事故や摘発のリスク覚悟で120km/hとかそれ以上でぶっ飛ばせば、道央道の方が圧倒的に速かろう。

でも、室蘭を経由する分、道央道は距離で50kmも遠回りなのである。



道央道 札幌南・室蘭経由に対し、中山峠経由はなかなか面白い。

洞爺湖・虻田付近は道道97号道道285号でショートカットし、豊浦ICを利用するのが、道南方面⇔中山峠方面の最速コースになることは計算済みなので、豊浦IC以南のみ道央道利用とする。

このルートは長万部⇔札幌(北1条西1)で、距離約147km、所要時間約2時間25分というところだ。

高速道路を利用して、函館⇔札幌を移動する場合、豊浦IC以南を道央道で移動し、豊浦からは道道97号道道285号国道230号というのが、最も推奨すべき短絡ルートであろう。



2015年5月現在の函館⇔札幌(北1条西1)速達ルートを推計したみた。

では、長万部以北のルートは固まったところだし、長万部以南も併せて、計算に移りたい。
いつものように、2010(平成22)年以降に開通した区間には最寄りの区間の平均値を代入する方法で独自に計算することにした。

札幌市

函館市
始点終点距離
(km)
昼間12時間平均
旅行速度
(km/h)
所要時間
函館駅前北1西1256.266.83時間49分58秒
国道12号北1西3北1西10.413.61分46秒
国道230号南35西11北1西36.623.317分1秒
国道230号香川南35西1181.354.11時間30分8秒
道道285号桜公民館香川10.564.19分50秒
道道97号東雲町桜公民館4.654.45分4秒
国道37号豊浦IC東雲町8.360.98分11秒
道央自動車道大沼公園IC豊浦IC112.584.31時間20分6秒
道道149号大沼公園IC入口大沼公園IC0.834.11分24秒
国道5号七飯藤城IC大沼公園IC入口11.847.015分4秒
函館新道函館IC七飯藤城IC12.968.711分25秒
国道5号函館駅前函館IC6.530.812分40秒
(いずれも平均旅行速度は国交省のH22道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)


上記のルート設定で、函館⇔札幌は距離256km、所要時間3時間50分程度で連絡可能という計算結果が出た。
並行する一般道だけで辿ると5時間はかかるところだが、道央道(大沼公園⇔豊浦)が所要時間を圧縮したのである。

南35西11交差点以北は豊平川通を利用すれば、更なる時間短縮も可能である。


なお、これは札幌の基準点を北1条西1とした場合の計算だ。
寿都・小樽経由ルートとの差は20分程度となる見込みであり、札幌市内でも手稲や発寒など、札樽道沿線の地域であれば、札幌都心を抜ける必要がない分、寿都・小樽経由ルートの方が速いということは十分にある。

あくまで参考までに、ご利用いただければと思う。
くれぐれも安全運転で。

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