前回の記事で「2008年に雄勝の湯沢横手道を北上中にRAB親局(28ch)ワンセグをアンテナレベル10くらいで受信した経験」があると記載したが、せっかくなので伝搬路の地形データをみてみる。

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湯沢横手道の受信点周辺図】

 2008年と言えばまだRABで28chの所は親局しかなく、受信したのは他の中継局ではなく馬ノ神山の青森親局で間違いない。
 なお、前回は受信地を雄勝と書いたが、記録を精査したところ旧雄勝町内ではなく湯沢市相川田畑周辺であった。

 道の駅スタンプラリーをやっていて、雄勝の道の駅から北上する際に湯沢横手道 須川ICを過ぎたあたりで受信しており、そこは平成の大合併前から湯沢市の地域である。

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 今では信じられないことに、早朝に青森を出立して東北道 滝沢ICから雫石→協和→神岡→仙南(現・美郷)→十文字→東由利→鳥海→雄勝→中仙→阿仁→上小阿仁→琴丘と道の駅を攻略していたらしい。
 青森からRABをつけたまま南下し、エリア外に出ても放置したまま道の駅スタンプラリーに興じ、湯沢横手道を北上中に突然ワンセグ復調して地デジが喋りだしたので驚いた記憶があるのである。

 まあとりあえずRadio mobileで馬ノ神山のRAB親局から秋田・湯沢までの地形データを出してみよう

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 森吉の峰で山岳回折1回で行けちゃった。

〽森吉の峰 鳳凰の
山積なすも土の塊(くれ)
長木の流れ遠く行く
源(もと)は谷間の幾しづく
仰ぎて掬みて蛍雪の
功績む身の則とせん

 森吉山の山頂で山岳回折が成立するわけではないので、秋田県立大館鳳鳴高校(旧制大館中)の校歌にも謳われる「森吉の峰」を使わせていただく。
 とはいえ結構シビアな条件であり、青森・秋田県境の大日影山西方の尾根をギリギリかわして森吉の峰の回折点まで飛んでくる。その先も阿仁(北秋田市)と角館(仙北市)の境にある大仏岳にもうちょっとで引っかかりそうな位置である。

森吉山回折点周辺
森吉の峰の回折点周辺図】

 森吉の峰の回折点の周辺もなかなか厳しい。
 あと100mも西にずれれば、一ノ腰から森吉神社奥宮にかけての南北方向の尾根筋で多重回折となり、これ以上の伝搬は絶望的になる。
 そして、津軽の当地にAKTの恵みをもたらす陣場岳に比べると森吉山はなだらかで、ナイフエッジ効果とは無縁で回折自体が厳しそうな気もする。
 TBS系・ATVの受信可能性には繋がるか?

 森吉の峰の山岳回折で、湯沢方面でTBS系・ATVの受信が叶うかシミュレーションをしてみたが、残念ながら厳しいと考えている。

 まず、2008年に私は湯沢で偶然にもRABワンセグを受信できたが、アンテナレベルは10を辛うじて超える程度でフルセグには到底届かない微弱波であった。
 また、現地湯沢を2008年以来訪れておらず、常時到達しているのか、あの日たまたま異常伝搬でワンセグを受信できたのか判断できない。

森吉山山岳回折推定電界強度
【画像はクリックで拡大します】

 一応、森吉山からERP=0.3Wで181.7度方向にシミュレーションをしてみたが、湯沢も横手も中心市街地は伝搬路から大きくずれるので無理だろう。横手以北では角館周辺の山の陰になり、さらに厳しい。
 なんといっても森吉山から湯沢だと100km近い距離があり、さすがに森吉山にぶつかって減衰した電波がフルセグ復調できる良好な状態を保って飛んで来れる距離ではないだろう。

 それでも、津軽の当地で230km離れた山形・鶴岡局からワンセグが飛んできて、まれに異常伝搬でフルセグになることを思えば、馬ノ神山の青森局から190kmの湯沢でも条件さえよければATVワンセグなら受かるのかもしれない。

 TBS系がない秋田県内陸南部で、藁をもつかむ思いで山形のTUYや岩手のIBC、宮城のTBCなどの遠距離受信に向けて試行錯誤している挑戦者がいれば、ATVワンセグに挑戦するエールを送りたいが、一般論として家のテレビで映らなければ「映る」とは言えないだろう。
 ワンセグの可能性だけで「映るかもしれませんよ」とは言いづらい。

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