当ブログでは平成22年の国交省の道路交通センサスを基に、函館・札幌⇔稚内 一般道(下道、無料高速)最速ルートの計算をしたという記事を過去に掲載したが、平成27年のデータを基に新しい計算結果を出してみたいと思う。

とりあえず、まずは函館⇔札幌で求めてみよう。
◆ 中山峠、倶知安、余市、寿都、赤井川……経由地別ルート比較結果

函館・札幌間を陸路で移動する場合、長万部以南は噴火湾沿いの国道5号か、有料高速道路利用可能な場合は道央自動車道一本とわかりやすい(このため、災害などで噴火湾側が寸断されると日本海側の国道229号への大迂回が必要になるのであるが)。

ところが長万部以北は色々とルートが分かれる。

大本命は前回の計算結果でも最速ルートになった国道230号 中山峠ルート
洞爺地区の通過ルートについては前回の記事で計算済みだ。札幌都心部についても豊平川通(札幌市道真駒内篠路線)の計算をすでに終えている

対抗するルートは、長万部で噴火湾を離れて日本海側の小樽へ向かい、札幌都心には旧国道5号にあたる道道124号でアクセスするコースとなる。

まずはわかりやすく国道5号 倶知安・余市ルート
小樽市街地は速達効果の得られる小樽運河沿いの臨港線を使うが、他の国道道道などは可能な限り使わず主に国道5号をトレースするルートだ。
長万部・札幌間の経由地はニセコ−倶知安−仁木−余市−小樽だ。

次は有力対抗馬的な位置づけとなる国道5号・229号 寿都・岩内ルート
長万部町北部の蕨岱交差点国道5号から道道9号で寿都町に抜け、岩内町まで日本海沿いに国道229号で北上、国道276号で共和町の国道5号国富交差点へと抜け、以降は倶知安・余市ルートに同じ。
長万部・札幌間の経由地は寿都−岩内−仁木−余市−小樽だ。

それから国道5号・393号 倶知安・赤井川ルート
倶知安までは倶知安・余市ルートと同じく国道5号で北上し、赤井川村経由で小樽市へ国道393号を利用する。小樽市街地を回避すべく、道道956号で朝里に抜ける。
長万部・札幌間の経由地はニセコ−倶知安−赤井川−小樽だ。

最後は、国道5号・229号・393号 寿都・赤井川ルート
寿都・岩内ルートと同じコースで仁木町の大江交差点まで北上し、道道1022号で赤井川村へ抜けて国道393号道道956号で小樽市朝里まで行くコースだ。
長万部・札幌間の経由地は寿都−岩内−仁木−赤井川−小樽だ。

この5ルートで、函館駅前交差点⇔札幌市北1西1交差点比較すると下表のとおりになる。
函館駅前⇔札幌・北1西1距離平均旅行速度所要時間
国道230号 中山峠ルート(豊平川通北行)247.3km55.9km/h4時間25分13秒
国道230号 中山峠ルート(豊平川通南行)247.9km55.8km/h4時間26分30秒
国道5号 倶知安・余市ルート282.1km52.1km/h5時間25分07秒
国道5号・229号 寿都・岩内ルート267.9km52.6km/h5時間05分24秒
国道5号・393号 倶知安・赤井川ルート277.4km53.7km/h5時間09分47秒
国道5号・229号・393号 寿都・赤井川ルート277.5km53.6km/h5時間10分39秒
(いずれも平均旅行速度は国交省のH27道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

圧倒的な差で国道230号 中山峠ルートが最速路に。
函館⇔札幌の下道所要時間は、4時間25分前後だろう。

もちろん、非積雪期のデータではあるが。
無休憩・無給油でノンストップで走れば一般道のみで函館札幌間の4時間半切りも可能なようだ。
無料高速も使わず、平均旅行速度が55km/hを突破するのはさすが北海道のなせる業かw函館札幌最速ルート計算図
【画像はクリックで拡大します】
ちなみに地図にまとめるとこんな感じだ。

札幌市内でも手稲区など西部なら寿都・岩内ルートが良いだろう。
JR手稲駅にも近く、国道5号道道44号(石狩手稲通)が接続する手稲本町2-3交差点なら、函館からは距離=255.3km、平均旅行速度=54.1km/h、4時間43分17秒となる。
◆ 高速道路を利用の場合は?

道央自動車道は旭川・稚内方面(北方面)も室蘭・函館方面(南方面)も、札幌大都市圏から離れるにつれ交通量が減少していく傾向があるが、南方面の場合は豊浦ICで増加に転じるという特徴がある。
これについては国交省の道路統計年報を基に作成した道央自動車道(道南方面)交通量の分析の記事で触れたが、国道230号 中山峠ルートで函館⇔札幌間を移動する車両で、豊浦IC以南のみ高速道路利用というケースが多いのだろうと推測される。

道央自動車道大沼公園IC−札幌JCT−士別剣淵ICが開通済みだが、函館都市圏⇔札幌大都市圏の移動では室蘭や苫小牧へと大きく迂遠することで距離的に不利になってしまう。

