今日2015年6月22日は夏至だ。

さすがに日本国内で白夜は起きないが、高緯度帯に行けば行くほど、夜でもなかなか真っ暗にならず薄明るい状態が続くことになる。

戦前の樺太では、日没を過ぎてもなかなか真っ暗にならず、未明の早い時刻から明るくなる現象を、夏の観光の売りにしていたという。

さすがに樺太までは行かなくとも、稚内の夏至を天気カメラで覗いてみると面白い。

今回、使ったのはHBCのお天気カメラ
STVも天カメを公開しているけれど、ガスってて何も見えなかった。もったいない。

19時20分頃から夏至の稚内を見てきたので、紹介したい。
(画像は引用しましたので、著作権はHBCに帰属します)



19時21分
稚内201506221921 東京201506221920
【画像左はHBC、右はウェザーニューズ社】

左は稚内で、右はほぼ同時刻の19時20分の東京都中央区。
北緯35度の東京もまだ薄明るいが、北緯45度の稚内は東京よりはっきり明るい。

19時30分
稚内201506221930 東京201506221930
【画像左はHBC、右はウェザーニューズ社】

右の画像は同時刻の東京都港区。
先ほどから10分後にして東京は、既に暗くなっていた。
この記事を書き始めた時刻も19時半を回っていたが、都内は暗くなっており、ちょうどこの画像のような状態。
一方で、稚内はまだ明るい。

19時33分、36分、39分
稚内201506221933稚内201506221936稚内201506221939
【いずれの画像もHBCから引用】

HBCの天カメの更新が3分間隔なので、19時33分から19時39分まで3枚比較。
東京がすっかり暗くなっても、まだ明るい状態を維持する稚内
ここで一旦、家事のため観察中断。

19時48分
稚内201506221948 函館201506221948
【いずれの画像もHBCから引用】

約10分後の様子。左は稚内、右は函館。
さすがに稚内も少し薄暗くなってきたが、同時刻の北緯41度46分の函館はこの暗さ。
同じ北海道内でも、これほど差がついているのだ。

19時51分、54分、57分
稚内201506221951稚内201506221954稚内201506221957
【いずれの画像もHBCから引用】

ちなみに今日の稚内市の日の入りは19時25分だというので、日没から既に30分が経過している。
それでも高緯度ゆえ、20時になろうかという時間帯になってなお残照が稚内の空を暗くしていない。

20時00分
稚内201506222000 函館201506222000
【いずれの画像もHBCから引用】

ついに20時になった時点で、再度、函館(右)と比較。
やっぱり、まだまだ稚内は明るい。
函館は夜景が丁度いい時間に入っているが、稚内なら残照がまだ届いているのだ。

20時03分、06分、09分
稚内201506222003稚内201506222006稚内201506222009
【いずれの画像もHBCから引用】

さすがに20時を回って稚内もだいぶ暗くなってきた。
それでも、一番右の20時09分の写真でも、まだ空にかすかに明るさが見えている。
残照がなくなるまで、追ってみよう。

20時12分、15分
稚内201506222012 稚内201506222015
【いずれの画像もHBCから引用】

うーん。
20時12分はまだ残照が届いているという感じもしないでもないが、20時15分にはさすがの稚内でも残照が絶えたか。

ここで観察終了。

それにしても、緯度差にして10度近く違う東京と比較すると、稚内は45分程度も明るさが残っていたのである。
天候にもよるが、朝も早く空ける分、単純計算で倍の1時間30分くらい稚内の方が明るい時間が長いことになろう。


ここからはあくまで自分の主観。

見渡す限りにビルやマンションが立ち並ぶ東京23区に住んでいると、夏の残照があっという間に居なくなって夜になってしまう感じがする。

稚内には遠く及ばないが、故郷の青森市の夏の残照もまた風情がある。
夕方、少しずつ薄暗くなり、梵珠や馬ノ神山の上の方にだけ赤い空が最後に残り、それが落ちると暗い夜になるのだ。

網戸越しに残照の薄明るい空気に触れて、少し遠くの集会場や公民館から聞こえてくる、ねぶた囃子の練習の音を聞きながら飲む缶ビールが何よりも心地よい。

東北や北海道といった北日本は、残照をもっと売りにして良いのにと思う。
松山千春の残照聞いて、寝る。

blog_rankingクリックでブログランキングに投票!