前回の記事「梅田新道⇔藤尾南ランプ 一般道最速ルートの計算」にて、大阪市の梅田新道交差点から青森市の県庁前交差点までの一般道(下道、無料高速)最速ルートが確定した。

今回は、その総括である。

まず、これまでの計算をまとめると下表のようになる。
表の最左列をクリックして頂ければ、各区間ごとの詳細についての記事に飛ぶので、ご参照を。
梅田新道⇔青森県庁前距離平均旅行速度所要時間
梅田新道藤尾南ランプ51.1km30.6km/h1時間40分03秒
藤尾南ランプ疋田81.5km59.3km/h1時間22分32秒
疋田熊坂88.1km45.8km/h1時間55分32秒
熊坂R8・今町JCT59.7km47.7km/h1時間15分10秒
R8・今町JCT新潟・富山県境112.9km45.9km/h2時間27分41秒
新潟・富山県境鯨波(御野立公園)98.8km47.7km/h2時間04分24秒
鯨波(御野立公園)蓮野IC104.7km48.3km/h2時間09分59秒
蓮野IC温海温泉92.8km58.5km/h1時間35分14秒
温海温泉岩城IC134.2km62.8km/h2時間08分15秒
岩城IC大館北IC115.4km50.7km/h2時間16分34秒
大館北IC青森県庁前82.4km46.2km/h1時間47分07秒
合 計1021.6km50.6km/h20時間10分41秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

大阪⇔青森の下道所要時間は、20時間11分程度かな。

もちろん、20時間以上かかるので、必然的に混雑時間帯での通過を余儀なくされる区間も出てくるし、あくまでも無休憩・無給油で走行し続けた場合の理論値である。
また、国交省の道路交通センサスの対象になっている路線のみの使用としたので、対象外の市町村道や農道、港湾道路、私道等の類は使用しないものとした。

参考までに、以前、平成22年版の国交省の道路交通センサスの数値を基に、「東京⇔青森 一般道(下道、無料高速)最速ルートの計算をした」際は、東京・青森間は約724km、所要時間で約14時間15分程度だった。

◆ 主要都市間のデータをまとめてみる


さてさて。
これまでは最速ルート計算にあたって、複数のルートが分岐/合流する地点間でのデータを算出してきたが、上記の通り最速ルートが確定したので、主要都市・主要地点間でのデータを出していこうと思う。
下記の通り、大阪青森間の主要都市の代表地点を定めたい。

大阪市梅田新道交差点を代表地点としたい。国道1号の終点にして、神戸市、岡山市、広島市などの政令指定都市を経由して北九州市まで行く国道2号の起点だ。
京都市は、京都都心部を外環状通で迂回したため、伏見区の下三栖交差点を代表地点にさせてもらえないでしょうかとお願いしてみる(京都の金閣寺の近くが出身の友人がいるのだが、「伏見は京都府やし京都市やけど京都ではないねん」と言っていたので……)。
大津市は、藤尾南ランプを代表地点とさせて頂ければと思う。
福井県敦賀市は、若狭湾岸経由で山陰・北近畿方面へ向かう国道27号と接続する坂ノ下ランプを代表地点にした。
福井市は、国道158号と接続する西方交差点(立体交差)を代表地点にした。
金沢市は、石川県道60号金沢田鶴浜線と接続する西念交差点(立体交差)を代表地点にした。
富山市は、国道41号と接続する金泉寺交差点(立体交差)を代表地点にした。
新潟県上越市は、国道18号と接続する下源入交差点を代表地点にした。
新潟市は、新潟都心部で国道7号と重複する国道8号の単独区間が始まる紫竹山ICを代表地点にした。
山形県鶴岡市は、日本海東北自動車道鶴岡西ICを代表地点にした。
山形県酒田市は、国道7号山形県道353号吹浦酒田線に接続する豊里東交差点を代表地点にした。
秋田市は、国道7号国道13号が接続する臨海十字路交差点を代表地点にした。
青森県弘前市は、国道7号国道102号に接続する運動公園入口交差点を代表地点にした。
青森市県庁前を代表地点としたい。

