みちのく有料道路は青森県の津軽地方と南部地方を連絡する高規格道路であり、特に青森市と旧天間林村(現七戸町)の間では陸奥湾岸の野辺地町や平内町へ迂遠する国道4号をダイレクトに短絡する効果が大きい。

今では高速道路ナンバリング東北縦貫自動車道八戸線と同じく[E4A]が割り当てられているわけだが、どうやら青森都市圏から下北半島へのアクセスでもわずかながら短絡効果が出るというのは、平成22年の国交省の道路交通センサスでも判明している。

対象区間は青森市の県庁前から野辺地町の下北道 野辺地ハーフICまでとし、今回は最新の平成27年のデータでみていきたい。

とはいうものの、青森ではみちのく有料道路に接続する青森市道が国交省の道路交通センサス対象外であるし、野辺地では野辺地ハーフICに接続する野辺地町道がやはりセンサス対象外だ。
このあたりの検討から作業しよう。
まずは青森市の方から。

こちらは青森市の国道4号青森東バイパスの上り線、池上交差点付近のGoogleストリートビュー画像であるが、→みちのく有料道路の青看が出ているこの青森市道がセンサス対象外なのだ。

ただ、幸いにもこの池上交差点という端点自体は国道4号のデータ上に存在する。
ならば、市道は独自の数値を代入してしまおう。
距離が500mと短く、信号が2か所あるので、平均旅行速度を25.0km/hと設定したい。

その先の県道44号の数値は、県道124号と接続する戸山交差点からの数字を流用していきたい。

みちのく青森方
【地図はクリックで拡大します】
平内を経由して国道4号で行くか、みちのく有料道路で行くかの青森市内の分岐点はこんな感じになる。

次は野辺地をみていこう。


こちらは野辺地町中心部。
むつ 六ヶ所⇔ぁ―熟妥という青看が出ていて、直進の行先は書かれていないが、この町道へと直進すると野辺地ハーフICに抜けていく。

この野辺地町道も独自の数値を代入してしまおう。
距離が2km弱あり、郡部でそれほど混雑もしないので平均旅行速度は30.0km/hと青森市より高めに設定してみる。
noheji
【地図はクリックで拡大します】
青森市から平内経由の国道4号で来れば、このルートで野辺地ハーフICに向かうことになる。

国道4号で来るのと、みちのく有料道路で来るのと、どちらが速いだろうか。
計算に移ろう。

みちのく有料道路で下北へ
【地図はクリックで拡大します】
やはり、わずかながらみちのく有料道路の方が速いみたいだ。

青森・県庁前⇔野辺地ハーフIC距離平均旅行速度所要時間
国道4号ルート44.8km47.1km/h57分07秒
みちのく有料道路ルート50.5km56.2km/h53分54秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

一方で通行料金は普通車で850円もするので、青森市から下北へ向かうのに3分の短絡のためにみちのく有料道路を使うというのはあまり積極的な理由にはなりそうもない。

しかし、ものは考えようだ。
今回は青森市でも都心部の県庁前を基点に考えたが、郊外の商業地区として発展している浜田地区にもほど近い青森道 青森中央ICを基点に考えてみよう。

青森中央ICから下道のみで国道7号青森環状道路国道4号とリレーして行くのと、青森道みちのく有料道路のリレーで行くのを比較すると下表のようになる。

青森中央IC⇔野辺地ハーフIC距離平均旅行速度所要時間
下道のみ4号ルート46.1km47.1km/h58分41秒
青森道・みちのくルート51.0km64.7km/h47分19秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)
10分以上もみちのく有料利用ルートが速いことに。

有料課金が必要にはなるものの、青森市の街中から45分ちょっとで野辺地の下北道の上まで行けると考えれば、悪くはないようにも思う。
青森市から2時間で行けるのは下北のどこまでか?

なんとなくだが、自分の中では青森からだと「野辺地で1時間、むつ市田名部で2時間」という、ざっくりとした感覚がある。

青森中央ICを出発点に、青森道みちのく有料下北道でむつ市方面へ北上する場合の計算をしていきたい。

まずはこちら、むつ市の大曲交差点。

左斜めに向かうと下北駅や大湊方面で、右斜めに向かうのが国道279号だ。
青森市からここまでで約1時間34分
……速すぎる。

続いて、国道338号と接続する横迎町交差点。

青森市からここまででも約1時間41分
一気に津軽海峡側まで出てみようか。

大畑バイパスの入口交差点。

青森市からここまででも約1時間52分
住所はまだ旧むつ市の地域だが、大畑バイパスまで来ちゃったよ!

2時間を超えるのは、旧大畑町、薬研へ向かう県道4号の交差点。

ここまで来るとさすがに2時間01分と2時間を超えてしまう。
表にまとめるとこんな感じだ。
青森中央ICからみちのく有料と下北道で下北へ!距離平均旅行速度所要時間
むつ市大曲交差点まで101.0km64.4km/h1時間34分08秒
むつ市横迎町交差点まで106.1km63.0km/h1時間40分59秒
旧大畑町 大畑BP入口まで115.3km61.4km/h1時間52分42秒
旧大畑町 薬研へ向かう交差点まで122.5km60.7km/h2時間01分00秒
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用)

青森から2時間で大畑まで行けると考えれば、青森道と組み合わせてみちのく有料道路で下北半島へ行くというのも、悪くない選択肢ではないだろうか、と思う。

下道だけで行くと、2時間で行けるのはここまで!

国道279号むつバイパスを抜けることも出来ない。

少しずつではあるけれど、高規格道路の延伸で、下北半島への所要時間は着実に短縮されつつあるというのがよくわかる結果だ。

早く、下北道 天間林JCT-むつ間が開通してほしいものだ。

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