前回の記事「敦賀市疋田⇔加賀市熊坂 一般道最速ルートの計算」にて、福井県敦賀市の疋田交差点から石川県加賀市の熊坂交差点までの一般道(下道、無料高速)最速ルートが確定した。


今回はいよいよ、京都市山科区と目と鼻の先に位置する大津市の藤尾南ランプから敦賀市の疋田交差点までの下道最速ルート計算を行う。

京阪神(京都府)と北陸(福井県)の間に位置する滋賀県の通過にあたって、日本最大の湖である琵琶湖をから廻るか、西から廻るかの計算を行いたい。


東廻りの場合、大津から栗東にかけては国道1号となり、栗東以北の国道8号と共に草津、彦根、長浜といった滋賀県の主要都市を通過していく。
米原JCTを介し、名神高速北陸道による近畿・北陸連絡ルートも並行している。

一方の西廻りは、京阪神・北陸間の短絡コースであり、国道161号や、無料の湖西道路はこちらを通る。
JRの大阪や京都から金沢への特急列車も、敦賀以南は東廻りの北陸本線ではなく湖西線を通過する。

普通に考えれば西廻りが速そうだし、実際にその通りでもあるのだが比較して行きたい。


◆ 距離でも速度でも圧倒的な差で国道161号の勝利 東廻りは湖岸道路でも対抗できず

敦賀以北で長らく最速路の座にあった国道8号だが、長浜市木之本(旧木之本町)付近から南側は平均旅行速度が著しく低下してしまう。
ほぼ全区間で30km/h台以下に低下する国道8号に対し、琵琶湖の畔を行く「湖岸道路」が抜け道として滋賀県ではよく使われているという。

湖岸道路は複数の滋賀県道で構成されており、沿岸の半島や入江の部分でのショートカットルートを組み合わせることで、国道8号よりかなりの時間短縮が可能なようだ。
もちろん、センサスに掲載されない農道や市町道を駆使してさらなる短絡化もできるだろうが、それらになるべく近い県道を選びながら、計算した。

(野洲市堤地区の県道519号。右に向かうセンサス対象外の市道が湖岸道路へのアクセス路として案内されている)

対する西廻り国道161号には新潟西バイパス以来の無料高速である湖西道路がある。
湖西道路旧日本道路公団管理だったが、民営化を機に2005年に無料開放されているのだ。

藤尾南疋田
【画像はクリックで拡大します】


まあ、上の図に各区間ごとのデータを載せたが、国道161号ルートの圧勝だろう。
暫定2車線の湖西道路は無料開放後に渋滞が頻発しているとされるが、それでも昼間12時間の上下線平均旅行速度は60.0km/hを確保!(正確には59.97km/hと60を割りこむが…)
渋滞発生時の抜け道については地元の滋賀や関西の方々による報告もネット上にはあるので、場合によっては別ルートの利用も良いかもしれない。

藤尾南ランプ⇔敦賀市疋田距離平均旅行速度所要時間
国道1号・8号108.1km34.6km/h3時間07分31秒
湖岸道路・国道8号108.6km44.6km/h2時間26分01秒
湖西道路・国道161号81.5km59.3km/h1時間22分32秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

久しぶりに60km/hにほど違い平均旅行速度がでた。
速度も速いし、何より距離の短さもあって大差での勝利である。

誠に蛇足ながら、国道1号国道8号がそれぞれ直結する名神高速 京都東IC北陸道 敦賀ICの間のデータを比較すると下表のようになる。
京都東IC⇔敦賀IC距離平均旅行速度所要時間
国道161号・湖西道路87.7km59.4km/h1時間28分36秒
名神高速・北陸道119.5km88.8km/h1時間20分45秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

さすがに名神高速・北陸道には所要時間で及ばなかったが、距離で32kmも近いだけあって所要時間差はわずか8分程度に収まるようだ。
京都東IC⇔敦賀IC普通車ETC通行料金3,220円なので、単に京都から北陸へ向かうという場合は、国道161号で行くというのもかなりお得であろう。

◆ 関ヶ原・大垣・岐阜方面国道21号連絡時の最速コースは?

さて。
上の地図で岐阜県関ヶ原町・大垣市方面へと国道21号国道365号のラインも描いているわけだが、藤尾南ランプとを結ぶ最速ルートを念のため、みていきたい。

湖岸道路の方が国道1号国道8号を愚直に行くよりは速いのだろうが、遠回りだが快速ぶりが際立つ国道161号で湖北を経由し、国道365号で長浜や米原を回避するのはどうだろうか?

藤尾南ランプと岐阜県垂井町の新日守交差点の間で比較した結果が下表だ。
藤尾南ランプ⇔新日守交差点距離平均旅行速度所要時間
国道1号・8号・21号85.6km32.8km/h2時間36分49秒
湖岸道路・国道21号89.2km40.4km/h2時間12分28秒
湖西道路・国道161号119.6km53.3km/h2時間14分44秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

さすがに30kmも迂遠になる湖北経由は勝てないが、2分差まで迫るのである。

この区間も、無料走行にこだわらないのであれば名神高速への課金が良いだろう。

◆ 青森県庁前から計算を始めたこれまでのルートをまとめてみる

藤尾南ランプ⇔青森県庁前距離平均旅行速度所要時間
藤尾南ランプ疋田81.5km59.3km/h1時間22分32秒
疋田熊坂88.1km45.8km/h1時間55分32秒
熊坂R8・今町JCT59.7km47.7km/h1時間15分10秒
R8・今町JCT新潟・富山県境112.9km45.9km/h2時間27分41秒
新潟・富山県境鯨波(御野立公園)98.8km47.7km/h2時間04分24秒
鯨波(御野立公園)蓮野IC104.7km48.3km/h2時間09分59秒
蓮野IC温海温泉92.8km58.5km/h1時間35分14秒
温海温泉岩城IC134.2km62.8km/h2時間08分15秒
岩城IC大館北IC115.4km50.7km/h2時間16分34秒
大館北IC青森県庁前82.4km46.2km/h1時間47分07秒
合 計970.5km51.7km/h18時間46分42秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

京都府との境が目前の大津市の藤尾南ランプから一般道(下道、無料高速)だけだと、青森市まで19時間弱ってとこか。

もういよいよ、だいぶ、青森とどこを結ぶ最速ルートを計算しようとしているかおわかりの方も多いかと思われるが、佳境である。

さらに南側のルートも……といいたいところだが、少し、戻ろうと思う。

京都府内のルートはもう少々お待ちを。

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