9月30日の記事津軽でAKTフルセグ受信可能点を探っていたら……で、大森山から約13.4°陣場岳伝搬ライン約17.3°烏帽子岳伝搬ライン約18.3°田代岳伝搬ラインの3本について触れた。
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 前回は烏帽子岳伝搬ラインの受信点については触れなかったが、今回は五所川原市七和の七和受信点での受信を実施したほか、近隣の田代岳伝搬ライン上の前田野目受信点と、例によって陣場岳伝搬ライン上の野木受信点の3か所で受信実験を行った。
 受信日時は10月6日12時半ごろから14時前ごろまで、前田野目→七和→野木の順で実施した。

eas024
 William R. Hepburn氏によるラジオダクト予報の図を見ると、今日も異常伝搬はないだろう。北陸から庄内、秋田、津軽、北海道方面は真っ黒だ。
 では、前田野目受信点からみていこう。
DSC_5432
 ここは五所川原市前田野目国道101号を青森市方面から来ると、浪岡の大釈迦から峠(大釈迦スノーシェルター)を越えて五所川原市に入って最初の前田野目川水系の集落だ。
 こんな山間の谷沿いにも秋田・大森山のAKTの電波が刺さるように飛んでくるのが面白い。
 さすがにワンセグ復調ではあるが、貴重な受信点だ。

前田野目野受信点(2019年10月6日)
AKT Maedanome
AKT秋田テレビ
物理ch=21ch
レベル:20
NHK Maedanome
NHK総合秋田
物理ch=48ch
レベル:11
ETV Maedanome
NHK Eテレ秋田
物理ch=50ch
レベル:8
ABS Maedanme
ABS秋田放送
物理ch=35ch
レベル:14
AAB Maedanoe
AAB秋田朝日放送
物理ch=29ch
レベル:14

 前田野目ではAKTNHK総合秋田のみワンセグ復調に至ったが、他の秋田波(NHK Eテレ秋田ABS秋田放送AAB秋田朝日放送)もいずれも受信不能だがレベルの数字は出た
 五所川原市前田野目は県庁所在地・青森市から最も近いAKT親局受信可能地点だろう。
 プライバシーの問題もあるので詳細は控えるが、前田野目ではもしかして地デジでAKTを受信していたんじゃないかと思わせる家(空き家?)も一軒見かけている。
DSC_5438
 前田野目川沿いの休耕田から秋田・大森山方面を望むと、まさに谷間が開けていく正面に田代岳がそびえていた。
 AKTの微弱な電波が飛んでくる五所川原市前田野目は、津軽のお山・岩木山は見えないが、秋田県大館市周辺で水田信仰を集める田代岳なら見える──そんな集落である。
DSC_5446
 前田野目からはE64 津軽自動車道に並行するように伸びる農道でりんご果樹園を抜けて5分程度で七和受信点に到着する。
 正式な地名でいえば五所川原市持子沢になると思うが、七和とさせてほしい。
 こんな村中の住宅地の中でAKTワンセグながら受かってしまうのだ。

七和受信点(2019年10月6日)
AKT Nanawa
AKT秋田テレビ
物理ch=21ch
レベル:23
NHK Nanawa
NHK総合秋田
物理ch=48ch
レベル:10
ABS Nanawa
ABS秋田放送
物理ch=35ch
レベル:7
AAB Nanawa
AAB秋田朝日放送
物理ch=29ch
レベル:10
 

 ここはAKT以外は厳しい結果になったが、Eテレ秋田以外なら受信不能だがレベルの数字は出た

 七和受信点烏帽子岳伝搬ラインの系統になるが、烏帽子岳とは田代岳の西方約2kmに位置する1133mの山だ。
 烏帽子岳も山岳回折で津軽にAKTの電波をもたらす山なのだが、どうも陣場岳や田代岳に比べると鋭さが足りていない感はある。
 本当はフルセグ復調できる場所もあるのに、私が知らないだけかもしれないが……
DSC_5439
 七和(持子沢)の集落を抜けて水田地帯から眺める県境の峰々たち。
 パッと見ではどれが田代岳でどれが烏帽子岳なのかよくわからんw
 ほんと、標高も似ているもんで慣れないとわかんないんだよねえ。
DSC_5447
 ともあれ、先ほどの受信点のすぐそばに立つ青看に従い、鶴田方面へ向かう。
 野木の確認をせねば。
DSC_5458
 さあ、今日もやってきました、鶴田町野木の岩木川土手。
 陣場岳と陣岳なら、パッと見でわかるくらいにはなってきた。陣場岳を目印に、今日もばっちりフルセグ復調といこう。

