津軽平野の一軒家での秋田テレビ(AKT)の受信データ記録のシリーズ3回目(完工日3日目)。

 前回に続いてSHARPのアクオスでAKTのアンテナレベルやC/N、電力、BERなどを見てきたが、新たな発見もあった。

 まずは2020年10月19日のラジオダクトの発生状況はどんな感じであったかを、例のWilliam R. Hepburn氏のサイトの情報を見てみる。

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 ごくごく弱い感じで津軽周辺はレベル1のMARGINALレベル0のNIG SILくらいの状況であったようだ。ほとんどラジオダクトは起こらないが、多少のフェージングでレベル変動くらいはあるのだろうか。

 まずはターゲットのフジ系・秋田テレビ(AKT)
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 C/N=17dBと、10月11日より1dBだが落ちている。誤差の範囲内の変動かもしれないが、ギリギリのところで受かっているので1dBでも落ちるのは怖い。
 見ていてほぼ途切れず映ってはいるが、前回と違って数秒ほどブラックアウトする場面も目撃した。すぐ回復するが、この辺はアナログの方が融通が利いた感じもする。
 POWERも-64dBmと、前回より1dB低下。
 C/NとかPOWERより気になったのはB-LayerのBERもE-4で、伝送1万ビットあたり1.42のエラーである。これは教科書的には復調限界を超えてるのでは……?

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 と思いきや、レベル変動してC/N=16dB、POWER=-64dBm、BERはE-3(1000ビットあたり1.21のエラー)でも持ちこたえていたりして、限界が分からない。
 受像機の復調能力の向上によるものだろうか?

 次はテレ朝系・秋田朝日放送(AAB)
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 C/N=19dB、POWER=-58dBm、BERはE-0(エラー無し!)
 BERの値が良すぎる。
 AABAKTの数値が逆だったら最高なのだがなあ。AABは見ていてブロックノイズも映像断も全く起きていない。

 最後は日テレ系・秋田放送(ABS)
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 C/N=13dB、POWER=-69dBm、BERはE-2(100ビットあたり3.94のエラー)で、やはり良くない。
 AKTの受信を確実にするため将来的にアンテナを現在の20素子の上位機種のLS306TMHに変えるか悩みどころで、30素子のLS306TMHなら受信範囲から外れるABSの35chでも動作利得が13dBくらいありそうだが、それでも厳しい感じだ。
 LS306なら35chで動作利得が15dBくらいあるようだが、AKTの21chでの動作利得は現在のLS206TMHより落ちそうで、使いたくない。ABSは見れない局なのだろうか。

ケーブルロスは馬鹿にできない

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 さて、各部屋のテレビのチャンネル設定も行ったのだが、居間のアクオス(2018年製)でAKTが映像断となった時間に、別の部屋のアクオス(2007年製)からはきちんと音声が流れてくるので調べてみると、アンテナレベルは53以上をキープし、C/N=20dB、BERはE-4(10000ビットあたり1.22のエラー)と居間のアクオスより良い数字を叩き出していた。
 2007年式の懐かしの「世界の亀山モデル」にはPOWER表示が無いらしく電力はわからなかったが、見比べてみると安定感は優れていた。

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 POWER表示がある2018年製のアクオスを繋ぐと、アンテナレベル50をキープし、C/N=19dB、POWER=-50dBm、BERはE-4(10000ビットあたり9.57のエラー)で、BERは多少気になるが電波の強さ自体は居間のアクオスより安定しているようだ。

 居間と別室でなぜ結果の差が生まれたかというと、庭のアンテナから同軸ケーブルで宅内に引き込み、各部屋に分配をかける地点からの距離が違うのである。
 
 別室のアクオス(2007年製)は目測で居間のアクオスより10mほど分配器に近く、分配に近い部屋の端子ほどアンテナレベルは安定していた。
 アンテナケーブルのロスは馬鹿にならないのである。

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 データ放送の画面を出してみたら、郵便番号も設定済みで、データ送信に協力する設定になっており、AKTの中の人なら津軽平野某所の我が家で視聴していることを把握できる状態になっていた。

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 陣場岳の山岳回折のおかげでフジが見れる津軽平野は、林檎のふじも良い感じに色づいて来た。

EPG AOMORI AND AKITA
 弘前で新型コロナのクラスターが発生してしまったし、県外どころか県内の移動すら人の目が気になってしまうので、陣場岳のおかげで少しだけチャンネルが豊かになった家でテレビでも見て過ごすか。

 陣場岳はまさに恵みの山である。
 
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