夏季は山形軍団の復調のみならず秋田波の受信品質も非常に高いレベルで安定していたので、秋から冬への季節の変わり目に起こる受信不良日には夏が恋しくなる。
久しぶりにAKTにもブロックノイズがかなり目立った11月24日の秋田・山形の8波受信データを。
| 秋田・山形8波受信データ(2021/11/24) | |
| FEM表示画面 | 表示値 |
 | 秋田テレビ(AKT) AntLV=44 POWER=-50dBm C/N=17dB BER 1.02E-2 |
 | 秋田朝日放送(AAB) AntLV=41 POWER=-42dBm C/N=15dB BER 2.20E-2 |
 | 秋田放送(ABS) AntLV=18 POWER=-55dBm C/N=6dB BER 2.20E-2 |
 | NHK秋田 AntLV=0 POWER=-67dBm C/N=0dB BER 1.00E-0 |
 | NHK山形 AntLV=0 POWER=-64dBm C/N=0dB BER 1.00E-0 |
 | 山形テレビ(YTS) AntLV=13 POWER=-54dBm C/N=5dB BER 2.20E-2 |
 | テレビユー山形(TUY) AntLV=12 POWER=-56dBm C/N=4dB BER 2.20E-2 |
 | さくらんぼテレビ(SAY) AntLV=0 POWER=-59dBm C/N=0dB BER 1.00E-0 |
AKTが唯一復調できたもののブロックノイズかなり多め。
ワンセグ復調はAABとABSとTUYのみ。
上図はマスプロ電工のLS TMHシリーズの動作利得図。
LS TMHシリーズは素子数に関わらず27chと28chの境界付近の周波数≒560MHz付近に利得のピークがあって、28ch以降の下り坂が急なので21chのAKTと29chのAABでは受信性能にあまり差はなさそう。
当地はAABの方が電波が強いようで、受信電力は真夏の最強期だと-38dBmくらいまで伸び、厳冬期も-43dBmくらいはある。まあ、夏と冬で5デシくらいの差か。
対する本命のAKTは真夏で-43dBmくらい、厳冬期で-48dBmくらいで、こちらも5デシくらいの差か。
AKTだったら受信電力が-43dBmもあればC/Nは間違いなく20dBを越えてかなり安定するんだが、AABは同じくらいの受信電力でも受信不良に陥ったりするんだよな。
やっぱ花輪局の仕業か？
 |  |  |
ABS花輪局(27ch)が入っていて、花輪局の到来も確認されているわけだが、花輪局はAKTが29chで、AABの親局と同一周波数なわけだ。
| 花輪中継局使用周波数受信データ(2021/11/24) | |
| FEM表示画面 | 表示値 |
 | 23ch(花輪ならEテレ) AntLV=10 POWER=-62dBm C/N=3dB BER 2.20E-2 |
 | 25ch(花輪ならNHK) AntLV=0 POWER=-60dBm C/N=0dB BER 1.00E-0 |
| 27chSAY(花輪ならABS) AntLV=0 POWER=-59dBm C/N=0dB BER 1.00E-0 |
| 29chAAB(花輪ならAKT) AntLV=41 POWER=-42dBm C/N=15dB BER 2.20E-2 |
 | 31ch(花輪ならAAB) AntLV=0 POWER=-60dBm C/N=0dB BER 1.00E-0 |
青森向きのスカイウォーリーに入る微弱な函館局や上北局の可能性も排除できないが、Eテレ秋田・花輪局が使う23chはC/Nが3dBまで上がって反応がある。
派手にAAB親局と被ってしまう29ch以外の受信電力はだいたい-60dBm前後で、25chと27chと31chはC/N=3dBの反応がある23chのEテレ秋田・花輪局より強い。
花輪による反応がないなら、揃いも揃って受信電力が-60dBm前後になるとも思えないんだよな。
AAB親局の29ch、受信電力が高い割に品質が伸びないのって、同一周波数のAKT花輪局が微弱ながら混信してるのではないか、というのが最近の推測である。
もしもAKTが放送休止になるタイミングでAAB親局の受信電力が下がったら、花輪の混信とする推測の根拠を補強できるような気がする。
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