2017年11月4日に東北中央自動車道 福島大笹生IC−米沢北IC無料供用開始された。

当ブログでは平成22年の道路交通センサスの値を元に計算した東京⇔青森 一般道(下道、無料高速)最速ルートの計算をしたと題する記事で、東京青森間の一般道(下道、無料高速)最速ルート野岩羽ルートとしたが、東北中央道 福島大笹生−米沢北を使う方に最速ルートは変わったかもしれないとみている。

が、平成27年の国交省の道路交通センサス(全国道路・街路交通情勢調査)の調査に、東北中央道の開通は間に合わなかった。

この扱いをどうするべきか悩んだ挙句、とりあえず作成したのは大阪⇔青森 一般道(下道、無料高速)最速ルートの計算だが、やはり、1,000kmを越える大阪青森だと一般道だけで行こうという強者はあまりいないせいか、手間がかかった割にはアクセス数が伸びねェ……
ということで、平成27年のデータで東京・青森を計算してみようかと思ったのである。
今日はその第一回。
そうそう、最初に断っておきますが、センサスの対象外の農道や港湾道路、市町村道、私道の類は使いませんよ。
◆ 国道4号福島南バイパスと福島大笹生ICの間の最速路をまず定めたい

東京方面から無料道のみで東北中央道 福島大笹生ICへアクセスするためには、国道4号で福島市の鳥谷野交差点まで来る必要がある。
福島市街の北西に位置する福島大笹生ICに東京方面から向かう場合に最初の分岐点となるのが、国道4号国道115号が接続する鳥谷野交差点なのだ。


鳥谷野交差点から福島大笹生ICまでのルートは大きく分けて5つ。

北から順に一つ目は、国道4号舟場町交差点まで行って国道13号に接続し、飯坂町井野目交差点から福島県道5号福島大笹生ICに至る飯坂町経由ルート

二つ目国道115号八幡西立体交差まで行き、国道13号福島西道路西道路入口交差点まで北上して、以降は国道13号飯坂町井野目交差点から福島県道5号に入る西道路・13号ルート

三つ目は福島市街の陣場町交差点から福島県道310号福島県道3号福島県道312号大笹生交差点まで行き、福島県道5号福島大笹生ICに至る旧万世大路ルート。一部は三島通庸が建設した万世大路のルートである。

四つ目国道13号福島西道路を利用して泉高架橋立体交差から福島県道3号に入る西道路・旧万世大路ルート

五つ目国道115号南東北福島病院前交差点まで行き、福島県道5号で福島市街を西に大きく迂回するフルーツラインルート

新栗子TN福島方
【画像はクリックで拡大します】

それぞれのルートの計算結果は下表の通り。
鳥谷野交差点⇔福島大笹生IC距離平均旅行速度所要時間
飯坂町経由ルート13.0km27.7km/h28分11秒
西道路・13号ルート15.4km29.6km/h31分11秒
旧万世大路ルート11.8km25.1km/h28分15秒
西道路・旧万世大路ルート13.0km27.3km/h28分32秒
フルーツラインルート17.4km37.8km/h27分37秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

急がば回れ、か。
遠回りではあるけれど、道路交通センサスの調査対象路線(国道と県道)だけで行くのなら国道115号福島県道5号をリレーするフルーツラインルートの所要時間が最短になるようだ。

もっと速い福島市道や農道もたくさんありそうだが、フルーツラインルート鳥谷野交差点から福島大笹生ICまでの一般道(下道、無料高速)最速ルートとして定めたい。

◆ 東北中央道の平均旅行速度の値をどう仮定するか

東北中央道 福島JCT−米沢北は2010年には開通しておらず、今回の無料区間のデータは2015年のセンサスにも無い。
無料高速の供用済み区間に延伸部が新規開通する際は、従来だと供用済み区間の値を新規開通区間に代入するという手法を取ってきたが、今回の東北中央道ではそれが出来ないと考えている。
なぜなら、福島方で接続するのは有料かつ4車線100km/h規制の東北道で道路条件が格段に良いし、山形方で接続する有料米沢南陽道路は車線数2と制限速度70km/hという条件こそ近いがH27センサスでの24時間交通量が2,921台と少なすぎるからだ。

ということで、他の似たような条件の路線の値を参考にしようかと思う。

有料高速道路から分岐する無料高速であること。
できれば積雪地域で、列島脊梁部を越えるトンネルや、5kmを超える長大トンネルやそれに準ずる長さのトンネルがあること。
交通量が東北中央道 福島大笹生−米沢北に近いと思われる区間であること。

この条件で、何路線かピックアップしてみたい。
区間距離
(km)
24時間
交通量
(台)
平均
旅行
速度
(km/h)
備考
国道13号 福島市飯坂町中野
国道13号 米沢市万世町梓山

8,196
9,412

調査時点で東北中央道未開通
旭川紋別道 比布北−丸瀬布78.74,27485.4浮島−奥白滝は交通量3,407台、速度86.1km/h
秋田道 二井田真中−小坂北22.93,58469.8大館北−小坂北は交通量2,383台、速度75.7km/h
日本海東北道 あつみ温泉−鶴岡西22.26,21476.3あつみ温泉−いらがわは交通量5,064台、速度74.1km/h
中部縦貫道 高山−飛騨清見15.26,44378.1高山西−飛騨清見は交通量7,049台、速度77.4km/h
鳥取道 佐用平福−鳥取58.17,85374.8西粟倉−駒帰は交通量4,912台、速度68.7km/h
松江道 三次東−三刀屋木次61.06,96281.4高野−雲南吉田は交通量6,232台、速度83.5km/h
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

