青森と秋田の県境地帯の山々によって津軽にもたらされる、山岳回折による電界強度推定図シリーズの第6回(第1回は陣場岳第2回は小岳第3回は岩木山第4回は陣岳第5回は尻高森)。

 前回の締めで「次回は、弘前市および南津軽郡方面をみていく。」と書いたのだが、そういえば忘れていた受信点があったので地形図に線を引いてみたところ浮上した山があったので、今回も西北五エリアで。

 名前のない尾根なんだわ。

 弘前市と大館市の境界にあり、堂九郎坊森よりは東側で、長慶森南西の961m高地よりは西に位置する県境の尾根のに標高900mを越える場所があり、そこが回折点になる。
 秋田市の大森山送信所からの角度は15.78度である。

 無名の尾根を仮想・無名901m尾根中継局と見立て、周波数521MHz(最小周波数518MHz、最大周波数524MHz)、送信高901m、送信方向15.78°(角度1°ズレで-10dB、2°ズレで-20dB)、実効輻射電力0.3Wにて津軽方面へAKTの電波を出すシミュレーションを実施した。

901m無名尾根 山岳回折推定電界強度図
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 旧岩木町の中心部から板柳町中心部付近を経て、五所川原市金山方面へ伸びるようだ。
 ただ、実際のところはこのシミュレーション結果より辛い結果になるような感じがする。ともあれ、拡大してみる。
901m無名尾根 山岳回折推定電界強度図(岩木)
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 まずは旧岩木町から弘前市北西部方面。
 一部に36〜42dBμV/mの萌黄色の所を含むラインが伸びており、実際に蒔苗ワンセグ復調させた経験がある。弘前から鰺ヶ沢へ広域農道で向かおうとし、右折すべき交差点を直進してしまい蒔苗に突入する辺りで復調し驚いた記憶があるのだ。
 岩木中心部は都市化が進行し家々が建ち並んでいるので、微妙な気はするがどうだろうか。
901m無名尾根 山岳回折推定電界強度図(板柳)
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 続いて板柳町周辺。
 板柳中心部を通過しているのだが、こちらも市街地のせいか、移動受信ではワンセグ含め復調経験なし。
 それでも、FM秋田(82.8MHz)は割とよく受かり、ABSラジオ(90.1MHz)も受かったりするので、くまなく探せば条件の良いところもあるのかもしれない。
 板柳中心部に高層ビルは無いが、もしあれば受かるような気はする。
901m無名尾根 山岳回折推定電界強度図(五所川原東部)
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 そして五所川原市東部。
 E64 津軽自動車道 五所川原東IC付近を通過しているとおり、東インターからこめ米ロードを藤崎方面へ南下すると水田の中で容易にワンセグ復調する。
 証拠写真がないが、パナソニックのストラーダでレベル25から、異常伝搬時に30強まであがる。
 E五所川原東IC前後はFM秋田の受信状況も良く(ABSラジオは良くない)、やはり無名尾根もAKT受信の希望がある山なのだろう。

 せっかくだから、長慶森の方もみてみるか

 無名の尾根の西側の堂九郎坊森は秋田県側で地形状況が良くなく山岳回折には不適なようだが、東側の961m高地や長慶森はそれほど悪くもないので、工夫して961m高地と長慶森の伝搬ルートをシミュレーションさせてみよう。

961m高地・長慶森 山岳回折推定電界強度図
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  無名尾根とあまり見栄えが変わらないな。

 無名尾根のルートより少し東側、まあほとんど隣のような位置関係だが、こちらをみていこう。
961m高地・長慶森 山岳回折推定電界強度図(弘前西部)
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 まずは旧岩木町・弘前市北西部方面。
 山名こそついていないが、961m高地は長慶森の南西に位置し、長慶森より標高が高いのである。
 大森山からの方角は約16度。
 旧岩木町にもAKT受信に成功している先駆者がいると聞いているが、無名尾根もしくはこのライン上にいるのだろうか。陣場岳や陣岳のルートの可能性もあるが…
961m高地・長慶森 山岳回折推定電界強度図(板柳)
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 続いて板柳。こちらも無名尾根とそれほど変わり映えしない感じ。
 36〜42dBμV/mの萌黄色の所もあるが、調査しに行くのが大変そうな私有地などの場所に点在している。板柳の市街地、よさげだが……
961m高地・長慶森 山岳回折推定電界強度図(五所川原東)
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 最後に五所川原市東部方面。
 飯詰狐野のポリテクカレッジ青森の南方の県道36号や、こめ米ロードの中泉の神ストアー付近でワンセグ復調経験があり、いくらか有望な地域かもしれないが、レベルはストラーダで20前後である。

 フルセグには少し厳しそうな気がするが、これらの山々もワンセグなら運んできてくれるかもしれない。

 今回も重要なことなので書いておくが、Radio mobileでのシミュレーション結果と実際の伝搬状況が一致しているとは限らない。

 シミュレーション結果からは有望と考えられても、実際には空振りに終わる可能性もじゅうぶん有る。
2020年の日本シリーズ第4戦はフジ系だった

 2003年、福岡ダイエーホークス時代に「王シュレット事件」をやらかしてから今年で17年、フジ系福岡ソフトバンクホークス主催試合で日本一決定の試合を中継したことが感慨深い。
 
 というか、それ以上に、20年前ならジャイアンツの注目試合がフジ系だったら青森県では騒ぎになったはず。
 長嶋茂雄が「国民的行事」と称した1994年の10.8ナゴヤ決戦の中継はフジ系であったため、視聴できなかった津軽方面を中心に東奥日報の明鏡欄への投書が相次ぎ、東奥日報も後日、フジテレビに開局の予定が無いか取材して記事化したこともあったほどだが、今回はそういう盛り上がりは殆どなかったように思う。
 NHK BSが対応したのもあるが、関東の視聴率が9%程度しかなかったと聞くので、巨人への関心が青森県でもなくなってきているのかもしれない。
 1994年に「津軽でも秋田テレビ見るにいでばな」と言えていたら注目を集めたかもしれないが、当ブログのアクセス数もサッパリである。

 ともあれ粛々とフジ系・秋田テレビ(AKT)
2020_11_25 akt
 今回もC/N=19dBとまずますの安定感だ。
 POWERは-49dBmと良く、BERはB-LayerでE-4で、伝送10000ビットあたり5.62のエラーと前回より少し悪い。
 日本シリーズ視聴に問題なかった。

 次はテレ朝系・秋田朝日放送(AAB)
2020_11_25 aab
 C/N=20dB、POWER=-45dBm、BERはE-5(10万ビットあたり9のエラー)で、AKTより良い。
 あまのじゃくで第3戦をAABで見ることもできたわけだが、まあわたしはABAでみた。
 最後は日テレ系・秋田放送(ABS)
2020_11_25 abs
 前回に続きC/N=14dBPOWER=-55dBm、E-2(100ビットあたり2.2のエラー)だった。映らないが、EPGは更新されていた。POWERの数字が良いが、なにせ45dBブースターでガンガン持ち上げてるわけで、実態が無いパワーの気もする。

 まあ、こんなところである。
 
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