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2月7日の記事「国道230号中山峠方面⇔道北各方面 札幌市内通過最速ルートの分析」にて、中山峠・洞爺方面から石狩川流域の空知地方以北に向かう場合は、札幌市内豊平川通南7条米里通国道275号の組み合わせで江別市の角山交差点に抜けるのが最速だという計算結果を求めた(下図)。

国道230号⇔札幌市街通過⇔道北方面 ルート図
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国道230号南35西11交差点と、国道275号角山交差点の所要時間は、上下線で距離の異なる豊平川通を経由する関係で下記の表のようになった。

★ 南35西11江別市角山交差点 最速ルート概要
経由ルート距離平均旅行速度所要時間
南7条米里通・275号(豊平川通北行)22.0km35.9km/h36分46秒
南7条米里通・275号(豊平川通南行)22.1km35.2km/h37分38秒


国道12号で石狩川左岸の岩見沢や三笠等へ行くにも、札幌市内は上記ルートで抜け、角山から石狩川左岸土手の国道337号に折れ、王子国道12号に入る方が速いという計算結果であった。



今回はいよいよ
道都・札幌北海道第二都市・旭川一般道(下道)最速ルートの分析
に移る。




札幌側の計算上の起点は、これまでの計算結果を受けて国道275号角山交差点とする。


旭川側の計算上の終点は、国道12号神居古潭(神納橋東)交差点とする。
河口部から石狩川には右岸・左岸ともに一般道が上流へ向け続くが、旭川手前の神居古潭にて、左岸を行く国道12号一本に絞られるからだ。

ただ、この交差点の正式名称は神居古潭交差点である。
同名の神居古潭交差点が2か所あり、うち一つの下流方に位置するのは道道6号と交差し、上流方では道道57号と接続する。
今回は道道57号と接続する神居古潭交差点の方を神居古潭(神納橋東)交差点として計算上の終点に採用したい。


◆ 旭川へはどこかで石狩川を渡る必要がある


以前に、「『日本一長い直線』に罪は無い」という記事を書いた時に触れたが、石狩川左岸を行く国道12号はあまり流れが良くない。
炭鉱全盛期に比べれば空知の諸都市は衰退したとはいえ、国道12号は岩見沢、美唄、砂川、滝川といった市街地を通過するため、信号による速度低下は避けられない。

これに対し右岸を行く国道275号は沿線人口が希薄であり、札幌を出てしまうと終点の浜頓別まで、「市」の市街地を通過することは一度もないので平均旅行速度は国道12号より速く、実際に札幌⇔旭川の下道移動に用いる道民も多いようだ。
(江別市、深川市は通過するがいずれも郊外となる)

だが、いつまでも国道275号を走って行くと旭川には辿り着かない。
国道275号は新十津川で滝川を走る国道12号に最接近した後は、雨竜から雨竜川流域に北上を始め、沼田、幌加内と経て美深に行ってしまう。


旭川へは、どこかで石狩川を渡って国道12号に移らないといけないのだ。


あまり下流寄りで石狩川を渡れば国道12号の低速区間が長くなるし、かといって上流に行きすぎると旭川から離れてしまう。


そこで、最適な渡河ポイントを新十津川・滝川周辺に絞って、最速移動できる橋をまず探したい。

新十津川 滝川周辺
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対象とするのは、上流側から次の4橋梁とした。

雨竜町と滝川市江部乙を結ぶ、「江竜橋」(道道279号江部乙雨竜線)
新十津川町と滝川市中心部を結ぶ、「石狩川橋」(国道451号)
石狩川橋の南側で新十津川と滝川を結ぶ、「滝新橋」(国道451号滝新バイパス)
砂川市下徳富と砂川市北光を結ぶ、「砂川大橋」(道道283号砂川新十津川線)


詳細な位置関係は上の地図を参照して頂くとして、右岸下流側の起点を下徳富の南11号、左岸上流側の終点を江部乙とし、4橋梁ごとのルートの比較を行った。
計算結果は下表のとおりである。


★ 南11号江部乙 ルート比較表
経由ルート距離平均旅行速度所要時間
道道279号(江竜橋)21.7km49.6km/h26分15秒
国道451号(石狩川橋)18.3km42.6km/h25分46秒
国道451号(滝新橋)16.8km43.9km/h22分57秒
道道283号(砂川大橋)20.3km43.1km/h28分16秒

