10月21日、秋田の日本海東北道・大内JCTで軽自動車が逆走して大型トラックと衝突する死亡事故が起きた。

まず犠牲となられた方々にお悔やみ申し上げる。

私自身も大内JCTは何度か通過していて、およそ自動車専用道路同士のJCTとは思えない平面交差があるのは知っていた。

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【写真はGoogle mapより引用加工。クリックで拡大します】


ご覧の通り、本荘・新潟方面から来た車が大内JCTを利用する場合、大内IC方面から秋田方面へ入ってくる車と平面交差するのである。

これは新潟方面からランプ内の制限速度40km/hを無視して飛ばして降りてくると、平面交差を横切ろうとする車が出てきた際に止まれるかどうかかなり危険である。


とはいえ、この事故について10月23日付の同紙で走行ルポを書いた毎日新聞に関しては苦言を呈さずにいられない。

<ここから引用>

逆走注意の標識を 走行ルポ

秋田県由利本荘市の日本海東北自動車道下り線の大内ジャンクション(JCT)付近で軽乗用車が逆走し、市内の70〜80代の3人が死亡した事故。地元住民からも「複雑でわかりにくい」と不安の声が出ていた。そこで、事故があった21日午後、記者が乗用車で走ってみた。
国道105号から大内JCTへ入ると、4本の道路が目の前に現れる。法定速度は40キロとの標識が目に入り速度を落とす。だが分岐点の上部に標識がなく、前を走る車もないため少し不安になる。

秋田方面に向かうため、自動車道に入る左カーブには入らずにそのまま直進。すると秋田方面への道しるべとなる緑色の標識が確認でき、交差点では道なりに右方向へ進むことを知った。その交差点に差し掛かると左への進入禁止の赤い標識が目に入り、さらに道路上に右へ進む矢印を見つけたため、右方向へ走ると確信。「ここで左折したら逆走になる」と心の中でつぶやき、無事秋田方面に抜けることができた。そもそも立体交差の構造なら逆走しないし、「逆走注意」の標識も欲しいと感じた。

この日の天気は晴れて視界は良好。だが、事故のあった未明や夜間、降雨、濃霧、降雪など天候はさまざまだ。もし悪天だったら……。記者は今春から運転を始めたばかり。そう思うと少し肝を冷やした。【森口沙織】

<ここまで引用>


いやいやいや!
分岐点の上部に標識が無いなんて嘘は書いちゃいけない、毎日新聞の森口沙織記者!

分岐部に標識はあります。

しかしGoogle ストリートビューで大内JCTが記録されていないのでどうしようか。

というわけで前出の航空写真を見てみよう。

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【写真はGoogle mapより引用加工。クリックで拡大します】


やっぱり、俺の記憶通り。
非常に小さく文字は判別できないが、分岐標識が映っている。

いくらなんでも、分岐地点に標識を設けないほど国交省も秋田県も不親切じゃないわ!


この森口記者が、お上憎しで反射的意図的に嘘を書いたのであれば糾弾されるべきだろう。

意図的ではない場合、仮に標識を見落としたというミスなのであっても
天気の晴れた視界の良好な日に
制限時速40キロを守っていても
大きな標識を見落とすような
視力の危なっかしい奴に運転させるな

と毎日新聞に言いたい。



さて、毎日新聞の森口記者批判はこの辺にしておいて。

問題の本質は、逆走注意の標識を設けるとか、大内JCTの構造上の問題を改善するとかで解決できるものではないと思うのですよ。



まず、亡くなられたお年寄りが逆走していった地点だが、当然、進入禁止標識が立っている。

分岐地点の大きな標識を見落とすような危なっかしい運転の森口沙織記者でさえ「左への進入禁止の赤い標識が目に入り」と書いているくらいだ。

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ちなみに、同所にはこんな標識も立っている。
右にも左にも進入禁止マーク
進むことが出来るのは「本線」と書かれた直進方向だけである。
これに従えば、秋田方面へ無事に進むことはできる。


よって、少なくとも進入禁止標識本線案内標識をきちんと見ていれば、一方通行の出口へと左折・逆走していくはずもないのである。

これを見落としてしまうような高齢者に逆走注意標識なんて効果あると思うか?森口記者。

仮に平面交差から立体交差にしても、本線上でUターンぶちかます輩もいるのである。
もはや標識立てろとか危険な構造を解消せよで解決できない域ではないか。


何が怖いかって、この事故が起きた区間の日本海東北道ってのは対面式の暫定2車線区間であることだろう。

暫定2車線区間高速道路って、どこにでもある一般道の中央に緑色のポールを立てているのと大して変わらないのである。

4車線で整備済みの高速道路で、追越車線を逆走してきたという奴らは、まだ「左側を走っているつもりだ」という考えがあるから救いがある。
しかし、暫定2車線区間で逆走する奴は、その辺の一般道でも右側を走りかねないと思うぞ。

今は高速道路で起きているから広くニュースで取り上げられているが、きっと、報道されないだけで一般道でももかなり多くの逆走事故が起きているに違いないと僕は思う。

いずれ、逆走している認識が無い運転者が、市街地の人通りの多い場所で逆走事故を起こす日もくるだろうと思う。
高齢化社会で、右側を走ってはいけないという認識すらなくなった運転者が増えるのは避けられない。
逆走は高速道路だけで起こる問題じゃないと思わないといけない時代になっているように僕は思う。

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