2013年9月、住民基本台帳数値で郡山市の人口がいわき市を抜いて福島県首位、そして東北地方第2位になった。


その時は福島民友や民報(福島県紙)、河北(宮城県紙)などの地方紙や全国紙の地方版でも話題になったし、当ブログでも日記を書いたりした。


その後も数か月ほど郡山市いわき市の人口を毎月見ていたのだが、2013年10月10日の日記では、

いわき市には双葉郡内の各町村に住民票を置いたままの被災者が多数いますので、国勢調査での人口は、住民基本台帳人口よりだいぶ多そう

という予測もしてみた。


結果は如何に。
あれから2年経った2015年12月25日、ついに国勢調査の速報値が出た。
福島県3大都市 国勢調査人口比較


都市名人口増減数増減率
福島市294,378人+1,788人+0.6%
郡山市335,608人-3,104人-0.9%
いわき市349,344人+7,095人+2.1%

ご覧の通りで、国勢調査人口ではいわき市が首位のままだった。

やはり、双葉郡の被災者の避難先になっているのと、原発事故の作業員の拠点になっているのが要因になったのだろう。
いわき市人口は減少するどころか、1995年以来の増加に転じている。


もう一つ、着目すべきはいわき市福島市も人口増加に転じているのに、郡山市だけ人口減少という点。

これまでの国勢調査の結果を見てみると、郡山市独り勝ちの傾向が続いていたからだ。
前回2010年は3市とも減少していたが、いわき市が12,000人を超える激減や福島市も4,000人を超える減少という中で、郡山市だけは122人減というほぼ横ばいにとどまっていた。
その前の2005年はやはりいわき市福島市が減少する中、郡山市だけ増加だった。


そんな中での郡山市のみ減少というのは意外な結果だった。

裏を返せば、郡山市が減少なのに福島市が増加というのも意外なのだが、やっぱり東京電力福島復興本社の影響だろうか。

福島復興本社の社員の具体的な数や年収はわからないが、東電の正社員というそれなりの高給取りが福島市に多数移住しているというのは、福島市の経済にマイナスに働くことはないだろう。
もっとも、こういう形での経済効果は、誰も望んでいなかっただろうけれど。



それにしても、福島県全体で115,458人もの減少って、酷すぎる。


仙台を擁する宮城県を抑えて、1980年までは東北最大の人口を涵養していたのが福島県である。
東阪名札福広仙という大都市圏に続き、静岡県や新潟県と共に民放4局化を1980年代前半までに達成することができた数少ない県である。

宮城県に抜かれてからも福島県は人口増を続け、1995年には213万もの人口に達していた。
これは東北第3位の青森県より60万人以上も多い数字だった。

首都圏にいると南トーホグ(南東北)と揶揄されがちな茨城や栃木の北に位置しながら、福島県は関東地方からの工場・事業所移転で工業地域を形成したのを背景に、「北関東」を自称することすらあった。


高校時代に遠征で福島県に滞在して以来、僕は東北6県で一番暮らしやすいのは福島県だと思っていた。
東京から適度な距離があって、働き口があって活気があるけれど北関東や仙台のような窮屈な感じもなく、バランスのとれた県だと思っていたのだ。

なんとか踏みとどまって復興してほしいばかりだ。

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