というわけで、例えば「福井⇔金沢」の場合は、西方交差点(立体交差)西念交差点(立体交差)の間のデータ、という意味になる。

大阪青森
【画像はクリックで拡大します】

ざっとこんな感じだ。
一部、地図上で表現できない交差点等は省略してあるので、個別の詳細ページを確認してもらえればと思う。
10府県、1021.6kmに及ぶたいへんな長丁場だ。

せっかくなので、大阪⇔青森の最速ルート上にある各都市(京都、大津、敦賀、福井、金沢、富山、上越、新潟、鶴岡、酒田、秋田、弘前)それぞれの間の最速ルートのデータも下表にまとめてみた。
大阪・青森間一般道(下道)最速ルート上 各都市間データ
距離(上段、単位km) 平均旅行速度(下段、単位km/h)
1021.6
50.6
983.0
51.3
970.5
51.7
884.6
50.9
828.2
51.2
749.4
51.8
678.0
52.3
562.8
53.5
442.8
55.4
307.5
53.0
278.2
54.0
176.9
48.2
41.2
43.0
青森
980.4
50.9
941.8
51.7
929.3
52.1
843.3
51.3
787.0
51.7
708.2
52.3
636.8
53.0
521.6
54.3
401.6
56.7
266.3
54.6
237.0
56.0
135.7
49.8
弘前00:57:27
844.7
51.1
806.1
52.0
793.6
52.5
707.7
51.6
651.3
52.1
572.5
52.9
501.1
53.8
385.9
55.9
265.9
60.2
130.6
59.5
101.3
64.2
秋田02:43:3603:40:08
743.4
49.4
704.8
50.2
692.3
50.7
606.4
49.5
550.0
49.8
471.2
50.4
399.8
51.2
284.6
53.0
164.6
57.8
29.3
43.4
酒田01:34:3804:14:0805:08:54
714.1
49.6
675.5
50.5
663.0
51.1
577.1
49.8
520.7
50.2
441.9
50.9
370.5
51.8
255.3
54.1
135.3
60.9
鶴岡00:40:2802:11:3704:52:4705:47:58
578.8
47.0
540.2
47.9
527.7
48.5
441.8
46.4
385.4
46.4
306.6
46.5
235.2
46.5
120.0
46.4
新潟02:13:2202:50:5504:24:5307:04:5607:59:19
458.8
47.1
420.2
48.4
407.7
49.2
321.8
46.4
265.4
46.4
186.6
46.5
115.2
46.7
上越02:35:1404:43:1305:22:1706:54:0009:35:5910:31:07
343.6
47.2
305.0
49.0
292.5
50.1
206.6
46.6
150.2
46.2
71.4
46.2
富山02:27:5905:03:1107:09:1507:48:4509:18:4612:01:3312:57:06
272.2
47.5
233.6
49.9
221.1
51.4
135.2
46.3
78.8
46.2
金沢01:32:4804:00:4406:35:5408:41:0309:20:4410:49:5113:32:5414:28:40
193.4
48.0
154.8
51.7
142.3
54.3
56.4
46.5
福井01:42:1503:15:0405:43:0408:18:1410:22:3911:02:2712:30:4415:13:5916:09:55
137.0
48.7
98.4
54.7
85.9
59.4
敦賀01:12:4502:55:0704:27:5006:55:5009:31:0111:35:0412:14:5613:42:4516:26:0417:22:06
51.1
30.6
12.5
22.7
大津01:26:4202:37:1604:18:0405:50:0408:17:2510:52:2112:59:0613:38:4415:07:4717:50:5518:46:43
38.6
33.2
京都00:33:0001:47:5202:59:3204:41:0306:13:2408:41:1011:16:0813:22:0214:01:4615:30:1618:13:3019:09:26
大阪01:09:0201:40:0602:48:5404:01:3405:43:4807:16:2809:44:2812:19:3614:23:5315:03:4716:31:1019:14:3420:10:41
所要時間
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

これを見ると、一般道(下道、無料高速)で行った場合、
大阪⇔金沢は距離が約272km、平均旅行速度が47.5km/h、所要時間が約5時間44分、
金沢⇔新潟は距離が約307km、平均旅行速度が46.5km/h、所要時間が約6時間36分、

というところのようだ。

◆ 通過10府県ごとのデータをまとめてみる

主要都市間のデータをまとめた次は、県別の通過データを見たいと思う。
以前に、富山県境の市振から山形県境の鼠ヶ関までの新潟県のデータについて触れたことがあったが、新潟以外の各府県のデータも出してみたい。

