北海道日本ハムファイターズが札幌市豊平区の札幌ドームから、北広島市のきたひろしま総合運動公園付近へ本拠地移転することが決定した。

現状のJR千歳線の輸送力では、1試合当たり最大で3万を超える観戦客を本当に運びきれるのか疑問符がついているようだ。
鉄道の輸送力不足を補完するためには、バスやタクシーなどの公共交通機関やマイカーといった自動車でのアクセスも重要になってくるだろう。

首都圏で自動車アクセスの多い球場と言えば千葉ロッテマリーンズの本拠地・ZOZOマリンスタジアムのある千葉市美浜区が参考になるのかな、とは個人的に考えている。

少し引きの映像であるが、美浜区の幕張地区を走る京成バスが導入している連節バスは車両が2連になっており、1台当たりの輸送力は大型バス2台分に相当する。
というか、職業運転士も不足しているこのご時世だから、北広島の新球場アクセスをバスにも頼るなら、1台当たり輸送力の大きな連節バスの導入は検討する必要があるだろうと思う。

北広島市 新球場周辺の道路交通センサスデータをみてみる

とりあえず、球団や北広島市が観客輸送をどのようにスムーズに実現するつもりなのかはわからないが、当ブログでは北広島市周辺の道路概況について、国土交通省の平成27年度 全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)のデータを基にまとめておきたい。

人口約195万の札幌市から、北広島市の新球場候補地である「きたひろしま総合運動公園」を自動車で目指す場合、主に2ルートに集約されるようだ。

一つは厚別区方面から国道274号で向かうルート。
もう一つは清田区方面から道道1080号栗山北広島線で向かうルート。

ナイターゲームを前提に、夕方の札幌から郊外方面への車線の混雑時平均旅行速度をみていくものとし、国道274号は下り線(十勝清水方面)、道道1080号は上り線(北広島方面)のデータをみていくことにする。

北広島周辺図
【画像はクリックで拡大します】

夕方の平均旅行速度は国道274号が約35km/h、道道1080号は約47km/hと、現状ではそこまで悪い数字ではなく、渋滞が深刻といえるレベルではないだろう。


次に、センサスに1時間単位での細かいデータは無いが、ざっくり日中12時間の交通量をみていこう。

国道274号は北広島市共和34で、約22,000台。片方向で11,000台か。
道道1080号は北広島市大曲中央で、約11,500台。片方向で5,750台程度か。
現状では国交省の指標である「混雑度」もギリギリ1を超えておらず、「円滑に走行できる」ないしは「何時間も混雑が連続する可能性は小さい」ということになる。

この2路線に、球場移転の暁にアクセスするクルマが何台程度になるのかが問題だ。

参考までに千葉・ZOZOマリンの駐車可能台数が幕張海浜公園Dブロック(833台)、Fブロック(590台)、幕張メッセ(6,000台)で、合計約7,400台(千葉ロッテマリーンズ公式HPの数字)。

千葉以上に北海道は車社会であろうから、日ハム新球場は最低でもZOZOマリンと同程度の7,000〜8,000台か、それ以上の台数の駐車場を完備することになるのだろうかと思う。
仮に試合終了と同時に1万台近いマイカーが新球場を一斉に札幌方面へ出発すると考えると、2路線のキャパシティではパンクしてしまうのではないかと心配ではある。

道道1080号は野幌原始林(特別天然記念物)やゴルフ場に挟まれているので新道建設は容易ではなさそう。
国道274号を含め、さらなる車線増など拡幅対応や、信号の連携を良くするとかの必要が出てくるかと考える。

札幌市街方面も、道央道に並行する札幌新道の一般部は厚別東通までしか行ってないと思うが、北広島ICを越えて道道1080号まで直結させ、大曲通(地図上では省略)の負担軽減策とかを考えないとまずそうな気がする。

道央道からのアクセスも、北広島ICは混雑気味の国道36号を介さないとならないので、道道1080号に直結するランプを新設するか、輪厚PA SICから北広島市街方面へのアクセス路を充実させる策を考えておきたい、ところかなあ……

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