山岳回折の田代岳伝搬ラインの受信点である五所川原市前田野目から西側は標高100m前後の小高い丘になっており、狼野長根(おいのながね)公園が広がっている。
AKTにチャンネルを合わせながら国道101号を西に向かうと、まさに狼野長根の峠の辺りで微弱ながらアンテナレベルが振れることから、狼野長根の楠美家住宅駐車場でフィルムアンテナを秋田局に向けて受信実験を行った。
| 狼野長根受信点(2019年10月26日) | |
 AKT秋田テレビ 物理ch=21ch レベル:25 | |
 NHK総合秋田 物理ch=48ch レベル:0 |  NHK Eテレ秋田 物理ch=50ch レベル:0 |
 ABS秋田放送 物理ch=35ch レベル:6 |  AAB秋田朝日放送 物理ch=29ch レベル:0(反応有) |
こんな感じでAKTならワンセグが復調するが、他の各局は復調に至らず。
前田野目の田代岳の伝搬ルートより少し西にずれるだけだが、復調した局数も減り、各局とも受信レベルが落ちる結果に。
標高は狼野長根の方が高いので有利そうなもんだが、そうならないのが山岳回折を利用した遠距離受信の面白さか。
狼野長根を後に、この日も野木の受信実験に行こうとクルマを走らせながら、思い付きで直行せず五所川原を経由して姥萢から岩木川右岸土手を南へ流してみるとフルセグの収穫が。
五所川原市姥萢で旧国道339号から折れて岩木川の土手に上がる。
余談だが、姥萢にはかつて五所川原モータースクールがあって、姥萢から十川対岸の五所川原工業高校付近にかけてフジテレビの「めちゃ×2イケてるッ！」がロケに来て放送されたことがある。
雛形あきこファンの七戸君(旧木造町在住)が「青森県にはフジ系がないからリアルタイムで見れないのが残念だが、来てくれたらお茶でも出します」と葉書をだしたところ、ナインティナイン岡村隆史ら「お台場Z会」メンバーが五所川原と木造までやって来たのだ。
1996年だったと思うが、当時、「めちゃイケ」提供スポンサーだったヤマト運輸は下北半島の東通村尻屋崎をロケ地にするCMを流しており、「青森にも系列局作れよ」と思いながらスノーノイズ混じりのUHBを見ていた思い出にふけてしまう。
こんなことを考えながら、鶴田町大巻に入るとAKTのワンセグが断続的に入感。
まあ、ワンセグでレベル20とか30くらいならよくあるのが鶴田の土手だ。ここは北向きに調整すればUHB函館局のワンセグも受かる地だ。
それでもどうせフルセグは受からんだろうと思いながら大巻を抜け、強巻の集落が前方に見えて来たときだった。
対岸の旧柏村には漢字の異なるコワマキ「小和巻」集落がある鶴田町「強巻」。
おそらく柏の小和巻と鶴田の強巻には何か関連があるのだろうと思わずにいられない位置関係だが、5月にさくらんぼテレビ鶴岡局を拾った柏受信点もこの対岸の近くにある。
| 鶴田強巻受信点(2019年10月26日) | |
 AKT秋田テレビ 物理ch=21ch レベル:38 | |
 NHK総合秋田 物理ch=48ch レベル:0 |  NHK Eテレ秋田 物理ch=50ch レベル:0 |
 ABS秋田放送 物理ch=35ch レベル:25 |  AAB秋田朝日放送 物理ch=29ch レベル:28 |
AKT、あっさりフルセグ受信！
野木だと、クルマの位置の微調整や、場合によっては例の
野木で受信実績のあるNHK総合秋田とEテレ秋田こそ受からなかったが、民放はこちら強巻の方が受信条件が良い。
ちょうど収穫直前のリンゴの盗難が横行する時期で、路上で受信実験を行っている不審な車両に刺さる農家の視線が辛かったこともあって、山形波の受信を試みなかったのが今となっては残念だが、ここも鶴岡局が受かるかもしれない。
ひとまず、野木に移動だ。
続いて野木の受信点。
この日は雨こそ降らなかったがあまり天候は良くなく、陣場岳は強巻からも野木からも見えなかった。
| 鶴田野木受信点(2019年10月26日) | |
 AKT秋田テレビ 物理ch=21ch レベル:37 | |
 NHK総合秋田 物理ch=48ch レベル:16 |  NHK Eテレ秋田 物理ch=50ch レベル:17 |
 ABS秋田放送 物理ch=35ch レベル:0 |  AAB秋田朝日放送 物理ch=29ch レベル:15 |
 YTS山形テレビ 物理ch=18ch レベル:10 |  TUYテレビユー山形 物理ch=20ch レベル:10 |
 SAYさくらんぼテレビ 物理ch=27ch レベル:13 | |
今回、野木ではAKTのフルセグ復調にかなり手こずり、クルマを前進させたり後退させたりしながら場所を定め、例の
山形波は今回もワンセグ復調までは至らなかったが、YTS、TUY、SAYの3局は受信不能だが反応はあった。
なんというか、野木よりAKTのフルセグが受かりやすい強巻のポイントを発見してしまい、それは喜ばしいことなのだがあまりにも簡単に受かってしまって拍子抜けした感もある。
現在も鶴田の町道で年中通行可能な野木受信点はともかく、強巻の土手は冬季は除雪されないから通行不能だ。
雪が来る前に、何回、強巻に遠征できるだろうか。
強巻のフルセグ続報と、山形波の受信可否は次回以降に持ち越しとなった。
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