2017年11月に宗谷・留萌の旅を実施し、2018年1月に釧路・根室の旅を実施してから1年。
道北・道東に続いては道南。2019年1月30日、函館へ行ってきた。

前回までの(1) (2)は、左記リンクへ。


<アネックス館地下>
12:00〜
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塩ラーメンとサッポロクラシック生を堪能し、外へでる。
札幌 282kmの青看が出ているここは国道5号の起点・函館駅前である。もっとも、国道230号の中山峠経由で行けば約240kmなので、282kmという数値は長万部以北も国道5号で倶知安と小樽を経由する方の数値だろう。
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函館駅前の大きなビルの一つがこちらの函館北洋ビル。ビル名の通り北洋銀行函館中央支店の所在地であるが、かつての北海道拓殖銀行函館支店のあった拓銀ビルである。青函連絡船時代など過去の函館駅前の写真をみると、「たくぎん」の看板を冠する同ビルが映りこんでいるものも見かけられる。
このビルの上層階にかつて五島軒のレストランが入居していて、カレーを食べた思い出がある。
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拓銀もとい北洋ビルと、函館駅前電停を挟んで反対側にはみずほ銀行函館支店
が立地。1年前に釧路支店も見て来たところだが、函館も県庁所在地に相当する都市、ということだろう。僕が子供の頃、函館の人口は仙台以外の東北5県都や郡山をも凌駕していた都会であった。
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ところで釧路支店は独立した建物だったが、函館支店はご覧の通りレンガ調の外壁のビルの中に入居している。ここまでくれば読者の皆様も今回の度の目的をお察しのようで。
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白い恋人、ROYCE'、六花亭、LeTAOといった北海道を代表する菓子メーカーに、函館Carl Raymon、LUCKY PIERO、ハセガワストアなど函館の企業の看板も並ぶここは。
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──棒二森屋デパート アネックス館である。
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棒二森屋が2019年1月31日を以て閉店と聞いて、居てもたっても居られず函館に参上したのである。
ガラス扉に貼られた|= Boni-moriyaのステッカーロゴも間もなく見納めだ。
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さっそくアネックス館の地下1階のお土産処フロアへ向かう。アネックス館すなわち新館(別館)とはいえ、1982(昭和57)年竣工ということで築37年の階段には昭和の風情が。
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地下1階に下りると全館各階 閉店 売りつくしセールのポスターと、既にがらんどうになった店舗コーナーがあった。
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ブラックサンダーの在庫はまだ豊富にあったが、ROYCE'のショーケースの商品は僅少。
棒二森屋閉店を知らずに来店した外国人観光客は、函館駅前の百貨店の閉店1日前の姿に面を喰らうかもしれない。
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〽出てきた出てきた山親爺〜千秋庵の山親爺
の熊のアニメCMでおなじみの山親爺もとい千秋庵。本店は札幌。しかし食ったことがないな。
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ところどころテナントの閉店セールに並ぶ大行列が発生し、アネックス館地下は賑わっていた。
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本店神戸のパン屋・DONQ(ドンク)のテナントも大行列。DONQは青森県内にはなく、青森から一番近いDONQ函館店が函館棒二森屋の閉店と共に消滅する。道内では札幌と帯広の店舗は残る。首都圏では駅ナカにあったりもするが、しかし食ったことがないな。
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アネックス館の地下と、本館の地下を繋ぐ通路。微妙に凹に勾配がつくこの通路の形状こそ、増改築を繰り返してきた棒二森屋の歴史でもあり、見ているだけで堪らない。小学校の修学旅行で買った瓶詰マリモを持ちながら、ここで違うクラスの担任とすれ違った記憶が如実に蘇る。
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セクシーなふともものお姉さんの後を歩きながらコインロッカーを見て思い出す。高校の卒業旅行で、ここに荷物預けてベイエリアのガラス工房とかはこだてビール飲みに行ったなあ。

