当ブログでは2014〜2016年頃にかけて国土交通省の道路交通センサスを使って何本か記事を書いてそこそこのアクセス数を稼いでいたのだが、最初期には昼間12時間の上下線平均値から最速路線のランキングを作ったりしていた。

 青森県において自動車専用道路を除く一般道でトップクラスの平均旅行速度を叩き出すのが、下北半島は東通村を貫く青森県道248号尻労小田野沢線であった。
 一般道ながら50ccの原付などは通り抜けが不可能で自動車専用道路とほぼ同等の通行実態にある[E4A]みちのく有料道路と比較しても遜色ない平均旅行速度を記録したのが県道248号であり、現時点で最新の平成27(2015)年の道路交通センサスにおいてもその俊足ぶりは健在だ。
 短区間での最大瞬間風速的な値でいえばさらに高い値もあったが、路線全区間での県内最高値を出したのは県道248号であった。
東通村道路概況
【地図はクリックで拡大します】

 東通村内では県道6号むつ尻屋崎線岩屋バイパスの3.0km区間でも上下線平均で71.0km/hという高速度が観測されており、村内の国道主要地方道県道のいずれも平均旅行速度が総じて高い傾向にあるのだが、上図でみてもわかる通り、県道248号の速度の高さは際立っている。
 
 県道248号全区間を通じて信号交差点が皆無なことと、小規模集落(猿ヶ森、下田代)にもバイパスがあって沿道の人家がほぼないこと、平坦がちで線形も良く全区間追越可能なこと、そもそもの交通量も少ないことなど、高速度でも走行可能な条件が揃っているからだろう。





 にしてもだ。




県道248号高速道路じゃないだろう。
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 なぜ標識を緑地に白の公団フォントにしたw
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 終点の小田野沢側から北上して猿ヶ森集落の入口まで来ると、突如あらわれるこの緑看、ブログで大っぴらに書くと怒られる速度で県道248号を走ってきた私も本線上に緊急停車する。
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 反対に起点・袰部方から終点・小田野沢方を向いても、同じように公団フォントの緑看が立っておる。
 東通村の名勝のひとつヒバの埋没林への案内をする標識ということになる。さながら猿ヶ森インターチェンジか。
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 一応、県道ではあるが緑看設置者は東通村のようだ。それにしても左京沼とかヒバの埋没林の絵も、日本道路公団時代の市長村境標識によくあった地元を象徴する絵のようなテイスト。青森市だと「ねぶた」、弘前市だと「桜と弘前城」、八戸市だと「蕪島とうみねこ」だったアレ。
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 東通自動車道 猿ヶ森バスストップもとい、下北交通猿ヶ森バス停留所。平日はむつ−泊線5.5往復が運行されているようだ。
 「猿ヶ森ヒバ埋没林」でGoogle検索すると上位に出てくる青森県観光情報サイト アプティネットではアクセスを「むつバスターミナルより下北交通バス、泊行き乗車(所要時間約40分)、下田代下車、徒歩約40分。」と、わざわざ1つ奥・2.5kmも離れたバス停から徒歩40分の意地悪な案内を出しているが、人気(ひとけ)の少ない本州最北東端の冷涼な原野を心細く歩かせ続けようという、観光客に仕向けられた陰謀に違いない。埋没林にはこの猿ヶ森バス停でよいだろう。
東通自動車道1
 せっかくなので画像補正をかけて緑看板を見やすくしておこう。まずは、起点から終点を向いた下り線側の標識。埋没に左京という字面に、小松左京の日本沈没を連想してしまう。そして貴重なヒメマリモの生息地でありながら、左京沼は例のアプティネットでは紹介すらしてもらえない。かわいそう。
東通自動車道2
 そしてこちらは終点から起点側を向いた上り線側の標識。直進の行先は寒立馬で知られる下北の最北東端・尻屋崎だ。ここ猿ヶ森からだと尻屋崎までは約20kmの距離だが、袰部から先の県道6号の平均旅行速度も高めなので、20分かからず到着してしまうようだ。すごいじゃないか(CV:長部日出雄)。

 公団フォントがヒラギノに置き換わるのを少し寂しいと感じている諸氏は、東通村まで来ればしばらくは公団フォントを見ることもできるだろうと思う。
 が、ここまでやるなら東通村にはこのノリを大事にしてヒラギノに更新してほしいような気もする。
 東通村は楽しい村である。
 
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