前編はコチラ

<2018/06/16 13:50 登山道後半開始>

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登山道も後半に突入する。休憩した展望台から抜けて間もなく、右手に迫力の岩壁が見えてくる。自然地形かなと思ったが、採石の跡だと紹介しているサイトもある。
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鉱山関係の煉瓦小屋も現存。ダイナマイトの保管小屋だったそうだ。接近路もあったが、なんか嫌な予感がしたので距離を置いて進んだ。
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一旦、谷へと降りて沢を渡る。ずっと登り一辺倒だったので、突如現れる下りにペースが乱れる。ここはゆっくり小休止としよう。


水量は少なく、渓流魚はとても住めない沢だが、水は透き通っていて綺麗だ。
本当の本当の緊急事態なら、飲料水の補給地点としても使えるかもしれない。
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沢を渡ってからがきつかった。九十九折れで勾配がグンときつくなる。ただ、頂上へ800mの看板が再び勇気を与えてくれる。その距離なら、断崖絶壁でもない限り、体力が持ちそうだ。
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青森市の設置看板だけではなく、ロータリークラブ設置の柱も距離を案内している。それにしても、沢を渡ってからがきつかった…
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この間、九十九折れの急登と格闘していたためか、写真が非常に少ない。頂上へ600mの看板の撮影の次が、頂上へ400mの看板だ。だいぶ余裕がなかったようだw
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ただ、写真左の地点は路面が崖側に向かって下る勾配になっており、ここは少々おっかない場所で、思わずカメラを起動していた。ここ数日の青森市の天候は良かったはずだが、湿った路面が滑りやすく怖い。そうこうしているうちに頂上へ200mの看板が無残に倒れているのを発見。
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もうゴールまでわずかだ。稜線に近づいて勾配も緩くなり、進んでいくとガスに包まれた神秘的な広葉樹林が!山頂が近いせいか風もつよく、ガスが樹林を流れていくのだ。
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ガスに包まれた白樺の林。
なんて美しいんだ・・・!

晴れてくれと願っていたが、ガスがこんな神秘的な景色を見せてくれるなんて、山の神様に感謝だ。
<2018/06/16 14:25 登山道終点到着>
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展望台から約35分で、登山道の終点に到着だ。
駐車場を出発したのが13:15だから、休憩込みで1時間10分で登り切ったことになる。メタボおっさん、がんばった。日本山岳会青森支部のサイトによれば70分は標準的なペースか(親子で登るなら2時間、とのこと)。
ところで、看板にも「東岳展望所 遊歩道最終地点」と書いてる通り、ここが東岳の山頂ではないんだな。
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東岳の山頂(684m)は遊歩道終点から南東に約1kmのところにある。遊歩道終点の標高は約652m。本当の山頂は30mほど高い位置にあるのだ。
山頂に行くには、笹薮の中の道なき道を歩いて行かねばならないそうで、経験のあるガイドと行くのが正解だろう。今回はパスだ。
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遊歩道終点の平場には、オオバコの草原が広がっていたのが印象的だ。
先述のWEB東奥のあおもり110山によれば「登山道の終点は一般的に山頂」とされているとあり、青森の人に日常会話で「東岳さ登ったことあるな?」と聞かれたら、「ある」と答えても問題はないだろう。
ただ、本当の山頂には至っていないので、ブログではタイトルを青森高校の校歌より拝借して「東嶺登山」とした。謙虚に行こう。
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ところでこの遊歩道終点の平場には、かつて北海道電力の電波の反射板があったという。
ヤマケイオンラインの東岳のページには今も反射板があることになっているが、既にない。
電波の反射板とは「無給電中継装置」のことで、文字通り電気の供給がなく、送信地点から飛来した電波を反射板で屈折させて目的の無線局に届ける装置だ。北海道電力はかつて知内町−東岳−NTT青森支店鉄塔で通信をしていたという。
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地理院地図の1970年代の航空写真を見たら、画像として残っていた。僕が小学生の頃は東岳のてっぺんのあたりでピカピカと四角いものが光っていているものの正体が北電の無給電中駅装置とは知らず、友人と「あれはホテルだろう」との仮説を導き、いつか自転車で確かめに行こうと思っていたがついに果たされることはなかった。
その友人は2010年に石巻のホテルの支配人になった。

東日本大震災後の報道によれば、石巻のそのホテルの付近ではビルの高さにして2階から3階の高さまで大津波が来たという。
まあ、彼は死んだわけではない。
北海道電力が東岳に設置していた反射板はもうこの世にないことが確かめられたが。
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閑話休題、東日本大震災の後だとは思うが、数年前に野辺地町の烏帽子岳から撮影した東岳の写真があったので載せておく。
写真中央奥の、稜線がゆるやかに左肩上がりの台形のような形の山が東岳だ。
青森市と野辺地町と言えば40kmくらい離れているイメージがあるが、青森市東部の東岳と、野辺地町のほぼ最西端に位置する烏帽子岳までは直線で約12.5kmしかない。結構、近くに見えるのだ。

そんな烏帽子岳の眺望を期待し、吹き始めた風がガスを流すのを待つも、気温の低さに体力を奪われそうだ。あきらめて下山を開始しようとすると、いっそう強い風が、遊歩道終点の広葉樹林帯をを抜けていった。
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本来の東岳山頂を目指すなら残雪期、か。雪の有る稜線を進むのはなかなか難しそうだな。
遊歩道終点にはおよそ10分滞在し、14:35、下山開始。
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下山は思った以上に滑りやすく気を使い、沢から終点までは休憩込みで30分で登ったのに、下りは休憩なしノンストップでも25分かかった。
休憩がてら沢の石をひっくり返してニホンザリガニでもいないかと探すと、モンカゲロウの幼虫がいた。

さらに捜索すると、ウネウネする生物に「ヒルか!」と一瞬ビビるが、冷静に考えればチスイビルの北限は秋田と岩手。青森県にはいない。住み慣れた関東とは違うのだ。
どうやらプラナリアのようだ。
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沢から5分ほどで、中腹の展望台へ到着。東奥カントリークラブが見えた。青森市街方面の展望は、あまり変わらず。小休止して、下山再開。
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モグラの遺骸を発見した洗掘現場の辺りで、高齢夫婦とすれ違い挨拶する。かなりの軽装で、この辺からきたという感じがしたが、さらに進むと車両限界の畑地の横に軽自動車が。やはり土地の方なら最奥部までクルマで来れるのだな。
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駐車場まで戻ると、先ほどまでガスがかかっていた東岳の稜線がスッキリ晴れ渡っていた。ああ、ちょっと惜しいことをしたかな。
とにもかくにも、登り2時間、下り1時間半の計3時間半とされる東岳を約2時間15分で踏破。
山で速さにこだわるつもりはないし、今回は気象条件に恵まれたというのもあるが、自信にはつながった。
次はどこに登ろうかな。

(終わり)

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