この日記は2013年に作成したものを再編集したものです。

わしは何故か離島に惹かれるのである。

昔から日本人には南洋幻想があって、南の方の島に惹かれる人物は押川春浪やら島崎藤村やら一杯いるが、わしは日本周辺の全ての離島に惹かれる全方位型離島幻想みたいな症状を抱えているんである。

今回、いよいよ夢が叶い、日本海最大の離島である佐渡旅行を敢行してきた。
今夜からお送りする佐渡旅行記に、しばしおつきあい願いたい。

<東京−新潟−両津>

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高速ETC1,000円時代に、直江津−小木航路の佐渡汽船が破格の割引キャンペーンを実施したので、過去にも佐渡旅行計画は浮上していたが、北陸3県制覇旅行に敗れ、さらに東日本大震災で高速1,000円が終わるなど、佐渡旅行は頓挫してしまっていた。

ただ、世の中には旅行屋が企画するお得なプランもあるもので、上越新幹線ジェットフォイルで佐渡に良心的価格で行けるという。
こうして佐渡旅行は実現したのである。

越後湯沢までは満席の「MAXとき」で、佐渡汽船のジェットフォイルに搭乗。
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なんだかんだで、ここ数年、高速双胴船(ナッチャンWorld)やトロリーバス(立山黒部)とか、マニアックな乗り物に乗る機会が増えている。
大分空港のホーバークラフトに乗れなかったのは残念だが。
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新潟駅で買った名物の笹団子を食いながらのジェットフォイル。
婆さんの同級生が新潟にいて、小さい頃から贈り物でいただいて食って来たので懐かしい味。美味しい。
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ジェットフォイルより前に出航したカーフェリーを抜き去り、あっという間に佐渡・両津港へ。
佐渡は離島なのに、秋田新幹線で秋田に行くのと所要時間ほとんど変わらないじゃん。

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両津港近くでレンタカーを借りて、国道350号を一気に南下。
相棒は、スズキ・ワゴンR。
離島の国道は、2004年に石垣島の国道390号を運転して以来、9年ぶり。
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両津から国仲平野を突っ切って、島西部の真野にある魚道場へ到着。

今の時期の佐渡は、名産の南蛮エビはもちろん磯で揚がる魚以外にも、ホンマグロやサクラマスも揚がるので、オール地魚での握り寿司が登場。
新鮮な地魚だけあって、美味しい。
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寿司を食ったら、返す刀で新穂のトキの森公園へ戻る。
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トキ資料展示室。
トキって、勝手に鶴とか白鳥くらいの大きさかなと思ってたが、田んぼにいるサギより小さいんじゃないかという程度しかなかった。
小さく華奢なうえに、羽根は、正しく朱鷺色という美しいピンク色をしているだけに、一層か弱く見えてしまった。
国産最後のトキの金ちゃんに会ってみたかったなあ。
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ちなみにクロトキは図太く、至近距離での展示も実施中。

さて、次は学名「ニッポニア・ニッポン」のトキを見に行く。


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居た。

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拡大。

感動。

遂に日本の国鳥を見たのだ。
運が良ければ、放鳥された野生トキも見れるという。

聞けば、放鳥トキは、1回だけだが秋田県まで飛来した履歴があるらしい。
がんばって青森まで来い。
きっと岩木川下流の湿地帯なんて、トキの絶好の繁殖地になるぞ。

なお、佐渡の新穂のこのあたりは、トキに配慮して農薬等を一切使用できないため、周辺はアシナガバチにスズメバチにムカデにマムシに何でもござれの猛毒野生動物無法地帯。

トキを後に、再び島西部に。
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相川へ向かう途中の車窓。
国仲平野をはじめとした佐渡産のコシヒカリは、新潟県内でも魚沼産と共に高い評価を巡り競争しているという。
新潟の米の争いは、神奈川の高校野球のような激戦ぶり。

さて、佐渡市佐和田地区(旧佐和田町)へ。
運転中ゆえ写真が無いので、Googleストビューのお力を借りる。

(佐和田郊外)
この一帯だけで、カメラのキタムラ、ミスタードーナツ、はなまるうどん、洋服の青山、TSUTAYA、ジョーシン電機、西松屋、シュープラザ、ハニーズ、メガネスーパー、ウエルシア、ブックオフといった全国チェーンのロードサイドショップが建ち並んでいるのだ。
とても離島とは思えない。

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佐和田から海岸沿いに出て、めおと岩を見物。
フナムシだらけのため、1人で海遊びして、さらにひとっ走り。
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そして到着、相川の佐渡金山。
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今もなお佐渡金山では江戸時代のような世界が展開されているという(嘘)
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たまたま、象徴的な祭礼行事にも(嘘)

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続いて、平成元年まで採掘していた現代の方へ。
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当時のまま、トロッコのレール溝も残っているのだ。
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数年前までは、さらに奥まで見学できたが、崩落の危険ありで閉鎖だとか。

ここで外に出よう。

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金脈を追って掘ったら、こんな割れ目になったという道遊の割戸。
ご覧のとおり、現在も少しずつ崩落進行中。
今は崩れて斜めだが、一説によればもっと深く鋭い割れ目だったとか。


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佐渡金山を後にして、極狭の範囲に9,000の民が住まう相川の街並。

日本海に、柿渋で黒く統一された色の瓦屋根。
色は違うけど、なんだか石見の益田や江津といった、石州瓦の街並を思い出す

この相川から北上し、佐渡最北端の弾崎を経由して両津までの外海府海岸を往く。
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これぞ外海府!
日本海側の絶景。



Googleストビューなら、たぶんこの辺だろうと思う。


そして落差100m規模だが、日本の滝百選とかには選ばれていない「大ざれの滝」を、またぐ海府大橋をGoogleストビューにて。
海府大橋は佐渡が国定公園に指定される前の昭和43年に架けられた1車線の橋。
これがボトルネックになって、外海府を縦断する両津⇔弾崎⇔相川の路線バスが走れないと聞いた。
佐渡が世界遺産の暫定リスト入りしてしまったし、架け替えや新道建設は遠い夢のまた夢だろう…
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それにしても絶景。
おおざれの滝ではないが、こんな滝のすぐそばを行く。迫力満点の新潟県道45号佐渡一周線

続いて、弾崎周辺の大野亀や二ツ亀を観光しようと思っていたところで、落雷を伴う豪雨!
県道45号をノンストップ激走し、宿のある両津へ戻ることに。

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雨雲を猛スピードで潜り抜けると、両津は穏やかな天候で、本日のお宿の加茂湖温泉「湖畔の宿 吉田家」へ。
部屋から見える加茂湖。
見たことないけど、中国大陸の大河ってこうなんだろうなあ。

両津市街地に接するのに護岸や堤防の類がまるでなく、幻想的な、野性味あふれる風景の加茂湖に一目ぼれ。
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露天風呂を堪能し、ごっつぉ食う。
佐渡の食い物は美味い。
写真に写ってないけど、この後で出てきた佐渡産コシヒカリの美味いこと、美味いこと、美味いこと。

夜9時5分からはホテル1階ロビーで佐渡おけさを見物。
沖縄県出身の客が作ったとかいう、オリジナルおけさにガッカリして即、部屋へ。

TeNY「斉藤さん」→BSN「情報Nキャス」とリレーしておやすみなさい。

こうして、1日目の夜は更けていくのであった……

2日目「佐渡の旅(2)」はコチラにつづく

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