山形県の縦断の計算が終わったところで、福島に挑まなくてはならない。

福島の先の栃木県でも、ルートの確定が進まなそうなので、国道4号で白河を越えるか国道121号で田島の山王峠を越えるかのどちらでも良いように、両地点までのルートを検討したい。



ところで、道路マニアの人なら知っているであろう「鬼県令・三島通庸」
米沢以南のルート選択では、この三島通庸にちなむ路線が沢山出てくる。

まず、栗子山を越えて福島市に至る国道13号 万世大路
三島が掘らせた栗子隧道は落盤したが、山形道が開通した現在でなお、後継の東栗子・西栗子トンネルが1日当たり9,000台程度(H22道路センサスより)の交通量を捌いている。

もう一つは会津に至る国道121号 大峠道路
三島が開いた大峠は、険しい九十九折れで標高を稼いで大峠隧道で県境を越えていたが、これも廃道となり、西側を通過する大峠トンネルで難所を克服した。
小国を抜ける国道113号を避け、山形県南から新潟・北陸方面へ向かう大型トラックの経路にもなっているようだ。


事実上、万世大路と大峠道路の勝負なのだが、今回の一連の計算の命題は「東京・青森間を直線的に向かう」こと。
ちょうど、米沢から南にダイレクトに吾妻山系を突破し猪苗代湖へ向かう、山形・福島県道2号こと、かつての有料道路・西吾妻スカイバレーがある。
もとは会津と米沢を結ぶ米沢街道の檜原峠という峠越えがあり、それに近いルートで白布峠を越える道路だが、三島が選んだのは大峠であった。
この、かつてはメインルートの子孫という雰囲気がある、西吾妻スカイバレー経由も、計算に入れることにした。

さっそく、計算結果をみてみよう。


福島・栃木県境⇔米沢 図
【画像はクリックで拡大します】


まず、国道13号 万世大路
約1時間弱で福島市に至り、国道4号で南下するというルートであるが、たぶん、平成1桁の頃はこれが一般道最速ルートであったに違いない。
白河の県境と米沢の間の移動に、約137km、所要2時間53分程度かかる。


一方で、国道121号 大峠道路ルートで会津を一気に縦断すると、米沢から田島の県境まで約129km、所要2時間30分程度で行ってしまう。
単に、東北地方を脱出して関東地方に最速で入るのが目的であれば、このルートである。
ちなみに、会津縦貫道も2010年時点で一部開通しているが、平均旅行速度の数値が公表されていないため、残念ながら今回は全区間で並行する現道を利用した。
(将来的に会津縦貫道が会津若松周辺部分だけでも開通して、市街地をバイパスできるようになれば、無料高速として素晴らしい短絡コースになると思う)


会津若松から米沢までの国道121号は平均旅行速度が55km/hを越えるほど速い。
この大峠道路の速さを生かし、白河⇔会津の移動というのが興味深い結果になった。

茨城街道とも呼ばれる国道294号を活用し、県道に乗り継いで白河と会津若松の市街地を迂回するように進むルートの方が、国道4号で福島中通りを縦断するより速いという結果になるのだ。

東京方面から北上する場合、白河で県境を越えたら福島県道281号で白河市街地を北に迂回し、国道294号にリレー。
1994(平成6)年に完成した勢至堂トンネルで猪苗代湖南に抜け、湖岸沿いに湖西を北上し、国道49号福島県道33号で会津若松市街地をパス。
堂島から国道121号で大峠トンネルを越えれば、白河⇔米沢は万世大路経由より500mほど遠回りになるが、所要時間で約20分短縮して2時間33分程度となる。

そんなわけで、白河と田島のどちらで県境を越えるにしても、福島・山形県境は国道121号 大峠道路経由がベストのようだ。

福島・栃木県境⇔米沢 表
【画像はクリックで拡大します】


ということで、白河 県境⇔米沢は、

白河県境<国道4号>大清水<福島県道281号>中沢<国道294号>石山<国道49号>高塚団地入口<福島県道33号>堂島<国道121号>米沢

計算上の最速ルートとし、

田島 県境⇔米沢は、

田島県境<国道121号>湯野上<国道118号>会津若松<国道49号>会津若松観音前<国道121号>米沢

計算上の最速ルートとする。

福島以南のルートについては、次回にしよう。



さて、西吾妻スカイバレーを忘れておった。

大峠道路とか万世大路に比べれば余りにも急勾配・急カーブの連続となるために低速を強いられ、米沢から猪苗代湖畔まで1時間40分くらいかかってしまう。
それでも、湖東を抜けて勢至堂トンネルへ抜けていくルートは、やはり直線に近いせいか、白河⇔米沢で135kmを割り、わずかながら短絡路になっていることがわかった。
所要時間でも、西吾妻スカイバレーの方が、白河⇔米沢で万世大路ルートより1分弱だけ速いようだ。


そして猪苗代湖以南で、勢至堂経由よりさらに短絡する道路も無いことはなく、福島県道37号福島県道235号という、未改良県道コンビも。

羽鳥隧道
【画像はクリックで拡大します(Googleストリートビューより借用)】


ご覧の羽鳥隧道のように1車線のトンネルがあったりするプチ険道である。
で、余計時間がかかるのだが。

トンネルマニアなら、走っておくのも悪くないかもしれない。




しかし、栃木・福島県境以南のルートの複雑さよ。
ちょっと、順序を変えて、次回は宇都宮・日光エリアを先に取り掛かることにする。

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