速度を低下させる要因は、膨大な交通量によって起こる混雑や渋滞のほかに、高速道路には存在しない一般道ならではの存在としての赤信号もある。
信号機のある交差点数や信号交差点間隔を含め、各府県のデータを下表の通り出してみた。

大阪・青森間 一般道(下道・無料高速)最速ルート上 府県別データ
通過
府県名
距離(km)信号交差点平均
旅行速度
(km/h)
所要時間
合計一般
道路
無料
高速
箇所数平均間隔
(m)
大阪府27.027.00.080337.529.455分04秒
京都府23.923.90.053450.932.144分43秒
滋賀県73.251.421.8193852.660.21時間13分01秒
福井県93.393.30.097961.946.02時間01分48秒
石川県78.678.60.0561403.650.41時間33分30秒
富山県97.397.30.0117831.643.52時間14分13秒
新潟県287.2258.428.82651083.851.35時間36分03秒
山形県85.162.922.2422026.255.61時間31分48秒
秋田県189.1128.560.61181602.557.03時間18分57秒
青森県66.966.90.073916.445.31時間28分39秒
合計1021.6888.2133.49191111.650.620時間10分41秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

当然と言えば当然で、大都市圏に位置する大阪府内や京都府内では信号交差点の数が多く、府内の距離の短さもあって、信号の密度が非常に高い状態に。
大阪・京都2府通算で、信号交差点どうしの間隔は約380mと非常に短い距離になる。

翻って、滋賀県に入ると国道161号西大津バイパス湖西道路志賀バイパスといった高規格道路立体交差でバンバン距離を稼ぐ
滋賀県においては信号交差点どうしの間隔は約3,900mにも及び、これは通過10府県で最長距離である。

福井、石川、富山の北陸3県においては、やはり国道8号小松バイパス金沢バイパス等のバイパス網の立体交差化が進展している石川県の信号間隔が福井や富山より卓越した。
福井、富山2県の平均旅行速度が45km/h前後にとどまる中で、石川のみ50km/hを超える結果にも繋がっている。

新潟県は新潟西バイパス国道7号新新バイパス等のバイパス網が整備されている印象が強いものの、柏崎や上越(直江津)、糸魚川などで平面交差点が多くなってしまい、平均信号間隔は約1,080mと、大阪青森間通算の1,111mに近い数値となった。

山形、秋田2県は日本海東北道秋田道が距離を稼ぐとともに、一般道区間でも沿線人口が新潟以南に比べると希薄なこともあって、2県通算では平均信号間隔が1,700mにも上った。快適な走行が可能だろう。

本州最北の青森県は70kmに満たない区間に青森都市圏と弘前都市圏という人口30万超の都市圏が連続している一方で、立体交差の整備があまり進んでいないこともあって、北陸の福井や富山に近い値となった。
青森と富山、福井の特徴として、すでに東北自動車道北陸自動車道が4車線で並行整備されており、秋田や山形のように無料高速の整備進展が望めないこともあり、一般道の立体交差化の進展を待つしかなさそうだ。

ま、いろいろ書いたが、
大阪・青森間の信号交差点は919箇所もあるということで。

信号919個全部に引っかかることも無いだろうけど……。
主に国道1号7号8号といった幹線道路をかなり長い区間走るということで、優先的に青信号となる時間が長いことを考慮して55%は青信号でクリアできると仮定しても、赤信号で止まる回数は410〜420回くらいになるのかな?

仮に400回、赤信号で1分間ずつ停車させられると仮定すると、停止時間だけで400分―つまり6時間40分。
本当は加減速に要する時間も考慮しないといけないが、計算を単純化するために停止時間以外は定速で走行すると考えて計算したい。
一般道区間の888.2kmの平均旅行速度は47.5km/hで所要時間は約18時間41分になる。
約18時間41分から赤信号の停止時間の6時間40分を減算すると、走行時間はほぼ12時間となる。
そして888.2劼12時間で除算すると、時速74.0劼箸い数値になる訳だが、この74km/hという値が地方の幹線国道が平日日中に順調に流れている時の実勢速度に近いと感じるのは筆者だけだろうか?

◆ 大阪・青森間で最も流れが良い区間はどこか?

