突然だが、下のグラフをみてほしい。

graph1

時系列はA期⇒B期⇒C期と進むもの。

何の値かよくわからないが、青い棒グラフの値はA期で15だったのがC期には57に上昇。
ついでに、赤い折れ線グラフの値もA期では405だったのがC期には488に上昇。


一見、時系列を追って共に数値が高くなる青い値赤い値には、
関連性がありそうにみえる。



たとえば、子供の成長で考えれば、身長の伸び体重の増加には関連があるだろう。
グラフに落とせば、上のグラフに似たような右肩上がりの形になるかもしれない。

ただ、400から500ある数値を見れば、このグラフが子供の身長でも体重でもなさそうだというのはわかるだろう。

このグラフが何を示すかは後半で。
さて、「『荒れる成人式』と『大学進学率』の関係」という記事がYahoo!に出ていたのだけれど、久しぶりに笑った。

書かれたのは大学ジャーナリストの石渡嶺司さんという方。

消えちゃうと困るので、下記に記事内容を引用(コピペ)。

もう、すっかり成人式と言えば、「荒れる」「ケンカ」「大騒ぎ」「派手」などが枕詞になってしまいました。
私はこの成人式、大学進学率の上昇が関連している、と考えます。
成人式は、埼玉県蕨町(現在の蕨市)が1946年に実施した、青年祭・成年式が起源、と言われています。
「成人式は、今日、国民の祝日として定着していますが、その起源は蕨町の行った第一回青年祭に由来するとされています。 『成年式発祥の地記念像』は市制施行20周年と成人の日制定30周年を記念して昭和54年1月15日に城址公園に建立されました」
(蕨市サイト)
当時の開催要項(蕨市サイト)によると、
町長式辞、来賓式辞(埼玉県選出代議士、県議)の他、「文部大臣の青年に與ふる言葉」「埼玉県知事の青年に與ふる言葉」
などがあります。
なお、当時の成年式開催日は11月22日。青年祭自体は、22日から24日まで、模擬店、芸能大会、産業展示会などがあった、とあります。
この成年式が1949年、1月15日を成人の日、として制定され、多くの自治体ではこの日に成人式が開催されることになります。
そして、2000年、ハッピーマンデー制度(祝日法改正)で、1月15日から1月第二月曜日に移行。
第二日曜か第二月曜のどちらかで開催する自治体が大半です。
ただし、自治体によっては、
・正月三が日開催(青森県鶴田町、栃木県大田原市など)、
・夏開催(秋田県小坂町、鹿角市、長野市の一部など)
などもあります。
夏や正月三が日に開催するのは、「集まりやすい」「冬だと雪で交通機関がストップすることが多い」「お盆休みや正月休みにやった方が出席率が上がる」などの理由があるようです。
さて、この成人式、1970年代ごろまでは高卒で働いている成人の出席者が大半でした。
その後、大学進学率が上昇。高卒者のうち、それまでトップだった「就職」が「大学等進学(現役)」に譲るのは1993年のことです(就職率33.1%、進学率34.5%)。
※出典は文部科学省「学校基本調査」
※読者のご指摘をいただいて文献を明記しました(2016年1月12日)
その結果、大学受験浪人はセンター試験当日か、直前ということもあって出席できなくなりました。
このあたりから、おとなしかったはずの出席者が暴れるようになり、1990年代から「荒れる成人式」が定着してしまいます。
これは、「大学進学率が上がり、受験浪人は参加しづらい」「大学進学者も、地元外の大学進学者だと、日程によっては後期日程が始まっていて参加できない」などが影響しています。
さらに、「同窓会」化すると、暴れないまで行かなくても、来賓挨拶をきちんと聞かない参加者も増えてしまいました。
これも、大学の講義を聞かなくても怒られない事例が影響しているのではないでしょうか。
こうした事例から、「荒れる成人式」「いまどきの20歳はバカ」と結論付けることは可能です。
ただ、来賓挨拶が続くだけの式が本当に成人のためになるのか、というのはちょっと疑問です。
来賓や21歳以上のための成人式なのか、それとも20歳・成人のための成人式なのか。
ケンカや無理な飲酒などは論外としても、ど派手な格好をする、同窓会として楽しむなどは別にいいんじゃないか、と思います。
そのためには、無理に来賓挨拶などを入れない別の形が求められているのかもしれません。


引用、以上。



まず、「大学受験浪人はセンター試験当日か、直前ということもあって出席できなくなりました」という点だが、センター試験に臨む浪人が成人式となると2浪ということになろうか。


しかしそもそも、今の日本で、大学に入るために2浪する人の割合が高いとはあまり思えない。

資料ないかなと思ったら、マイナビに良い記事があった。
文部科学省の『学校基本調査』によれば、2013年度は大学学部入学者総数が614,183人に対し、2浪からの合格者は9,195人だったという。
2浪、たった1.5%だ。

もちろん、この方が言いたいのは1990年代の話なので、統計の時期が離れているのであるが、1990年代でも2浪は決して多くないだろう。

大学進学率が上がり、受験浪人は参加しづらい」と書いてるが、そもそも2浪で成人式を迎える人の数はあまり多くないのである。

いきなり、論理が破たんしているような気がするのである。



つぎ。
大学進学者も、地元外の大学進学者だと、日程によっては後期日程が始まっていて参加できない

後期日程・・・・・?
国公立大学二次試験の話か?

国公立大学は前期日程が毎年2月25日からで、後期は大学によって違うが3月だ。
3月だと、そもそも成人式と関係ないじゃないか。


まあ、前後の文脈から考えれば、この方の言いたい「後期日程」ってのは、いわゆる大学の講義の後期(夏休み以降)のことだろうか。
それなら確かに、「地元外の大学進学者だと、日程によっては参加できない」という論理は成り立つ。

ただ、俺の周りは成人式のために地元に帰った奴、多かったけどな。



まあ、後期日程についてのツッコミはこの辺にして。


大学進学率が就職率を逆転した時期「荒れる成人式」が定着してしまった時期たまたま1990年代だったというだけで、この二つって関連性ってないんじゃないの?
さて、冒頭のグラフについて。

こちらはとある地域を対象にした、年代別の平均年収と、血圧異常と診断された人の割合をグラフにしたものなのだ。
(ちょっと出典元は明かせないが)

graph2

日本は年功序列社会といわれることがあるが、官公庁や企業でも、年齢給というものがあって一般的に加齢に伴い年収は増える傾向にある。

で、年をとると体のどこかに異常が出て来るもんで、一般的に加齢に伴い血圧異常の人も増える傾向がでてくる。


だからといって、年収が高いほど血圧異常の率が高いなんて暴論をいう奴はいないわけだ。

若くて高収入の奴もいるし、年寄りでもピンピン健康でいる人もいるというのを誰でも知っているからだ。



たまたま似ている傾向が出ているからと言って、その事象と事象が関連しているとは限らない。


荒れる成人式と、大学進学率の上昇が関連しているなんて、よく言えたもんだ。

この方、"「いまどきの20歳はバカ」と結論付けることは可能"とまで書いてるけど、いまどきの大学ジャーナリストはバカと結論付けたくなるわ。
まあ、ここまで突っ込みどころの多い論理で凄いこと言っちゃう無茶苦茶な人、嫌いじゃないけどね(笑)

とりあえず、Yahoo!と石渡嶺司さんの壮大な釣りに付き合ってみましたよっと。

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