改元のあった2019年、青森県では桜の開花時期がまさに平成と令和をを跨ぐこととなり、『平成最後・令和最初の花見』が実現した。

 改元に伴う10連休も最終日となる令和元年5月6日───
 一説によると千葉県浦安市のディズニーリゾートは連休最終日が空いている特異日だったりするらしいが、ひょっとしたら弘前さくらまつりも空いているだろうかと考え、さっそく突撃である。

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 例年使う亀の甲門の方の民家の庭先の駐車場を狙っていくと、あまりにもあっさり入れてしまい拍子抜けした最終日の弘前さくらまつり。
 ソメイヨシノはもうほぼ散り終っている。

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 しかしだ、中に入れば露店エリアはこの賑わい。
 青森から首都圏へのUターンラッシュもピークを過ぎ、帰省客や観光客もだいぶ少なくなっているはずだが、さすがは弘前。

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 三忠食堂。
 仙人みたいな爺さんとおかっぱ頭の孫娘の絵でおなじみ。今回のお目当ては城や桜ではなく、これ。

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 平成を通り越して昭和の雰囲気が漂うガラスケースのメニューサンプル。
 一番人気の津軽そばは午前11時半の時点で売り切れだ。

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 メニューを決めたら、店に入ってすぐ右の会計で前払いで注文する。
 会計はおカアさんなのか、店主の男性を「おトウさん!」と呼びかけていた。
 このおトウさん、前払い注文方式を知らないでズカズカと入って行く客に対しても「いいよ!コッチで聞ぐから」とカアさんに伝えて臨機応変に対応していて、さすが長く弘前で商売をやっているプロである。

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 三忠食堂の「チャーシューメン」

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 細く、そして少し平べったいちぢれ麺と、どんぶりの絵柄まで見えるほど透き通った焼き干し出汁のスープ。

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 美味ぇ。
 三忠食堂は和徳の本店と同じ味を、弘前さくらまつりの期間は弘前公園内の屋台で提供しているのだ。
 もう、他の祭りの屋台や海の家などでありがちな、ラーメンが本業じゃない従業員が業務用スープを熱湯で割ったようなスープにやはり業務用の麺を茹でた雰囲気だけのラーメンとは全くレベルが違うのだ。
 三忠食堂のような専門店の存在もまた、弘前さくらまつりを盛り上げる一員なのである。

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 焼き干しのスープまで飲み干し、外へ出ると有名人のサインが飾られていた。
 空腹時には気づかなかったが、美味いもの食って満腹になると視力も良くなるのか。

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 三忠食堂と目と鼻の先の青森県護国神社の大鳥居。ここで営業するお化け屋敷も弘前さくらまつりの定番。
 その昔は「親の因果が子に報い、蛇女」などの今ではテレビやラジオでは放送が難しいであろうおどろおどろしい口上が気味の悪い音楽と共に流れており、子供ながらに恐ろしい所だと思っていた。
 実は未だに入ったことがない。

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 そしてこの一帯でひときわ賑やかなのが、ワールドオートバイサーカスである。
 札幌市タイコ企画とか、パレット札幌とか北海道コカ・コーラなどのスポンサーの幟が立ち並んでおり、北海道から来ているのだろう。
 これも実は入ったことがなかったので、今年はこれで締めにしよう。


 中に入って気づいたのだが、木の樽のような所をグルグル走行するので、見ているこちらの足元もバイクが走り出すとグラグラ揺れ出すのだ。
 およそ5分間の演技であった。

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 三忠食堂もお化け屋敷もバイクサーカスも祭り終了と共に撤収となってしまうが、弘前公園内はソメイヨシノ以外の品種ならまだ咲いている桜もあり、弘前市民や弘前を訪れる人は祭り期間外もしばらく楽しめるだろう。

 さくらまつりの閉幕はさみしいものだが、津軽の人間はこの花見があったからこそ、およそ半年後からまた始まる雪との暮らしも出来るのかもしれない。

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