あらかじめ、筆者は決して速度超過を推奨する意図がある訳ではないと明記しておく。

一方で、実勢速度に応じた制限速度規制の緩和もすべきだとも考えている(事実、実勢速度を追認する形で制限速度の緩和が行われた国道119号宇都宮北道路のような例も普通にある)。

大阪・青森間のルート上にも、やはり制限速度を上回る平均旅行速度を観測する区間は普遍的に存在している。
平均旅行速度が高い区間を、ランキングしてみたいと思う。

大阪・青森間 一般道(下道・無料高速)最速ルート上 高速度区間ランキング<総合>
順位路線名区間速度
(km/h)
距離
(km)
備考
1日本海東北道本荘IC大内JCT81.69.3秋田県
2日本海東北道仁賀保IC旧仁賀保出入口81.21.3秋田県
3日本海東北道いらがわIC三瀬IC80.94.6山形県
4日本海東北道にかほ市・由利本荘市境本荘IC80.810.6秋田県
5日本海東北道松ヶ崎亀田IC岩城IC80.35.4秋田県
6日本海東北道大内JCT松ヶ崎亀田IC79.76.9秋田県
7国道161号下阪本ランプ西大津BP・湖西道路79.02.5滋賀県
8日本海東北道旧仁賀保出入口にかほ市・由利本荘市境79.00.6秋田県
9日本海東北道荒川胎内IC神林岩船港IC78.97.1新潟県
10日本海東北道村上山辺里IC朝日三面IC78.82.3新潟県
大阪・青森間 一般道(下道)最速ルート上 高速度区間ランキング<一般道部門>
順位路線名区間速度
(km/h)
距離
(km)
備考
1国道161号下阪本ランプ西大津BP・湖西道路79.02.5滋賀県
2国道161号滋賀里ランプ下阪本ランプ78.41.2滋賀県
3国道161号近江神宮ランプ滋賀里ランプ76.21.7滋賀県
4国道161号藤尾南ランプ皇子山ランプ74.74.4滋賀県
5国道161号皇子山ランプ南志賀ランプ74.20.9滋賀県
6国道7号東港IC新潟市・聖籠町境72.70.1新潟県
7国道8号粟津IC東山IC72.45.1石川県
8国道8号南中条IC中橋IC69.21.4石川県
9国道7号豊栄IC東港IC69.11.8新潟県
10国道8号箱宮IC加賀市・小松市境69.10.8石川県
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

こんな感じで、上位は軒並み日本海東北道無料区間が占拠。
特に、山形や新潟よりも秋田県から多くの区間がランクインする結果となった。

そんな中で一般道からも、国道161号西大津バイパス下阪本ランプと、西大津BP湖西道路の境までの区間が7位にランクイン。

国道161号西大津バイパス湖西道路の境目は上のGoogleストリートビュー画像でご覧の位置(大津市坂本三丁目付近)にあり、画像の地点から南側に位置する下阪本ランプとの間で観測される平均旅行速度が、大阪青森間の一般道最高速区間になるようだ。
この国道161号西大津バイパスは完全立体交差で4車線化されており、制限速度も70km/hに緩和されている区間である。
一方で、湖西道路は2017年10月現在は暫定2車線であり、国道161号西大津バイパスより低速の区間となってしまう。

ちなみに、無料高速を除いたランキングは、区間を見ればわかる通り、ほとんど連続立体交差区間ランプICどうしの間ばかりが上位に入っている。
ランク入りしたのは国道161号西大津バイパスや、国道7号新新バイパス国道8号小松バイパス国道8号津幡バイパスなど、いずれも連続立体交差区間の高規格バイパスばかりであった。

以上のデータをみても、滋賀県、石川県、新潟県、山形県、秋田県は快適な走行が可能だろうと思う。

大阪府や京都府は、私なら高速道路に課金して通過したいと思う。
福井県や富山県、青森県と、場合によっては新潟県も、高速道路に課金したいかもしれない。

冒頭にも書いたが、大阪⇔青森の下道所要時間は、約20時間11分。
休憩や給油は含まず。

東京・青森を一人で下道で走り通した経験のある人は自分の周りにも実際に居るが、大阪・青森を一人で走り通した人はさすがにいない。

もし挑戦される方は、くれぐれも安全運転で。

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