青森県立青森高校の校歌は「東嶺 岩木嶺 八甲田山 秀づる山並 青垣なして」で始まる。

岩木嶺青森県最高峰・岩木山のことであり、同校が所在する青森市桜川でも高い建物に登れば、"青垣"の一部を成す入内の断層越しにお岩木山のてっぺんが望める。
桜川より少し南側の筒井八ツ橋まで行けば、国道7号青森環状道路(上り線)青森自動車道からお岩木山は良く見える。

八甲田山は青森市のシンボル的な山であり、青森市内なら広い範囲から見ることが出来る。
同校の位置にはもともと日本陸軍の歩兵第5連隊駐屯地があり、有名な八甲田山雪中行軍遭難事件の出発地点でもある。

岩木嶺八甲田山に比べると全国的な知名度は限りなく低いと思われる東嶺とは、青森市東部に位置する東岳のことである。
その標高は700mに達せず、八甲田山主峰の大岳(1585m)の半分も及ばない。

青森市街から近く、よく見える山でありながら、非常に地味な存在の東岳に私は登ったことはなかった。
倍以上も標高が高い岩木山八甲田山は登山経験があるのに、だ。
初めての東嶺登山の記録をブログに公開していきたい。
<2018/06/16 13:15 登山口>

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東岳登山道の登り口には、青森県道44号青森環状野内線の「青森県動物愛護センター」の標識のある信号交差点から入る。
仮設トイレもある駐車場が、車両進入限界。
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駐車場からしばらくも自動車の通行は可能だと思われるが、ここからは徒歩で。すぐに頂上へ2kmの看板が出てくる。東岳山頂方向を眺めると、ガスがかかっていて少々不安。
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ただ、振り返ると西の方の空は梅雨がうそのような爽やかな青空。津軽海峡を越えた松前や函館には、気象庁の定義では梅雨が無い。青森も東京に比べると梅雨はかなり弱い。
写真右の畑と作業小屋のある地点までは、登山道も車道然としている。
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こまめに頂上へ1.8kmの看板が出てくるのは初めて登る者に優しい。残距離と疲労度を勘案して、登山続行か撤退かの目安となりやすいし、0.2kmでも進んだと確認できるのが心強い。振り返ると、樹間から青森の街が見えた。
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車両進入限界からもしばらくは「オフロードバイクならいける」という感じの登山道だったが、ここは流水で洗掘が起きてしまったようだ。バイクもここが限界か。
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洗掘の現場で、モグラかネズミの遺骸を発見。この周辺で、遺骸は二匹。何かあったのだろうか。
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頂上へ1.4kmの看板が出てくる。進行方向右側の谷が深いと思ってみていると、ずいぶん古い石垣が。かなり古い砂防ダムじゃないか、これ?
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砂防ダムを過ぎると沢筋から転じてヘアピンカーブで登りが始まる。運動不足のメタボおやじの息が上がり出す。
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頂上へ1.2kmの看板が出現し、ほどなくかつての鉱山で使われていた機械の残骸に到着。
<2018/06/16 13:35 鉱山遺構地帯>
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ネットで検索するとポンプだとか、索道のエンジンだとか情報が錯綜していてよくわからない。登山道の両脇にフキが生えて狭くなっている。
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金属製のパイプや、トロッコのレールが出現する。回収できなかったのだろうなあ。国立公園や国定公園の中なら厳しく指導を受けて撤去が貫徹されそうなものだが、こうして残されている遺構も、歴史を知らせてくれる役目はある。
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ナローゲージってやつなのかな?しかしこの山の斜面に軌道があったとは……想像すると胸が熱くなる。
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鉱山遺構を眺めていると、下山する男性とすれ違った。挨拶して、この先を訪ねると「すぐ上が休む所で、そこから山頂は40分くらいかな。山頂はガスですよ」と教えてくれた。その言葉通り、休憩できそうな平場が見えて来た。
<2018/06/16 13:40 1km地点 休憩・展望台>
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頂上へ1kmの看板と共に展望台に到着すると、また別の下山中の男性がいた。会話すると「山頂はガスで寒いですよ。」と教えてくれたが、去り際に「良い眺めだ。いい汗かいた。最高だ」と嬉しそうに言ったのが印象深い。
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素晴らしい青森市の眺め。
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スマホでむりやり最大限のズームをするが、一眼レフ持ってくればよかったな。
ところで、東奥日報社のWEB東奥のあおもり110山では山頂からの夜景の写真をみることができるが、この展望台からでも十分、素晴らしい夜景が見れるだろう。真夜中に山頂まで行くのは、さすがに怖い。
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スマホアプリGeographicaの画面表示はこの通り。
中腹の展望台でも、だいたい390mぐらいの標高ということになる。
日本を代表する夜景の名所である函館山よりも60mくらい高い位置にあるのだ。
函館山と隣接する函館市街地の位置関係と違って、ここは青森市街地がやや離れているのが弱点だが、雲谷にも負けない夜景が見られるだろう。
デジカメと三脚持参で夜景の写真を撮るなら、複数人でないと怖いが、一度は写真を撮りに来たいものだ。
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心の中では「良い眺め見たから帰ろうかな」とも思ったが、水分を補給し、呼吸を整えて、登る体力に不安なしと判断。山頂を目指すことを決定する。

では、登って行くぞ(後編に続く)。

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