DSC_5026
 この写真はイトーヨーカドー青森店2階にあるファミリーレストラン・ファミールである。既に報道されているとおり、2019年9月末日を以って営業終了となるわけだが、国内には青森の他に弘前、北海道の福住(札幌市豊平区)と函館、埼玉の錦町(蕨市)、愛知の尾張旭と6店舗しか残っていないらしい。
DSC_5025
 ファミール青森店で食事をしたことは無いが、無くなるとなれば足が向かうもの。9月4日(水)の昼休み、青森店に行くと、客席は主に高齢女性で大盛況だった。
DSC_5027
 高齢女性が並んでいるのを見て、直感的に待たされると判断して、隣に移動。この芝のらーめん屋さんもまた9月末日で歴史に幕を下ろすことになるが、店舗数は既にファミールを下回る4店舗体制(福住、青森、弘前、尾張旭)だという。
DSC_5030
 こちらの客層も高齢者ばかりだが、座席はファミールよりも圧倒的に空いており、待たされることもなかろう。中に入ると厨房は無く、奥で繋がるファミールと共通のキッチンで調理しているようだ。
DSC_5029
 チャーシュー麺を頼む。688円(税込み743円)。“大山鶏の濃縮スープ”を売りにしているが、秋田県大館の鶏出汁のラーメン屋のように鶏のスープが鮮烈に訴えてくることはない。あっという間に出て来て、気が付けば完食している味だ。これはラーメンで勝負する個人経営の店にはなかなか真似ができる芸当ではない。これが人生最初で最後の芝のらーめん屋さんになるのだろう。ご馳走様である。
DSC_5256
 青森店芝のらーめん屋さんに入ったわけだが、やっぱり弘前店ファミールに入っておきたくなった。ファミールは初めてではないのだ。
 9月16日(日)、ガラス窓から外を望めるエレベーターに子供を連れて乗り込み、8階に移動する。
DSC_5257
 イトーヨーカ堂は百貨店ではないのだが、弘前駅前に構えるイトーヨーカドー弘前店は私の中ではデパートという位置づけにある。かつて五所川原に正真正銘の百貨店である「イトーヨーカドーマルキ」があったせいだろうか。幼稚園児ながら生意気にも、五所川原のマルキと違って弘前のイトーヨーカドーは本物だと思っていたのだ。都会の象徴だったのだ。
DSCPDC_0001_BURST20190916121519816_COVER
 レストラン街の一番手前にファミール弘前店はあり、青森店同様、明らかに隣の芝のらーめん屋さんより客の入りが良いようだ。
 さらに奥には和食やまなかとレストランオーブン亭が入っていて、そちらは閉店の予定はないが、最上階のレストラン街が寂しくなるのは悲しい。
DSC_5276
 ここの売りは岩木山の大パノラマだ。食べるだけでなく、景色も売りなのだ。青森に行ったのが平日、弘前は休日の違いはあるが、弘前店の客層は老若男女幅広い性別・年齢構成のように思う。私の他にも小さい子供連れがいて、まさしくファミリーレストランとしての体を成している。
DSC_5275
 ショーケース。青森店のそれは同じ7&i系のデニーズにもあるメニューだぞとアピールしていたり、9月末で閉店してしまうのに10月のハロウィンを意識した飾りつけなのに対し、弘前店は最後まで「都会のデパートの最上階のレストラン」のまま確りと構えているように感じる。子供の頃の僕が親に頼んでは冷たく一蹴され、滅多に飲ませてもらえなかったクリームソーダのサンプルも青森にはないが弘前にはある。
DSC_5258
 残念ながら岩木山側のパノラマ席には座れなかったが、岩木山は青森市から見えるよりずっと大きくガラスに映っていた。自分もついに子供を連れてここに来ることが出来たのだ!
20190916弘前イトーヨーカドーファミールお子さまランチ
 何でも好きなものを頼んでいいぞとは言うものの、子供は見事にキッズメニューのページを探し当て、「おこさまランチ」を選んだ。内心ガッツポーズ。私はもう頼むことが叶わない「おこさまランチ」を約30年ぶりに拝むことが出来る。
DSC_5267
 こちらがファミールの「おこさまランチ」。昔は青森県内のデパートのレストランのお子様ランチといえば200系東北新幹線を模したプレートが主流だったように思うが、少子化で子供客が減っているからか、大人と共通の平皿に盛られて出て来たが、こんもり盛られたごはんの山に刺さるブラジル国旗に安堵した。
DSC_5273
 私は「牛ロースカットステーキライス・みそ汁セット」とする。親の自己満足かもしれないが、デパートの最上階のレストランで、ごちそうを食べるという経験を子供にさせることが出来た。
 これは県外の都会はもとより、青森市内でもなく弘前で最初に達成しておきたかったことで、今まで取っておいたのだが、それがまさか閉店直前のファミールになろうとは。
DSC_5274
 食事が終わった後、会計前に岩木山の見える窓の方に行ってみると、パノラマ席のご婦人が息子に「なんぼめごいオドゴワラシコだー」と言うので、「岩木山見せに」というと、「んだ、今のうぢに見でおぎへ」と快く窓を見せてくれた。
DSC_5277
 ファミールを出ると、娘が「パパ!これで見れるんだよ」と望遠鏡によじ登ろうとしている。これも子供の頃は親に見せてもらえなかった代物だ。100円を入れて、子供に岩木山や弘前の街並みを見させる。
DSC_5281
 岩木山はちょうどてっぺんの辺りが雲に隠れていたが、初秋の晴天の日らしく、左の肩ッコの奥の方に白神の峰々が見えていた。
 子供のおかげでファミールのおこさまランチに再会できた9月最初の3連休、終わり。

blog_rankingクリックでブログランキングに投票!