青森県旧67市町村の美味いものを記事にしていく企画の第21回。

 今回は旧上北郡天間林村にある、天間林ドライブインの「肉鍋定食と餃子」を。

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 東北自動車道がまだなかった頃、首都圏−札幌大都市圏の北東国土軸の長距離自動車交通のメインルートであった旧天間林村の国道4号下り線側に位置する天間林ドライブイン。天間林は交通の要衝であり、北の大地の扉の港・函館を目指す場合はかつて航路があった野辺地だけではなく青森や大間にもアクセス出来る位置にある。
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 「昭和のドライブイン」と称するだけあり、長距離トラックにも対応した広大な駐車場を有し、昭和時代からの建物が現役で営業中だ。函館に渡るには予約通りの航路か別の港か、公衆電話からフェリー会社に電話したり、逆方向へ走る戦友と警察のネズミ捕りやカンカンの情報交換をしたり、昭和の硬派なトラック野郎たちの束の間の憩いの場の雰囲気は今も健在である。
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 「旧67市町村 美味いもの」シリーズでは鶴田の三上食堂稲垣のまる洋高橋食堂に続く「肉鍋」を頼んでみる。「昭和のドライブイン」だから店内にエアコンなど存在しない。ただ全開の窓と無数の扇風機と換気扇に囲まれるばかりである。
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 あついんだなあ……
 熱い、暑すぎる──一心不乱に食い続け出てきた感情を言語化すると、埼玉銘菓・十万石まんじゅうを食べ「うまい、うますぎる」と評した棟方志功の境地が見えてくる。
 汗だくで肉鍋を食うアラフォーオヤジを見ながら、隣の3人組のトラック野郎が「このクソあちぃ日に肉鍋かよwwwwwww」と話すのが聞こえてきたが、見ての通りお野菜たっぷりで、身体が資本のトラック野郎にも栄養バランスの面からおススメである。
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 朦朧として隣のトラック野郎が一番星(菅原文太)ややもめのジョナサン(愛川欽也)や三番星(せんだみつお)に見えてくる中、なんとか食い切った肉鍋は35度の日に好き好んで食べるものではなかった。これは戦いだ。お店の自慢の餃子もアツアツだが、これなら汗まみれにならずとも美味い。肉がぷりぷりだ。

 

 やもめのジョナサンは青森出身なので、さっさと家に帰りたくて国道4号をぶっ飛ばしていたかもしれないが、たまには一番星を誘って天間林ドライブインでメシを食っていたかもしれない。
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 それにしても「昭和のドライブイン」青函博のステッカーがまだ貼られているとは!
 やもめのジョナサンもといカモメのかんちゃん、まだ残っていたのかあ。

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