前回の記事「加賀市熊坂⇔R8今町JCT 一般道最速ルートの計算」にて、石川県加賀市の熊坂交差点から金沢市の今町JCTまでの一般道(下道、無料高速)最速ルートが確定した。


今回は福井県敦賀市の疋田交差点から加賀市の熊坂交差点までの下道最速ルート計算を行う。

疋田は、琵琶湖西岸を京都方面と結ぶかつての西近江路にあたる国道161号と、東岸の長浜方面へ向かう塩津道をなぞる国道8号が分岐/合流する、福井県南部の交通の要衝である。


◆ 福井嶺北内陸部は国道8号での通過が無難か

福井県の人口は約78万人(2017年8月時点)だが、福井市を中心とする福井都市圏に約65万人が集中している。
福井都市圏のうち、勝山市と大野市などは内陸(東側)に少し離れるが、福井市のほかに鯖江市や越前市(旧武生市)、坂井市やあわら市など、人口の大多数が国道8号沿線に集中している。


(福井市の国道8号福井バイパス。市街化された地区を行く)

人口が多い地域はどうしても交通量の増大で平均旅行速度が低下傾向にある。
一応、国道8号を避けて並行する福井県道5号、28号、29号などもあるのだが、福井市街の通過は避けられない。
道路交通センサスの対象外なので計算に使えないのだが、広域農道や市道の類もいまいち使い勝手がよくなさそう。
最大都市の福井市が、九頭竜川と足羽川に南北に挟まれていることもあって、渡河可能な橋梁の位置も限られてしまうことから、複数の県道を走り継ぐより、国道8号一本で行くというのが正攻法だろう。


対するのは、沿岸部を行く国道305号

かつての河野海岸有料道路も2008年に無料開放されており、桜橋を経由せずに海岸沿いに敦賀から河野方面に無料でアクセス可能になっている。
河野海岸有料道路だった区間は「越前・河野しおかぜライン」の愛称が付けられており、国道305号県道204号で構成されている()。

敦賀〜加賀の距離で国道8号より20km弱も迂遠するが、沿線人口は希薄である。
( 地理院地図で見ると国道8号県道204号は直接接続せず間に町道を挟むはずだが、センサスでは直結分の数値で載っているのだ……
)

疋田加賀熊坂
【画像はクリックで拡大します】


上の表にも出ている通りだが、国道305号ルートは確かに平均旅行速度で3km/h程度上回るが、20km弱も長い距離の差を取り戻せることはないようだ。
気分転換に、海岸沿いの景勝地を眺めたい場合には良いかもしれない。

それぞれのルートの概要は下表の通り。
敦賀市疋田⇔加賀市熊坂距離平均旅行速度所要時間
国道8号88.1km45.8km/h1時間55分32秒
国道305号107.4km47.7km/h2時間15分12秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

2010年のセンサスによると、国道8号が足羽川を渡る足羽大橋付近で24時間交通量が56,000台を超えるほど多いが、福井県内には6車線の区間がない。

また、福井県内の国道8号は新潟、富山、石川に比べると立体交差箇所が少なく、信号による停止回数が多くなるのが避けられない。
2015年のセンサスの数値によれば、福井市を中心に連続する4車線区間も36.8kmと北陸他県と比較して短く、4車線化されている区間にも73か所も信号交差点がある。
福井の4車線区間はだいたい500mに1か所は信号機がある計算だ。

信号機の数で比較すると、前回の記事の石川県加賀市の熊坂交差点から金沢市の今町JCTまでの59.7kmの区間で、信号交差点の数は50か所である。
前回の石川の区間だと信号は1200mに1か所程度なのだ。

福井県は無料高速もないので、ひたすら我慢して国道8号を走る区間かもしれない。
全区間完全無料にこだわらないのであれば敦賀ICから金津ICもしくは加賀ICまで、北陸自動車道課金するのもアリかもしれない。


◆ 青森県庁前から計算を始めたこれまでのルートをまとめてみる

敦賀市疋田⇔青森県庁前距離平均旅行速度所要時間
疋田熊坂88.1km45.8km/h1時間55分32秒
熊坂R8・今町JCT59.7km47.7km/h1時間15分10秒
R8・今町JCT新潟・富山県境112.9km45.9km/h2時間27分41秒
新潟・富山県境鯨波(御野立公園)98.8km47.7km/h2時間04分24秒
鯨波(御野立公園)蓮野IC104.7km48.3km/h2時間09分59秒
蓮野IC温海温泉92.8km58.5km/h1時間35分14秒
温海温泉岩城IC134.2km62.8km/h2時間08分15秒
岩城IC大館北IC115.4km50.7km/h2時間16分34秒
大館北IC青森県庁前82.4km46.2km/h1時間47分07秒
合 計889.0km51.0km/h17時間26分08秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

北海道と向かい合う東北地方最北の青森県から計算を開始し、中部地方もまもなく抜け、近畿地方の滋賀県に突入目前。

福井県敦賀市の疋田交差点から一般道(下道、無料高速)だけだと、青森市まで17時間半前後ってとこか。

新日本海フェリーの敦賀−新潟−秋田の所要時間が約19時間40分(2017年9月のダイヤ 敦賀10:00発・翌日5:40秋田着)なので、青森まで行くならフェリーよりは速いのか(苦笑)

だいぶ遠くまで計算してきたが、もう少し!

さらに南側のルートも計算していきましょうか。

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