羅列はしてみたが、どう読み解けばいいのか。
旭川紋別道をみると交通量が少ないほど流れも良いように思えるが、交通量が少ない割に平均旅行速度が70km/hを割ってしまう秋田道のような例もある。これはなかなか傾向を読みづらい。

ともあれ、この中から似た条件の路線を探し出そう。
栗子トンネル(8,972m)を含む東北中央道 福島大笹生−米沢八幡原に並行する国道13号の山形・福島県境付近の2015年の24時間交通量を参考に、東北中央道 福島大笹生−米沢八幡原の交通量を推測してみたい。
上の表の通りだが、2015年には福島市飯坂町中野で約8,200台、米沢市万世町梓山で約9,400台の24時間交通量があったようだ。
県境至近に人口約100人程度だが米沢市板谷の集落があり、板谷と米沢市街や福島市街を行き来する交通量も多少はあるだろうから、県境を越えて福島市街から米沢市街まで通しで走行していた1日の交通量は約8,000台以下というところだっただろうか
この約8,000台が、どの程度、国道13号から東北中央道に移行したのか推測していきたい。
松江道開通前後での国道54号島根・広島県境付近交通量推移
2013年に島根・広島県境を越える大万木トンネル(4,878m)を含む松江道 三次東−吉田掛合が開通した前後での、広島県三次市から島根県雲南市にかけて並行する国道54号の交通量の推移をみておきたい。
上のグラフはH27道路交通センサスでの、2015年と2010年の24時間交通量の値を基に作成した(島根県側に2014年の値がある)。

雲南市掛合町入間の観測点では約8,200台から3,000台を割るところまで減という、率にして約64%ほど交通量が減少したことになっている。
松江道から離れるため、従来の国道54号を利用するのが三次市に至る最短ルートになる島根県飯南町(人口約5,000人)の場合でさえも、県境に近い飯南町上赤名での交通量は約4,800台から約2,100台へと6割近く減少している。

三次・雲南間の松江道に並行する国道54号沿線には飯南町の他に旧吉田村や旧掛合町などそこそこ人口があるが、福島・米沢間の国道13号の栗子越えの沿線には板谷など小集落がいくつかある程度である。

これを考えると東北中央道国道13号の交通量を7割程度減らしているかもしれない。

開通によって新たな需要も掘り起こされる効果もプラスすると、東北中央道 福島大笹生−米沢八幡原24時間交通量は6,500〜7,500台くらいなのか、と思う。

以上を踏まえると、東北中央道に条件的に近いのは大万木トンネル(4,878m)で中国山地の脊梁を越えて行く松江自動車道の値だろうか。

その平均旅行速度は81.4km/hに達し、同じ山形県内の日本海東北道より5km/h程度速いことになるが、並行区間の国道13号の福島県側の東栗子トンネルを含む区間の上下線昼間12時間平均旅行速度は57.8km/hと、山間部を行く2車線の一般道にしては快速ぶりを記録している。
福島−米沢間の国道13号を日常的に走行するドライバーは、日常で生じる買い物などの用件のために生活圏を自家用車で移動をする主婦や高齢者より、商用車や貨物車などビジネスで県境を越えて長距離移動する現役世代ドライバーの方が圧倒的に多いからだろう。

以上より、ちょっと速いような気もするが、当ブログでは東北中央道 福島大笹生−米沢北の平均旅行速度を81.4km/hと仮定する。
一応、低速の場合も想定して、秋田道の69.8km/hも考慮しよう。
◆ 東北中央道無料区間から国道13号南陽バイパス終点までの最速路を求める

2010年の道路交通センサスによる計算では、山形県内陸部を縦断する場合において国道13号を利用するのが速かった(米沢⇔新庄 一般道最速ルートの計算)。

追って国道287号で縦断する場合の比較もするものとするが、まずは国道13号での縦断をする前提で、東北中央道から米沢盆地の各ルートが集約される南陽市の赤湯北町交差点に至る最速ルートをみつけたい。

無料区間終点の米沢北ICまで北上して国道13号およびその旧道にあたる国道399号で行く米沢北IC・赤湯経由ルートか、途中の米沢中央ICから県道1号国道113号で行く米沢中央IC・高畠経由ルートか、主に2ルートに絞られそうだ。

新栗子TN米沢方
【画像はクリックで拡大します】

東北中央道 福島大笹生−米沢北の平均旅行速度を有料の旧称・米沢南陽道路より速い速度に設定してしまったことに気付く……

赤湯経由高畠経由かの計算結果は下表の通り。
米沢八幡原IC⇔赤湯北町交差点距離平均旅行速度所要時間
米沢北IC・赤湯経由ルート21.5km54.1km/h23分51秒
米沢中央IC・高畠経由ルート24.1km46.8km/h30分56秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

もっと速い市町村道や農道もたくさんありそうだが、米沢北IC・赤湯経由ルート米沢八幡原ICから赤湯北町交差点までの一般道(下道、無料高速)最速ルートとして定めたい。


ということでまとめると、
福島市 鳥谷野交差点から南陽市 赤湯北町交差点までの一般道(下道、無料高速)最速ルートは、国道115号福島県道5号東北中央道 福島大笹生−米沢北国道13号国道399号のルートで、距離=65.7辧∧振冦更埖度=60.9km/h、所要時間=1時間04分43秒になるのだろうかね??

だって推計値含むんだもん。
秋田道の速度を用いた遅めの速度で算出の場合は、距離=65.7辧∧振冦更埖度=54.8km/h、所要時間=1時間11分56秒

わかんないですねえw
てなわけで、とりあえず道路交通センサスに載ってない東北中央道 福島大笹生−米沢北を利用した場合の計算でした。

さて、青森から南下する方法で行くか、東京から北上する方法で行くか。
今後の更新は未定です。

blog_rankingクリックでブログランキングに投票!