結果はご覧の通りで、国道451号滝新バイパス滝新橋を渡って行くのが距離でも所要時間でも最短となった。


札幌から旭川に向かうにあたっては、
国道275号で江別市の角山交差点以北も北上し続けるルートの場合
新十津川から滝新橋で石狩川を渡り、
滝川から国道12号を北上していくのがベストなようだ。



◆ 意外な伏兵「国道452号」との比較


ところで、「国道275号で江別市の角山交差点以北も北上し続けるルートの場合」と書いたのには理由がある。

もちろん、江別から国道12号で岩見沢、美唄、砂川と北上していくルートもあるし、石狩川流域の平野だけ見ていると気づかなさそうな有力ルートが他にあるからだ。


それは、内陸の山間を往く国道452号道道4号のリレーである。


国道452号といえば、僕の持っている90年代の北海道の道路地図をみていると絶望的なまでの長距離にわたって未舗装路線として掲載されている。
夕張市と旭川市を結ぶ国道ということになっているが、夕張から芦別にかけては一体どれだけの人が住んでいるのか心配になるような山間部を縫い、芦別から美瑛へはそもそも道すら通じていないという酷道であった。

ところが1998年に道道135号富良野美唄線の富芦道路が開通して、これに国道452号を組み合わせることで札幌⇔富良野の短絡ルートの一部を構成するという大出世を果たす。
(1998年といえば「北の国から'98時代」放送の年だが、草太兄ちゃんが蛍を札幌に送って行く場面は開通前の1997年であり、純がシュウの実家に行く際には滝里、野花南、上芦別、平岸、茂尻、歌志内、上砂川のルートであるので、道道135号は舞台に出てこない)

札幌富良野の最短ルートたる道道135号の整備が連動したかどうかはわからないが、1998年以降、国道452号も整備が急速に進んだようで、現在は既に全線舗装化を達成している。

江別⇔神居古潭・碧水ルート図
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おおむね江別・神居古潭間のルートの位置関係は上図のようになる。

国道452号を使う場合は、国道12号岩見沢バイパス5条東14道道917号に接続する。
1本北側を行く道道116号も並行しているが、三笠市街地の通過に時間を費やしてしまうので、道道917号弥生藤枝町まで走って道道116号に入るのが良いだろう。

そのまま道道116号を進むと桂沢ダムに達し、道なりに国道452号になる(道道116号三笠方面国道452号芦別方面が優先道路で、国道452号夕張方面は止まれの形)。

そのまま進んで、芦別で少し国道38号を滝川に向かい、すぐさま道道4号旭川芦別線に入れば、いずれ神居古潭国道12号に再合流できる。


では、国道275号から滝新橋経由で国道12号に入るルート、国道12号を走り続けるルート、国道452号を使うルートを比較してみよう。


★ 江別市 角山旭川市 神居古潭(神納橋東) ルート比較表

経由ルート距離平均旅行速度所要時間
国道275号・451号滝新橋・12号96.2km55.4km/h1時間44分15秒
国道12号101.5km49.6km/h2時間02分49秒
国道452号・道道4号119.1km56.3km/h2時間07分01秒



ご覧の通り。

札幌⇔旭川の下道最速ルートとして採用できるのは、

国道275号国道451号滝新橋国道12号

だ。




国道452号に触れておくと、やはり距離では最長の迂遠コースではあるが、山間部において40km弱にわたって信号が存在しないようで、法定速度を多少超える平均旅行速度が出る快速コースのようだ。
地図で見ると結構クネクネしてるが、ずいぶんとゴキゲンな道のようだ(笑)


◆ 札幌都心⇔旭川市街での計算結果


最後に、「札幌⇔旭川 一般道最速ルートの分析」と題した以上、札幌都心部と旭川中心部の間での数値をまとめておこうか。


札幌側の起点は、国道5号終点の北1西1と、前回までの記事で空知方面への基準点とした東苗穂1-3の2か所としておこう。

旭川側の終点は、国道39号に接続する国道12号の終点である4条通7にする。


★ 札幌都心旭川市街(4条通7) ルート比較表

札幌側 出発地距離平均旅行速度所要時間
北1西1128.4km52.1km/h2時間27分44秒
東苗穂1-3124.3km53.1km/h2時間20分34秒


こんなところ。

Yahoo!知恵袋に「札幌ー旭川、下道で何時間かかりますか?」という質問があり、「下道だと約2時間半くらいです。」という回答があるが、まさにそんなところだろう。


いよいよ札幌より北にきたわけだが、目的地は稚内。

引き続き、稚内目指して最速を求めるルート比較を行っていきたい。

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