島県の奥只見と檜枝岐は子供のころから一度は行ってみたいと思っていたが、同じ東北地方でも北端の青森から行こうとすると南端の福島のさらに西の果てというトンデモナイ場所。

ところが、東京からだと関越道で小出まで行ってしまえば奥只見シルバーラインで速攻というロケーション。
せっかくなので行くことにした。

群馬県側の谷川岳PA(下り線)から本線に合流し、新潟県側の土樽PA(下り線)までを録画。
関越トンネルの11,055mは当時は道路トンネル日本一の距離だったが、現在は首都高速山手トンネルにその座を明け渡した。
東京電力管内の群馬と東北電力管内の新潟の県境をまたぐことから、どちらかで停電が発生しても対応できるよう、両電力会社から照明に電力供給がなされている。

土樽PAは録画機材停止のための停車とし、小出IC手前の大和PAにて未明の車中泊。
「何コイツ青森ナンバーじゃん?超田舎じゃん」と、長岡ナンバーのクソ田舎ヤンキー共に絡まれるが、君たちみたいなのはチャーザー村の肥溜めにでも落ちてしまいなさい。


ヤンキー共に睡眠妨害を受けるも無視を貫き、小出ICを下りて国道352号経由で奥只見シルバーラインへ。
まず地図を開いてみて欲しいのだが、なんとほぼトンネル。
免許取るよりずっと前の子供の頃から気になってたけど、こんな無茶苦茶な道、ドライブ好きなら、絶対走ってみたくなるコースだと思う。


ちなみに奥只見シルバーラインは新潟側から尾瀬へのアクセスルートにもなっている。
並行する国道352号を直進しても尾瀬には行けるが、枝折(シオリ)峠はかなりの狭路で、普通は奥只見シルバーラインでバイパスする。


奥只見シルバーライン分岐となる上折立で左折車線に入ると、音の出る舗装から「夏の思い出」が。「はるかなおぜ〜」と尾瀬にはいかないが奥只見シルバーラインへ。


長い。暗い。霧で前がよく見えない。
あまりにもトンネル内の湿度が高く靄(もや)で視界不良の中、路肩とセンターラインに誘導灯が埋め込まれているのは、霧による欠航を克服するために計器着陸装置Cat-靴鯑各している青森空港や釧路空港の滑走路を思わせる。


そんな長い長いトンネルを抜けて奥只見湖へ。
早朝とはいえ7月なので車内は冷房をかけていたのだが、外がかなりの高温多湿だったようで、長い長いトンネル内で冷え切った愛車の外側は結露まみれに。車外の結露を落とすためのワイパー稼働なんてこの時くらいしか記憶にないぞ。

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これが奥只見ダム。
福島県の地名を冠しているけれど、福島県からは行けず、新潟県からでないと行けない奥只見ダム。
いや、そりゃ本格的な登山や沢登りの装備をして徒歩で行けば新潟県を通らずに行くこともできるだろうけど。

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映画「ホワイトアウト」では、織田裕二が厳冬期に下ってった設定の只見川の谷。物語の奥遠和のモデルはこの奥只見だが、ロケは富山県の黒四ダムで実施した。
黒部川よりは余裕ありそうだけど、これは行けない。

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奥只見湖、やっぱり見るからに黒部湖よりデカイ。
なんか怖え。

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再びシルバーラインへ戻る。
「ホワイトアウト」では、このトンネルがテロ組織・赤い月によって爆破され、外部との連絡が遮断されてしまうのだ。
小出までは戻らず、福島の桧枝岐方面へ向かう。



シルバーラインはまた下折立まで戻らずとも、長大トンネルの連続する中で一か所、酷道352号に出れる交差点があるので、これを使うのである。
「GPSを 測位しました」とはレーダー探知機のお声。ここは新潟県側最後の集落・銀山平。

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酷道352号沿いにはまだ雪があったので、途中休憩。雪のトンネルをくぐってきた沢水が冷たい。
道中には「携帯電話は圏外です」という標識が出ていたり、洗い越しがあったりとなかなかのアドベンチャーロードである。

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中部地方・新潟と東北地方・福島の県境になっている只見川を越えれば、ようやく檜枝岐村入り。
この川の上流にあるのが尾瀬である。

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檜枝岐に入ったら、みやまえ食堂が8時ちょい前だというのに開いていた。
山好きで尾瀬によく行く知人の話によれば、檜枝岐はどこのそば屋に入ってもだいたい美味いんだとさ。

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せっかくなので檜枝岐名物の「裁ちそば」と、「はっと」を喰らう。
期待通り、めっっっちゃくちゃ美味い!桧枝岐村には大変失礼ながら、こんな山奥にびっくりするぐらい美味い蕎麦屋があるなんて。本当に素敵。

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こちらは「はっと」。福島県庁のHPを見ると「はっとう」と表記されている南会津地方の郷土料理だ。
同HPによれば『そば粉ともち米を良く練って延ばし、ひし型に切ったものをゆでて、じゅうねん(えごま)やきな粉につけて食べます。』とのこと。
形状自体は青森県の南部の「そばかっけ」のようだ。たれのエゴマも、南部弁でいうところの「じゅねだれ」である。そばかっけのじゅね餅と考えれば、青森県民にも歓迎されそうである。

この後、「燧の湯」で伊南川を眺める露天風呂に入り、休憩。
温泉なので写真は無いが、桧枝岐村、良いところ過ぎる。


檜枝岐を去り、中山峠経由で田島へ。
本当は山王峠を越えて上三依に抜ければ(例の野岩羽ルートの一部である)スムーズに東北道 西那須野塩原ICにアクセスできるが、ちょっと見たいところがあったのだ。

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旧南会津郡役所に立ち寄る。
江差の檜山爾志郡役所の建物に似てますな。

この後、すぐ近くの田島祇園会館へ。
受付のお姉さんが美人過ぎる。そしてすごい会津弁。


田島からは国道289号の甲子道路で白河へ。


白河に直結する甲子道路が出来るまでは、東北道から田島方面には塩原を周るか郡山方面へ遠回りしなくてはならなかったので、これは便利になった。

で、白河そばの中でも「幻」と言われる追原そばを。
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そばばっかり食ってるけど、美味い。


福島は面白いな。
しかもまだ、只見とか会津川口とか、三春とか矢祭とか行ったことない場所がだいぶある。
今まで浜通りと中通りを通過するくらいしか機会は無かったけど、東京に抑留されてるうちに見ておかないと。


2010年 福島の旅シリーズ「棚倉・白河の旅」はコチラ
2010年 福島の旅シリーズ「只見・喜多方・会津若松の旅」はコチラ


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