というわけで、室蘭・苫小牧方面へと迂遠してでも道央自動車道を使った場合と、国道230号 中山峠ルートで距離を稼ぐ場合で、大沼公園ICから各地への移動を比較をしてみよう。
ついでに、黒松内道路国道5号・393号 倶知安・赤井川ルートと、札樽自動車道朝里IC利用の場合も加えて比較したい。
函館駅前⇔各高速道路IC間のルート別比較表
ルート \ 着地札幌JCT深川西IC旭川鷹栖IC比布北IC士別剣淵IC
距離
(km)
道央道のみ302.6401.0428.5449.9474.3
R230(北行)258.6356.5384.0405.4429.8
R230(南行)258.7356.6384.1405.5429.9
R393・札樽道278.0375.9403.4424.8449.2
平均
旅行
速度
(km/h)
道央道のみ87.990.590.690.490.1
R230(北行)68.877.078.278.578.9
R230(南行)68.877.078.178.578.8
R393・札樽道70.477.878.879.179.4
所要
時間
道央道のみ3:26:334:25:534:43:374:58:425:16:01
R230(北行)3:45:264:37:394:54:425:09:445:27:03
R230(南行)3:45:464:37:554:54:595:10:015:27:19
R393・札樽道3:56:504:49:545:07:025:22:055:39:25
通行
料金
(円)
道央道のみ6,4209,2209,74010,13010,660
R230(北行)3,0705,8706,3907,1907,310
R230(南行)3,0705,8706,3907,1907,310
R393・札樽道3,8106,6107,1307,5208,050
(いずれも平均旅行速度は国交省のH27道路交通センサス昼間12時間の数値を使用。通行料金は平日10:00出発の場合のETC料金。道南方面から札幌JCTでの流出入は不可能だが計算上の値として記載)

所要時間だと道央自動車道を走り切った方がやはり速いようだが、なにせ札幌近郊は首都高速と同様の料金均一区間が存在するため、料金の長距離逓減制が適用されないのだ。

以前に国道230号⇔国道275号・道央道旭川方面連絡ルートの分析で指摘したが、道央自動車道大沼公園IC−士別剣淵ICの距離は東北自動車道二本松IC−青森IC同じ443.5kmなのだが、通行料金は東北道は9,340円なのに対し道央道は10,660円と1,320円ほど割高となる。

15分前後の短縮効果に3,000円以上の課金をすべきか、また50km弱の迂遠をすべきなのか──

道南から高速道路に課金して道北方面へ向かうにしても、豊浦−札幌を国道230号 中山峠ルートで短絡するのが良いだろうと考える。

道央道 大沼公園−豊浦に課金する場合の函館駅前⇔札幌北1西1は、上下で多少違うが距離が約254km、所要時間が3時間39分前後だろう。

◆ 道北方面へ下道で行く場合に備え、花畔、蕨岱、江別太へ向かうには?

前回の平成22年データだと札幌以北は国道275号で北上し、碧水−小平−羽幌−天塩−稚咲内と北上するのが稚内への最速路だったわけだが、今回の平成27年データではまだ計算していないので沿岸の国道231号か、内陸の国道12号か、どれが最速路かわからない。

西から順に、国道231号なら花畔国道275号なら蕨岱国道12号なら江別太にて、国道337号・道央圏連絡道路と交差するわけだが、

国道337号・道央圏連絡道路にアクセスするなら、国道5号・229号 寿都・岩内ルートも不利ではない。

というわけで、まずは最も西に位置する花畔までの最速ルート比較を行いたい。
創成トンネルで札幌都心を貫く形で国道230号 中山峠ルートと、国道5号・229号 寿都・岩内ルートの比較をすると、下表のとおりとなった。
函館駅前⇔花畔距離平均旅行速度所要時間
国道230号 中山峠ルート(豊平川通北行)262.6km54.8km/h4時間47分18秒
国道230号 中山峠ルート(豊平川通南行)263.2km54.7km/h4時間48分36秒
国道5号・229号 寿都・岩内ルート263.7km53.8km/h4時間53分52秒
(いずれも平均旅行速度は国交省のH27道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

豊平川通と創成トンネルで札幌都心を抜ける方が速いのか。
上下に分かれて計算めんどくさいから寿都周りに勝ってほしかったんだがorz

最も西に位置する花畔でも国道230号 中山峠ルートが速いということは、蕨岱でも江別太でも同様だろう。

国道275号で向かう前提で蕨岱を目指すなら下表の通り。
函館駅前⇔蕨岱距離平均旅行速度所要時間
国道230号 中山峠ルート(豊平川通北行)268.6km54.7km/h4時間54分26秒
国道230号 中山峠ルート(豊平川通南行)268.7km54.7km/h4時間54分54秒
(いずれも平均旅行速度は国交省のH27道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

国道12号で向かう前提で江別太を目指すなら下表の通り。
函館駅前⇔江別太距離平均旅行速度所要時間
国道230号 中山峠ルート(豊平川通北行)266.3km54.6km/h4時間52分36秒
国道230号 中山峠ルート(豊平川通南行)266.4km54.5km/h4時間53分05秒
(いずれも平均旅行速度は国交省のH27道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

道北(旭川、稚内)への計算は追って行うことにするが、いずれにせよ国道230号 中山峠ルート豊平川通と創成トンネルで札幌都心を通過するのが、函館⇔道北の最速路になりそうではある。


こんなわけで、今年度(3月31日まで)はこれで最後の更新の予定。
来年度も当ブログをよろしくお願いします。

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