2010年の道路交通センサスを基に、東京⇔青森 一般道(下道、無料高速)最速ルートを算出した際、東京都から青森県まで国道4号一本ではなく、栃木県以北は福島県会津、山形県、秋田県を経由する野岩羽ルートが最速ルートと求められた。

東京都〜栃木県にかけては国道4号一本で行くのがベストとされ、新4号バイパスは並行する国道294号常総バイパスの平均旅行速度を圧倒した。
しかし前回のセンサス後に、国道294号で北上した場合において接続する国道408号無料自動車専用道路である国道408号鬼怒テクノ通りが開通している(本当は無料高速と呼びたいところだが看板が緑地に白の高速仕様じゃないんだよなあ)。
これは検討しておきたいところ。



栃木以北の野岩羽ルートにおいても、いくつかの動きがある。

福島会津では会津北縦貫道路 会津若松北IC−喜多方ICが開通し、国道121号と連続走行可能な無料高速が生まれている。

また、国道4号野岩羽ルートの接続についても、再検討をしていきたい。

2010年のデータでは矢板市の蒲須坂(南)交差点国道4号野岩羽ルートの接続点であった。
蒲須坂(南)交差点から国道4号に入り、栃木県道30号で塩原温泉方面へ抜けて会津へ向かうのが最速ルートだったが、白河から国道294号勢至堂トンネルで会津に抜けるルートなど僅差の速達ルートも複数あった。

複数あるライバルの中で、目玉として東北中央自動車道 福島大笹生−米沢北が開通したことが挙げられる。
2015年のセンサスに未掲載ながら当ブログでは同区間の平均旅行速度を松江自動車道のデータを基に81.4km/hと仮定してみた(低速の場合も想定し、秋田自動車道の69.8km/hという値も考慮している)。

2015年のデータで、国道4号から野岩羽ルートへの最速ルートを探るべく、今回は接続ポイントも詳しく見ていきたい。
◆ 鬼怒テクノ通りは東京青森間の速達ルートに浮上するか?


(栃木県真岡市付近の国道408号鬼怒テクノ通り)

国道408号鬼怒テクノ通り地域高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道路」の一部をなす路線で、自動車専用道路となっており、制限速度も80km/hまで緩和されている。
昼間12時間の上下線平均旅行速度も67.7km/hに達する素晴らしい道路なのである。
鬼怒テクノ通り周辺
【地図はクリックで拡大します】
しかし、現時点で国道408号鬼怒テクノ通りの端点になっている真岡I.C.南交差点清原工業団地交差点への連絡が悪く、現道の国道408号をまっすぐ行く方に分があるようだ。
清原工業団地内の宇都宮市道や、その他の農道など抜け道を駆使すれば速いのだろうと思うが、道路交通センサス対象外の路線は使えないので、泣く泣くあきらめる。

それにしても、早く国道294号常総バイパス国道408号宇都宮高根沢バイパスと接続されて常総・宇都宮東部連絡道路として機能する日が来るのが待ち遠しい路線である。
場合によっては、新4号からリレーすることで速達路になる可能性もあるだろう。
◆ 蒲須坂(南)交差点は今も4号野岩羽の最速接続点か?

蒲須坂バイパス周辺前回の2010年のセンサスの調査時、蒲須坂(南)交差点から分岐して蒲須坂集落を抜ける旧道もまだ国道4号に指定されていた。
現在は旧道は栃木県道353号に格下げとなり、乙畑交差点栃木県道30号 旧道に接続している。

旧道と書いたわけだが、栃木県道30号にもJR東北本線と立体交差する乙畑跨線橋が開通し、国道4号矢板バイパス東乙畑交差点から接続することが可能になっている。
旧道にあった第四奥州街道踏切を通過せずに、栃木県道30号も乙畑跨線橋でバイパスできるようになったのだ。

また、国道4号矢板バイパスも前回のセンサス調査後の2010年12月までに4車線化されており、平均旅行速度も向上している。

各区間のデータはこの地図の通りで、国道4号矢板バイパス東乙畑交差点栃木県道30号に接続する方が、従来の旧道経由より所要時間は早い。

2010年のデータで最速路の接続点だった蒲須坂(南)交差点、2015年のデータでは最速接続点の座から降りることになったのである。
◆ 矢板⇔塩原の最速ルートは今も栃木県道30号なのか?

2010年のデータでは、那須野原から塩原温泉へ向かうにあたって、栃木県道30号栃木県道185号国道400号の3ルートが僅差で競る展開になっていた。
逆転もあるかもしれないので、この区間も比較をしておきたい。

矢板塩原
【地図はクリックで拡大します】
この地図上で区間ごとに算出された所要時間を足し算すると栃木県道30号が早いようにみえるが、全区間通算で加重計算すると栃木県道185号のルートが逆転するのだ……
詳しくは下表の通り。

東乙畑交差点⇔関谷北交差点距離平均旅行速度所要時間信号交差点
県道30号ルート25.4km44.3km/h34分23秒23箇所
県道185号ルート25.5km45.2km/h33分52秒18箇所
国道400号ルート27.8km38.5km/h43分20秒31箇所
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

塩原を経由する場合の国道4号野岩羽ルートの最速接続点は、東乙畑交差点ではなく、上石上交差点が速達接続点になるようだ。
国道4号矢板バイパスが4車線化され速度低下しにくくなっていることと、上の表の通り、栃木県道185号の場合の信号交差点の数が最も少ないことが作用したのだろう。
塩原を経由する場合は、上石上交差点栃木県道185号と接続するのがベストになるだろう。
◆ 白河市から野岩羽方面は、やはり福島県道281号が速達ルートに。

