猛暑が厳しい折ではあるが、北国の青森や秋田では夏祭りの時期の到来である。
東北三大祭に数えられる青森ねぶたと秋田竿灯が終わると、続けざまにお盆の時期を迎える。
8月上旬から中旬にかけて、青森や秋田は首都圏をはじめとする大都市圏から多くの観光客・帰省客を迎えることになる。

当ブログはこれまで東京⇔青森 一般道(下道、無料高速)最速ルートの計算(2015年版)」や大阪⇔青森 一般道(下道、無料高速)最速ルートの計算など、青森を対象に東京や大阪との一般道最速ルート計算をしてきたが、今回はお隣秋田県の秋田市と東京の間の高速道路でのルート比較をしていこうと思う。
(一般道での東京⇔秋田間最速ルートは、青森を目指す場合と同じである)
例によって、国土交通省の平成27年の道路交通センサスの昼間12時間平均旅行速度を指標として、センサス対象外の路線は使わずに計算した。
◆ 東京・秋田間には高速道路移動のルートが複数ある

東京・秋田間の高速道路での移動となれば東北自動車道・秋田自動車道というのがもっとも知られたルートではあるが、実は他にも良いルートが複数ある。

新潟市から日本海側を北上してくる日本海東北自動車道がそれで、東京から関越自動車道北陸自動車道を介して連続している。
いまだ新潟・山形県境と山形・秋田県境の区間で開通していないので一般国道7号に降りなければならないが、通行料金が割安となる。

日本海東北自動車道にアクセスする方法は関越自動車道だけではなく、山形自動車道を経由しても可能であり、秋田へは太平洋側だけではなく日本海側からも高速道路でアクセスができるようになりつつあるのだ。

もうひとつ、東北中央自動車道も徐々に開通してきており、将来的には東北内陸部経由でも行けるようになる。

今回は、主に太平洋側を行く東北自動車道と、日本海側を行く日本海東北自動車道での比較をするのものとしたい。
東京・秋田高速道ルート比較
【地図はクリックで拡大します】

東京から放射状に伸びる各高速道の中で関越自動車道はほかの路線と異なり首都高速と直結しないため、東京方での起点は東京外環自動車道 美女木Jctとする。
美女木Jct首都高速5号池袋線に接続し、東京都心方面と連絡する。

秋田方は、秋田駅の東側に位置し、自動車専用道路の秋田中央道路にアクセスできる秋田自動車道 秋田中央ICを終点とした。
各ルートの比較結果は下表のとおりだ。
(なお、秋田側の日本海東北道は最南端の象潟ICではなく金浦ICを利用するものとする。理由はこの記事で。)
美女木Jct⇔秋田中央IC距離平均旅行速度所要時間普通車通行料金
東北・秋田道ルート584.1km90.5km/h6時間27分12秒¥12,360
東北・山形・日東道ルート586.2km85.6km/h6時間50分42秒¥11,360
関越・北陸・日東道ルート584.3km82.5km/h7時間05分11秒¥9,700
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用 通行料金は平日日中の普通車ETC利用の場合のもの)

この通り、距離では3ルートとも2km程度しか差がないのだ。
一般道を走る距離がある分だけ、日本海側周りの関越道・北陸道・日本海東北道ルートだけ所要時間が7時間を超えてしまうが、それでも東北道・秋田道ルートと比較して38分程度しか伸びない。
それで普通車通行料金では2,660円安いので、お得感がある。


秋田より南側の山形県の日本海側・庄内地方も、関越道・北陸道・日本海東北道ルートは悪い選択肢ではないのだ。
庄内地方南部の、山形自動車道日本海東北自動車道が接続する鶴岡Jctを終点として比較すると、下表のようになる。
美女木Jct⇔鶴岡Jct距離平均旅行速度所要時間普通車通行料金
東北・山形道ルート453.4km89.0km/h5時間05分37秒¥9,770
関越・北陸・日東道ルート451.5km84.9km/h5時間19分04秒¥8,160
(いずれも平均旅行速度は国交省の平成27年道路交通センサス昼間12時間の数値を使用 通行料金は平日日中の普通車ETC利用の場合のもの)

通行料金は、東北道・山形道ルート美女木・鶴岡IC間で計算し、関越道・北陸道・日本海東北道ルート美女木・鶴岡西ICでの計算としたが、東京・庄内地方間の場合でもおおむね1,600円程度、日本海廻りがお得となる。


このように、ミッシングリンク状態の現時点でも関越道・北陸道・日本海東北道ルートはかなり使えるルートに成長しつつある。
さらに良いことに、未開通の朝日まほろばIC-あつみ温泉IC間と、酒田みなとIC-象潟IC間が無料供用の形で整備されることが決定したことだ。
遅くとも今後10年か15年以内には、新潟・秋田間が全通するだろう。

日本海東北道が全通すれば、秋田沿岸部や庄内と東京や近畿方面の移動が便利になるばかりでなく、東京・秋田間の移動で東北道を利用する車両も分散されて、太平洋側の青森や岩手などの利用者にとっても東北道が空いて走りやすくなる。


早く、日本海東北道間が開通してほしいものだ。

この夏、秋田竿灯や能代七夕などの観光や、帰省で秋田方面へ移動の方は、日本海東北道の利用もご検討を。

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