<本館地下>
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セクシーなお姉さんたちは中国か台湾からの訪日外国人のようだった。地下連絡通路を抜け、本館地下に。アネックス地下は「ギフト館」という扱いだったようだ。
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本館地下は食料品売場ということになるのだろうが、お酒売り場はすでにがらんどうの状態だ。サッポロクラシック生を箱買いしようと思っていたので、これは予定変更だ。
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お酒売り場ではギフト品の解体品セール、すなわち箱詰めギフトの中身のばら売りまで行われていた。なるべく売りつくしたい、そんな思惑が伝わってくる。
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ラーメン食べたばかりで満腹なのに魅力的な美味そうな匂いを漂わせていたのはお好み焼き屋。「いらっしゃい!今なら焼きたてすぐできますよ」と地下街を盛り上げている。
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四季料理「味千磨」も本館地下。函館では天重が評判の店だったようで、最近では3月のひな祭りに合わせて創作雛寿司を売り出し、インスタ映えを狙う若い女性客にも人気だったようだ。棒二の地下で平成最後のひな祭りを迎えられないのが残念だ。
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そして、やきとり弁当でおなじみのハセガワストア。2019年1月30日現在ではここがJR函館駅最寄のハセガワストアであった。函館から帰るときフェリーや列車内で食べるテイクアウト商品として、いつもラッキーピエロのチャイニーズチキンバーガーと決勝を争うのがハセストのやきとり弁当である。
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ハセストからレジを挟んで反対側には青果の売場。愛媛県産伊予柑和歌山県産はっさく静岡県産三ヶ日みかんとみかん国内生産高上位3県の作物がしのぎを削る隣は、青森県産サンふじ。北海道も林檎の生産量は全国8位だが全国シェアでは1%しかない。その点、全国シェア56%を占める青森県産の存在感はでかい。棒二の地下もまた、函館の訪日外国人に青森の林檎を売り込める良い場所だった。
(林檎の生産量は2017年産、出典は農林水産省作況調査(果樹))
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本当に閉店するのか信じられない感じだった青果売り場の隣の冷凍食品コーナーは、既にがらんどうになっていた。
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成城石井のコーナーも、陳列棚にはほとんど商品が残っていない。道内では成城石井の独立店舗ではないが、札幌のコーチャンフォ―に成城石井が入ったそうで、今後はそこが最寄になる。
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肉処壱丁田は道内唯一の店舗がここ函館棒二森屋地下だったようだ。壱丁田を展開する明治屋産業の本社は南日本最大都市・福岡市。壱丁田はなぜか岩手県内に6店舗も展開しており(宮城と福島を合わせたより多い)、今後の最寄は渋民店(旧玉山村)になる。
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本館1階への階段だが、緊急時以外は通行禁止にされている扉。デパートの、かつては使われていた場所や階段など、通行禁止の所にわくわくしてしまう。
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鮮魚売り場に来ると、冷凍ショーケースの中に「根室産こまい」が並んでいた。いわゆるカンカイである。カンカイも北海道では年配の人なら通じるが、若い人はあまり知らないのではないだろうか。カンカイはすっかり津軽弁だと思っていたが、アイヌ語だという。
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なんと加工日は本日1月30日の函館産冷凍いくら。加工日のまだ昼だというのに半額セールになっているが、それでもデパート価格ではないか。
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函館名物どんこ登場。味噌で煮込むと身が崩れて溶けてしまうんでないかというくらい柔らかで脂ののった白身が絶品であるが、青森まで持ち帰るのも大変だし、敬遠する。
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「函館産かすべ」が売られていてどよめく。良いじゃないかあ、かすべ。青森県や秋田県でも通じるが、エイのことである。
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びっくりしたのは「白糠産キングサーモン」である。キングサーモン―標準和名でマスノスケだが、国内に定着河川がないし、日本沿岸に回遊してくる個体数もあまり多くないので国産が流通するのは少ない。白糠といえば釧路管内の町だが、昨年の釧路の旅でもみかけていない。国産マスノスケは小学生の頃に八戸の市場で見て以来である。
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一通り地下階をみたところで、本館の1階にエスカレーターで上がることにする。間違いなく、ここも修学旅行で通過しているところだ。

つづく

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