前回の記事で、札幌市南部を東西に走る道道453号(白石藻岩通)道道89号(環状通)に出る場合にも、豊平川通こと真駒内篠路線に速達性があることを確かめた。

真駒内篠路線の速達性は、札幌市南部において2本の国道(230号、453号)のいずれをも凌ぐ結果が出たのだ。

今回の記事では、その真駒内篠路線を用いることに主眼を置き、道央自動車道 札幌ICおよび、国道275号への最速ルートを算出していきたい。


札幌南部道路図
地図はクリックで拡大します。


南35西11⇔札幌ICのルート比較


中山峠方面から国道230号を北上してきて、豊平川通(真駒内篠路線)に接続する南35西11を起点に、札幌ICまでのルートを比較したい。


ひとつは、豊平川通(真駒内篠路線)を利用し、南大橋のたもとで同じ主要地方道・札幌市道9901号・旭山公園米里線(南7条米里通)とリレーするルートだ。

対するは、南19条大橋のたもとで道道89号(環状通)とリレーするルート。


前者は、札幌都心に近づくものの豊平川の川筋と近いカーブを描き、比較的短距離で結ぶ。
後者は、環状線ゆえ郊外に膨らむ分、距離は長いが都心から離れた場所を結ぶ。


両者の計算結果は下記のようになった。


南35西11⇔札幌ICルート比較表



経由ルート距離平均旅行速度所要時間
豊平川・南7条米里通(豊平川通北行)11.2km27.4km/h24分33秒
豊平川・南7条米里通(豊平川通南行)11.3km26.2km/h25分55秒
豊平川・89号環状通(豊平川通北行)11.9km27.3km/h26分09秒
豊平川・89号環状通(豊平川通南行)12.2km26.6km/h27分30秒




ご覧の通りで、札幌ICへ最速でリレーするのは、豊平川通(真駒内篠路線)南7条米里通(旭山公園米里線)のルートだ。


道道89号(環状通)は、美園と白石中央の間で平均旅行速度が10km/h台まで落ち込んでしまう。
この区間は、札幌市内でも有数の交通量である国道36号(月寒通)道道3号(南郷通)国道12号(札幌江別通)を相互に結ぶ区間で、いかにも混みそうだ。
いずれもHBCなりSTVなり北海道のラジオを聞いていれば、交通情報でよく聞く渋滞している通りの名前だ。

まあ、札幌くらいの大都市になれば刻一刻と渋滞状況も変わる訳だから、その都度都度の道路状況をみながら走り分けるのがベストかとは思うが。


南35西11⇔東苗穂1-3のルート比較


次は、高速は使わずに一般道の国道275号で北上するためにどのように札幌市を抜けるかの検討だ。

こちらは道道89号(環状通)国道275号が交差する東苗穂1-3を終点として比較したい。

ただ、札幌ICまでの計算で、道道89号(環状通)より南7条米里通(旭山公園米里線)が速いという結果が出ている。
ということは、道道89号(環状通)菊水元町6-1までのルートも南7条米里通(旭山公園米里線)の方が速いということだ。

よって、環状北大橋の区間のみ道道89号(環状通)を使って東苗穂1-3に出る形で、豊平川通(真駒内篠路線)南7条米里通(旭山公園米里線)を使うルートがまず第一候補。

もう一つのルートは、豊平川通・創成川通(真駒内篠路線)北1西1まで出て、北1条(国道12号・275号)で行くルートだ。

どちらが速いか、計算結果は下表の通り。


南35西11⇔東苗穂1-3ルート比較表



経由ルート距離平均旅行速度所要時間
豊平川・南7条米里通(豊平川通北行)10.6km27.8km/h22分54秒
豊平川・南7条米里通(豊平川通南行)10.7km26.5km/h24分14秒
豊平川・北1条(豊平川通北行)11.3km27.7km/h24分30秒
豊平川・北1条(豊平川通南行)11.6km26.9km/h25分50秒