2010年のセンサスで矢板−塩原−田島−会津若松のルートに1分以内の僅差で惜敗した速達ルートが、白河から勢至堂トンネルを抜け猪苗代湖の南側を経由して会津若松に至る国道294号のルートだ。
白河からはもう一本、甲子トンネルで下郷に至る国道289号もあり、こちらも検討に値する路線である。

白河で国道4号野岩羽ルートを結ぶ両路線へのアクセスをみていこう。
白河通過作戦
【地図はクリックで拡大します】

タイトルの通りだが、国道4号で行くより、郊外に迂回する福島県道281号の方が速い結果が出た。
白河市内と西郷村内の国道4号白河拡幅という形で整備はされているが、新白河駅に近い子安森交差点付近など市街化された区間も通過せねばならず、通過に時間が取られてしまうようだ。

国道294号で会津若松を目指すにも、国道289号で下郷を目指すにも、大清水交差点が接続点になるようだ。
◆ 南北縦貫のバイパスがない会津若松都市圏をどう通過するか?

野岩羽ルート上では比較的大きな都市である福島県会津若松市だが、南北を縦貫するバイパスや並行する県道などの快速路が無い。
宇都宮・青森間の野岩羽ルート上で他に人口10万を超える都市は山形市と弘前市()があるが、いずれも郊外に4車線のバイパスがあり中心市街地の通過を避けることができる。

一応、会津若松も市街地の東を縦断する福島県道64号(千石通り)や、ミッシングリンク状態の国道118号若松西バイパスといった並行路線もあるが、距離的には中心市街地をまっすぐに抜ける国道118号より不利である。
会津若松市街ではこの辺りの比較をしておかないとならない。


また、会津若松市の北方では会津北縦貫道路が開通しており、どのルートを使い、どのICでアクセスするのが喜多方・米沢方面への最速コースとなるかの検討も必要になる。
会津若松・喜多方間は東西南北さまざまな方向に国道県道が張り巡らされており、計算は複雑化した。

(2010年データによる東京⇔青森 一般道(下道、無料高速)最速ルートの計算をしたの記事では“宇都宮以北の野岩羽ルートには山形、会津若松しか人口10万以上の都市が存在しない(弘前は通過しない)”と書いたが、2015年データを用いた大館北IC⇔青森県庁前 一般道最速ルートの計算の記事にて、弘前経由が最速ルートとなった)
会津若松喜多方通過作戦
【地図はクリックで拡大します】

計算を簡単にするために、まずは会津若松市の北方のルート確定から。

南北の縦軸となるのは会津北縦貫道路であり、これに並行するように国道121号現道県道69号県道326号などがある。
会津若松市街の東西の横軸にあたる国道49号にある上荒久田交差点(南方から県道64号で来た場合でも国道118号で来た場合でも集約される交差点である)へのアクセスを比較すると、観音前交差点経由で会津若松北ICを利用するのが縦軸の最速ルートとなる。
また、達摩交差点(南方から若松西バイパスで来た場合の接続交差点)へのアクセスでも観音前交差点経由で会津若松北IC利用が最速ルートになった。

ということで、下郷・田島方面から野岩羽ルートで北上してきた場合は、いずれかのルートで会津若松市街を通過して会津若松北ICを目指すのが最善となる。
市街地の通過の各ルートの比較結果は下表のとおりだ。
門田交差点⇔喜多方IC距離平均旅行速度所要時間
県道64号・国道49号ルート24.6km49.0km/h30分06秒
国道118号・49号ルート22.8km48.7km/h28分04秒
国道118号・252号・県道326号ルート22.8km48.5km/h28分11秒
西若松バイパスルート25.2km50.9km/h29分42秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

ご覧の通りで、国道118号現道で会津若松市街地を抜け、会津北縦貫道 会津若松北−喜多方を完走するのがベストという計算結果が得られた。
上の地図上で黄緑色で縁取ったルートが、これにあたる。


一方で、白河から国道294号で来た場合は、県道7号を主に利用して塩川ICを目指すか、県道33号湯川南ICを目指すかの簡単な比較で、下表の通り、後者・湯川南ICを目指すのが最速と計算された。
石山交差点⇔喜多方IC距離平均旅行速度所要時間
県道7号・塩川ICルート21.3km51.5km/h24分50秒
県道33号・湯川南ICルート20.5km54.8km/h22分27秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

こちらは上の地図上で水色で縁取ったルートが、これにあたる。

下郷・田島方面との接続であれば国道118号現道会津若松北IC、白河方面との接続であれば県道33号湯川南ICの利用が、会津若松都市圏通過の最速ルートということになる。
こんなわけで、関東から福島県にかけてのルートの結節点となりうる各ポイントの最速通過ルートを算出してみた。

せっかく最速ルートを長距離走ってきても、接続ポイントをミスすると他のルートより遅くなる、なんてことにもなりかねない。
そして、2010年のデータと比較して、微妙にルートが変わりそうだ(現に、大阪⇔青森間の計算においても重複する大館⇔青森間では最速ルートが黒石経由から弘前経由に変わったことが既にわかっている)。
大阪青森ほどの長丁場ではないにせよ、東京青森間の計算に向け、少しずつ細かい部分の条件が解ってきた。

というところで、2017年の更新はこれまで。
ご愛読いただいたすべての方に感謝申し上げます。
来年もどうぞお付き合いください。


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