「女性自身」配信のネット記事で、
「がん死亡率ワースト…やってはいけない青森県の不健康習慣5」
というものが出ていた。

青森県出身の記者が書いたという内容なのだが、これは「自称・青森県出身の記者」が書いたんじゃないかという印象もあったので、ちょっと調べてみた。

何がおかしいかって、いきなりの見出しがこれだもの。

朝からスープ一気飲み!ラーメン大好きな県民性】





……いや、朝からラーメン食う青森県民は、少数派だと思うよ。

青森県内のラーメン店200軒以上をまわった経験があるラーメン大好きな自分でも、朝からラーメンは食わない。
職場にいる八戸出身の後輩にも聞いたが「俺も食わないっす。ていうか、朝から営業しているラーメン屋ってあんまり無いっすよね」と。

そうなのだ。
早朝営業しているラーメン屋も無いことはないが、そもそも朝は営業していないラーメン屋の方が多いはず。

この記事では『朝からラーメン店は、サラリーマンや主婦で満席。スープはほとんどの人が飲み干す。』と書いてあるが、朝から主婦が来るほど活況を呈するなら、ほとんどのラーメン屋が朝営業をすると思うが?


この辺を疑問に思ったので、実際に早朝営業するラーメン屋がどのくらい青森県にあるのか調べてみたよ、「女性自身」さん★

といっても青森県の全てのラーメン店を調査することはできなかったので、T.KENさんが運営しているホームページ「青森県全域のラーメンや津軽ラーメンのページです」を参考にさせていただいた。
(T.KENさん、この場をお借りして御礼申し上げます)

T.KENさんのホームページで、

「厳選「津軽ラーメン」お勧め20店」と、
「歴史深い老舗であり、独自の味を守り通す「超津軽ラーメン」の店」、

東青・中弘南黒・西北五地区で「お勧め度 大」
三八上北・下北地区で「お勧め度 大」「お勧め度 高」


として紹介されている70店舗の営業時間を調べてみた。

営業時間は、店主への直接の聞き取りのほか、食べログやぐるナビなどのグルメサイトで調べた。
ただし休憩時間がある場合や、曜日によって営業時間が異なる場合、また品切れの場合は早く店仕舞いというお店もあるので、ご注意を。
正確な営業時間を把握するためには、必ずグルメサイトやお店などにて確認してください。


そうそう。

朝の定義をしておこうかと思う。

官公庁や一般的な会社の始業時刻を鑑みて、今回は9時までを朝としておこうか。

9時半始業の会社なら9時営業開始の店でも朝食を取れないことはないが、女性自身さんが言うように「満席」になるほどの店では行列待ちや注文遅れによる遅刻の恐れを考えなければならないので、朝食を取る店としては現実的じゃない。

ということで、営業開始が9時より前の店としよう。


結果は、下の表の通りである。

青森県民は本当に朝からラーメン喰うのか



まず、東青・浪岡地区(青森市と東津軽郡)から。

9時以前に開店するのは長尾中華そば、青森大勝軒、くどう、まるしげと、23店舗のうち4店舗しかない。


次に中南・西北津軽地区(東青を除いた津軽地方)から。

こちらは9時以前に開店するのは22店舗中に1軒もない。


続いて三八上北地区(八戸市と十和田市・三沢市・上北郡・三戸郡)から。

9時以前に開店するのは刻の家とラーメンショップ下田青葉店と、18店舗のうち2店舗しかない。


最後に下北地区をみるが、こちらはあらそばと家系家と、7軒のうち9時以前に開店する店は2軒ある。


以上、70軒のうち、9時以前に営業をする店は8軒しかなかった。

青森県で朝から営業しているラーメン屋というのは少数派なのだ。

女性自身の記事にある『朝からラーメン店は、サラリーマンや主婦で満席。スープはほとんどの人が飲み干す。』というのが本当に青森県の習慣なら、もう少し早朝営業する店が多くても良いと思うのだが。

当然、ラーメン屋お客の間にも、需要供給のバランスというものがある。

朝営業しない店が大多数というのは、朝からラーメンを食う県民は少ないという証左と考える。



一方で、夜勤で働く人たちや、未明から仕事をしている人たち、就業時間が不規則な人たちにとっては、昼間にラーメンを食べるということは難しいこともある。
そういう人たちにとって、数少ないながらも朝から営業するラーメン屋はありがたい存在だろう。

そういった人たちが仕事明けや休憩時間の朝にラーメンを食べているのをみて「やってはいけない青森県の不健康習慣」なんて書いたのなら、この「自称・青森県出身の記者」の不見識を問わざるを得ない。

本当は、青森出身でもなんでもない奴が、東京のデスクでふんぞり返って適当に書いちゃったんじゃないの?光文社さん。

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