やはり国道230号⇔275号を最速でリレーするのも、豊平川通(真駒内篠路線)南7条米里通(旭山公園米里線)の組み合わせか。



もっとも、道路交通センサスに載ってない速そうな道は他にもある。

たとえば、苗穂⇒水車町方向に限って言えば、センサス対象外の豊平川右岸の土手道を使うことも出来る。
国道12号(東橋)から右岸へは右折禁止なので使えないが、一本上流の水穂大橋(市道・南郷通)なら右岸土手へ右折可能だ。
これを使えれば、速そうだ。

こりゃあ、札幌市民から豊平川通の南北延伸の要望が出てきて、札幌市も具体的に検討するわけだ。

あくまで道路交通センサスに載ってる道路のみを対象に計算しているので、抜け道を駆使すればもっと速く札幌都心を通過できるルートは他にあるだろう、ということは書いておきたい。


豊浦から中山峠を越え、札幌から道央道に再度乗るはお得なのか?

かつて、道央道を使って函館⇔札幌を移動する場合の最速ルートを検討した。

その時は、札幌南ICを利用することを前提に計算した(札幌ICは旭川方面にしか使えないため)。

長万部 札幌
地図はクリックで拡大します。


計算の結果、道央道を走り続ける方が24秒早着という答えを導き出した。
しかし、道央道のみだと室蘭・苫小牧を迂遠する距離が50kmにも及ぶことを勘案し、豊浦IC以北は一般道で、国道230号で中山峠越えが最適だろうという結論を出した。


前回は国道230号で札幌市内を縦断するルートだったが、今回は豊平川通・南7条米里通を用いる。
その上で、函館から札幌以北の道央道沿線に行く場合、国道230号・中山峠がよいのか、道央道のみが良いのか、比較していきたい。

まずは、函館から札幌ICまでの所要時間を比較しておこう。
函館の起点は前回同様、国道5号起点の函館駅前とし、豊浦ICまでは函館新道道央道を使った。



函館駅前⇔札幌ICルート比較表



経由ルート距離平均旅行速度所要時間
道央道 室蘭経由304.1km81.1km/h3時間44分53秒
230号中山峠(豊平川通北行)260.6km66.3km/h3時間55分58秒
230号中山峠(豊平川通南行)260.7km66.2km/h3時間56分18秒
寿都・岩内 札樽道経由273.5km66.9km/h4時間05分18秒


まあ、こんなん出ました。

道央道 室蘭経由で行くと、距離で40kmの迂遠になることもあり、所要時間では11分前後しか短縮できない。

国道230号・中山峠が良いような、でも道央道の方が絶対に走りやすいし、迷いどころ。


もう一つ、高速料金で比較してみるか。

豊浦札幌の間を、一般道で行った場合と、道央道 室蘭経由で走り続けた場合の料金比較だ。

道央道通行料金


料金で比較しても、国道230号・中山峠経由の方がお得だ。

そうだ、札幌近郊は料金均一制を採っているんだった。
札樽道・札幌西⇔道央道・札幌南では、かつての首都高速阪神高速と同様、利用する区間に関わらず均一料金なのだ。

もう、札幌都市高速みたいなもんなのだ。


この料金均一制区間を挟む影響か、ターミナルチャージ(鉄道やバスで言う初乗り運賃)が大沼公園IC札幌ICの2回になっても中山峠経由の方が安い結果になったようだ。


しかし、こうしてみると、札幌の料金均一制区間を挟むことによって、料金が割高になるのがよくわかる。

道央道・大沼公園⇔士別剣淵の距離は443.5kmで、これは偶然にも東北道・二本松⇔青森の距離と全く同じだ。

同じ443.5kmで前者の通行料金は10,660円、後者は9,340円だから、1,320円の開きがある。
これ、料金均一区間の料金(410円)より高いじゃないか(笑)

ちなみに青森ICから10,660円で行ける所は、10,500円で509.8km先の白河IC(福島県)か、40円ほど足が出るが519.0km先の那須高原SIC(栃木県)だ。


こういう状況を鑑みると、長万部−小樽間の後志自動車道は早く完成してほしくなるところだな。

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