鶴田野木受信点(2019年10月6日)
AKT NOGI
AKT秋田テレビ
物理ch=21ch
レベル:38
NHK NOGI
NHK総合秋田
物理ch=48ch
レベル:8
ETV NOGI
NHK Eテレ秋田
物理ch=50ch
レベル:10
ABS NOGI
ABS秋田放送
物理ch=35ch
レベル:11
AAB NOGI
AAB秋田朝日放送
物理ch=29ch
レベル:14
YTS NOGI
YTS山形テレビ
物理ch=18ch
レベル:12
TUY NOGI
TUYテレビユー山形
物理ch=20ch
レベル:7
SAY NOGI
SAYさくらんぼテレビ
物理ch=27ch
レベル:18
AKT DATA NOGI
AKT秋田テレビ
物理ch=21ch
データ放送画面

 やっぱり野木は今日もAKTフルセグ復調した。

 そして、ワンセグ復調までは至らなかったが、山形の鶴岡中継局のうちYTSTUYSAYの3局は受信不能だが反応はあり野木には鶴岡から常時微弱な電波が到来しているのではないかという考えはより強いものになった。
 5月に柏の桑野木田の岩木川土手でSAYがスキャンに引っかかったのも、異常伝搬などの偶然ではないのだろう。
 
 鶴田周辺の岩木川左岸土手、すげえな。
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 そんなわけで野木でUターンして約900mほど北上した鶴田町木筒の鶴寿橋の西詰に。
 ここはワンセグ機能付きのガラケーでもUHB函館送信所が受かることを2007年に確認しており、今となっては弱い異常伝搬だろうと思うのだが2008年にはUHBNHK総合函館親局フルセグも受信している場所だ。

 秋田、山形狙いだけじゃなく北海道も狙ってみよう。

鶴田木筒 鶴寿橋受信点(2019年10月6日)
ETV Kakujubashi
NHK Eテレ函館
物理ch=14ch
レベル:17
STV Kakujubashi
STV札幌テレビ
物理ch=15ch
レベル:16
HTB Kakujubashi
HTB北海道テレビ
物理ch=23ch
レベル:12
UHB Tsuruta Kakujubashi
UHB北海道文化放送
物理ch=25ch
レベル:21
TVh Kakujubashi
TVhテレビ北海道
物理ch=19ch
レベル:15

 NHK総合函館HBC以外は反応があり、TVhももうちょいでワンセグ行きそうだったが残念、復調せず。

 この鶴寿橋界隈の鶴田町大字木筒地区だが、少なくとも5軒はアナログ放送終了頃まで北海道函館送信所へと高利得アンテナを向けていた地域である(町営鶴寿団地にも函館向きのアンテナがあり、もし共同で分配していれば5軒以上だったかもしれない)。
 今となってはフジ系狙いならAKTの方がフルセグの見込みはあるような気がするが、アナログ時代はATV青森親局38chで、AKT秋田親局37chは隣接障害で絶望的な受信状況だった。

 歴史のたらればを言ってもしょうがないが、もしもAKT秋田親局の開局時に旧郵政省から31ch(これは後に開局するAAB親局のchだ)が割り当てられていたなら、木筒地区は北海道より秋田を狙ってアンテナを建てる世帯がもっと多く存在していたのではないか、とも思うのである。

 そんなわけで、北海道、秋田、山形の遠距離受信をしてきた記録、今日はお開き。
 鶴田すげえぜ。

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