当ブログでは以前、埼玉県の草加から宇都宮に至るまでの新4号バイパスと現道の4号(日光街道)を比較したわけであるが、比較してみたかった路線がもう1本ある。

その路線は、三重・四日市市と大阪市を結ぶ国道25号

その中でも亀山から天理に至る、名阪国道と、非名阪の比較だ。


僕は新4号の高規格っぷりとその期待に応える流れの良さを讃えて「大正義・新4号バイパス」と勝手に呼んでいるが、所詮、新4号一般道なのである。
一般道だから、たまに一番左の車線に50ccの原付がいるし、歩道もあるし、信号機のある平面交差点もある。



ところが、名阪国道国道と名乗るくらいだから無料なのだが、れっきとした自動車専用道路である。
50の原付で走れば警察に捕まるし、平面交差点もない。

今でこそ、三陸道とか日本海東北道とか、無料供用する自動車専用道路は珍しくないが、名阪国道が生まれたのは1965(昭和40)年!
北日本初の自専道である室蘭新道も無料で珍しい存在であったが、1974(昭和49)年開通だから、名阪より9年ほど遅い。

名阪国道無料で走れる数少ない高速道路として、長い間、名を馳せてきたのだ。


その陰で、国道制定以来、未改良のまま残されている現道がいわゆる非名阪
走ったことはないが、酷道として素晴らしいらしい。

今日は、国交省のH22道路交通センサスで、名阪国道非名阪の両者を比較したいと思う。
◆ 天理⇔亀山間で両ルートを比較する

本当は四日市側が起点なので「亀山⇔天理間」と表記するのが順番としては正しいのだが、地図上で左側(西側)に来るのが天理になるので、便宜上、「天理⇔亀山」とさせて頂ければと思う。
名阪国道は約73kmの区間に30近いインターチェンジがあるので、天理福住神野口五月橋上野伊賀板屋亀山に絞って、各区間の概況をみていこうと思う。

天理側の基点は、天理市役所にほど近い川原城町交差点
名阪国道ルートはここから一旦、国道169号で北上してから天理ICに入ることになる。

亀山側の基点は、亀山IC
新所町交差点亀山ICの間は国道1号を利用する。

平均旅行速度は昼間12時間の上下線平均を用い、比較した結果が下記になる。

名阪国道VS非名阪
【地図はクリックで拡大します】


細かい各区間の概要は、上の図を拡大してご覧いただこうと思う。
線形にもあらわれていると思うが、非名阪はとにかく曲がりくねっている。
それは未改良だから当たり前だとして、名阪国道にもいわゆる「Ωカーブ」と呼ばれる急カーブが天理にほど近い位置にある…
とりあえず、全区間を走破した場合の比較結果が下表になる。


川原城町交差点亀山IC 名阪国道非名阪比較


経由ルート距離平均旅行速度所要時間
名阪国道74.9km76.6km/h58分40秒
非名阪79.9km38.9km/h2時間03分18秒


非名阪でも2時間強で行けるようだ。
・・・本当か?

まあ、未改良国道だと言っても、旧上野市街を除けば山間の人口希薄地帯を行く路線だから、交通量も少ないし信号も多くないから、酷道の割には意外と稼げるのだろう。


そしてやはり速かった名阪国道全線の昼間12時間上下平均旅行速度が76.6km/h。
信号がある新4号だと、ここまでの数値にはならない。


1回だけ名阪を走ったことある小生の感想


さて、実は僕は2011年5月28日に一度だけ、亀山から天理へと名阪国道を走行した経験がある。
この日、勝手に智辯2県と呼んでいる(ごめんなさい)奈良・和歌山へ初の上陸を果たそうと、名阪国道を走ったのだ。

予定では、法隆寺を見物して、すぐさま和歌山へと向かって紀三井寺に行くつもりだったのだが、福住ICを過ぎた直後に全く動かない渋滞にはまったのだった。
位置的に非名阪にも逃げられず、本当に止まってしまったのだ。

気づくと長距離トラックの運転手さんたちが路上を闊歩しており、前後にいる仲間と話し合いなんかしているんである。
その中で青森ナンバーに乗る僕を見て「もうすぐ高速千円終わりやもんな。せっかく遠くから来たのに災難やな」と関西弁で話しかけてきたオヤジさんがおり、聞くと「この先の急なカーブでえらい事故あったらしいわ。よう事故あるとこや。ほんまにしばらく動かんで」と言う。

このトラック運転手のオヤジさんの言う通りで、解放されるまで2時間近くはいただろうか。

そう、前述したΩカーブで大きな事故があったのだ。
側壁についた新しい傷痕と、警察がまいた乾燥用の砂がまだ路面に残っており、まさに急カーブの所で事故があったようだ。

wakayamaramen事故現場を通過したその頃には法隆寺の拝観時間終了が差し迫っており、泣く泣くあきらめてそのまま西名阪道阪和道と進み、せめて和歌山ラーメンは食べようと和歌山まで走ったのである。

そうして新しくできたばかりの和歌山北ICで降り、「えいやぁっ」とノープランで割と近い位置にある正善というラーメン屋に入ったのだが、なかなか美味い店だった。
和歌山で、夕食だけは済ませた。

で、当初は帰りは非名阪のつもりだったけど、真夜中にアウェイの地の酷道を走るのも嫌なので、結局は吹田・京滋BP経由で新名神で帰ってきた。
18時半に和歌山を出て、都内に着いたのは2時前。
和歌山ラーメン1杯食うためだけに、東京⇔和歌山を往復する結果に終わったのだった。
(1日の運転距離でこれは現在のとこと生涯2位の長距離である。)



最後に名阪国道を、青森の人にも伝わるように説明するならば。

みちのく有料道路を無料にして4車線にして、
青森市街地の国道4号並に交通量を多くして、
青森ではありえないくらい覆面パトカーや白バイが頻繁に出現して、
誰も捕まりたくないから先頭に出たがらないけれど、
そんな中をみんな80km/hで走ってるような道路です。


信号あるけど、新4号の方が走りやすいよ。

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